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2012年夏の旅(23-2)クレルモン・フェラン(オルシヴァル、サン・サテュルナン) [オペラと美術の旅2012夏]

9/14(金)

 ~続きです。

 時間どおりに迎えに来たタクシーで、クレルモン・フェランの南西20Kに位置するオルシヴァルへ。14年前はツアーバスで同じコースを行きました。緑の谷間の続く風光明媚な地方ですが、ピュイ・ド・ドーム県はフランスの田舎の中でも過疎に近い土地と聞いたことがあります。そういえば豊穣のシンボルのような葡萄畑はあまり見かけませんでしたが、牧畜(チーズの産地)は盛んな地方です。古い火山地帯を抜けてしばらく走りますと、小高い道から懐かしい風景が・・・谷間の小さな村と教会が見えてきました。

☆La basilique d'Orcival オルシヴァル聖堂(ノートルダム教会)

9世紀に「ポン・ラぺ」から聖母の遺物が移される。ヴァイキングの略奪を逃れて聖ステファノに捧げられた教会が創建。現在の教会は12世紀に建設。聖母への巡礼で繁栄し、参事会教会となる。近郊産の灰色の安山岩で建てられ、付近の民家と同じ灰色、その村に溶け込んだ佇まいが魅力的。

↓ ノートルダム教会前の広場に到着。外壁は洗浄したのでしょうか?以前はもっと黒ずんでいました。

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↓ この教会の外観はオーヴェルニュ・ロマネスク教会のなかでも保存の良い、こじんまりとまとまった姿が印象的な建築です。特に後陣からの眺めは緑を背景に素晴らしい~☆下の写真ではうまく写っていませんが、外壁の石モザイクの幾何学模様の装飾も素敵です。鐘塔は8角形2層(12世紀後半)、その頂の小塔は後年追加されたもの。

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↓西側が山に接しているため、通常の西正面扉口は設けられず、南側扉口から出入りします。

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↓ 身廊の天井はトンネルヴォールト、壁面は大アーケードとトリビューンの2層。交差部はスクリーンアーチで仕切られ、天井は一段と高く、視覚的にも次第に高くピラミット状の空間を見てとれます。これが外観の安定したオーヴァルニュスタイルに結びつくわけです。

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↓ 柱頭彫刻は内部が暗いこともあり、ほとんど失敗しました。植物文様やグりフォンなど。

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↓ なかで印象的なのは「吝嗇の罪人」、 金袋をもつ男が可哀そうになるほど苛める悪魔が怖い(笑)

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 ↓ 北側廊から内陣へ 

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↓ 周歩廊のある内陣

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↓ 祭壇に聖母子像(12世紀木造)。以前がガラスケースに入っていなかったと思いますが・・・。

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↓ クリプトは初めてでした。4つの放射状祭室を持った内陣がそのまま半地下の空間ですから、かなり広く

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↓ 「聖なる鳩」12世紀にはミサの聖体のパンを保存するためのものでしたが、これは近年に作り直されたものです。

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↓教会の周りにはインフォーメーションやホテル、公衆トイレも整備されいました。

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 さて、次はオルシヴァルから南東に走り、初訪問のサン・サテュルナンを目指しました。この丘の上の村は「フランスの最も美しい村」に登録されています。http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/fr/saint-saturnin-0

☆L'Eglise Saint-Saturninサン・サテュルナン教会 /12世紀の中頃に淡く黄色っぽい花崗岩で建てられた。オーヴェルニュ・ロマネスク様式の教会の中では最も小さい教会。

↓ 教会はその村の中心、後陣の方は谷間に面しています。教会脇で車を降りますと目の前に古いお堂が建っています。聖マドレーヌに捧げられた11世紀の小さなチャペルだそうですが、内部は見学不可。

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↓ サン・サテュルナン教会北側外観。

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↓ チャペルの裏庭から撮影

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↓ 12世紀オリジナルの鐘塔

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↓ 外壁の装飾もオーヴェルニュスタイル

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↓ 内部は石の色合いもあって優しく和む空間が広がります。祭壇の近くに座ってるシニアのご夫婦は日本人でした。教会内なので挨拶を交わしただけですが、日本語はバルセロナの市場食堂で出会った青年以来、8日ぶりでした。

クレルモンフェランのデュ・ポールやオルシヴァルでみてきて基本的なオーヴェルニュスタイルの3身廊。

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↓ 内陣の周歩廊 

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↓ クリプト

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↓ 柱頭彫刻は簡素な植物文様など

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↓ 交差部

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↓ 身廊の壁面

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 午前中のモザから始まった今日のロマネスク巡りはここで終わらせ、せっかくの美しい村の散策もほとんどできないままサン・サテュルナンを後にしました。ぐったり疲れてしまって夕食に出る元気もありません。

↓ 昨夜戴いてきた小菓子やフルーツに手持ちのフリーズドライので雑炊で簡単に済ませ、お風呂に入って就寝。

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