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ザルツブルグ 2005夏「椿姫」 [オペラ]

オペラを観るようになったきっかけの一つになったのが、映像での「椿姫」(ショルティ指揮、ゲオルギューのヴィオレッタ)でした。あのヴィオレッタも美しいのですが清楚すぎて、デミモンドの世界に暮らす女にはちょっと見えなかったのですが、その点、昨夜のネトレブコは演出にも沿った熱演でした。
一番印象的だったのは通常は第3幕にちょこっと出てくる医師が第1幕目から死神として登場したことでした。この死のイメージに大時計も配置され、ヴィオレッタの残り少ない命を暗示します。
ラジオからの録音で演奏だけはすでに聴いていました。注目された公演、そのライブの熱っぽさが伝わる良い演奏でした。映像を見るとまた違ってうなずける部分も多く、ハンプソンの細やかな表現の歌、演技には特に感服しました。(ファンです)ハンプソンの若い父親像はベルリンとは今思えば微妙に違っていました。結局は補記↓にある男社会の一員なのですから、それぞれの演出に沿った表現者としてのハンプソンはやっぱり素晴らしい!!

2003年春ベルリンで見た「椿姫」もハンプソンとヴィラッソンが歌い、C・シェーファーがヴィオレッタでした。あの時のモンローやダイアナ妃をイメージした舞台(一番下の写真)が強烈だったので、ザルツのは思ったよりもひねりが効いていなかったので少々肩すかしでした。チケット争奪戦に敗れた負け惜しみ・・・。
補記:シンプルで美しい舞台は私の好みですし、優れた演奏でしたが、何かが物足りないと思いました。ベルリンと決定的に違うのはヴィオレッタの肉体に群がるデミ・モンドに代表される男社会(女の性をも商品化する現代に通じる社会)への痛烈な批判が感じられなかったこと・・・原作者の一番の主張したかったことです。私にとってはザルツを手ばなしで賛美できない大きな問題点です。

昨夜ご覧になった方も多かったと思いますが、映像がとても美しかったので数枚写真を撮りました
第1幕

第2幕

第3幕

2003 ベルリン春の音楽祭での「椿姫」
ヴィッラソンが若々しい!!


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