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オペラと美術の旅2011冬 ブログトップ
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2011年冬の旅(1) 札幌~パリ [オペラと美術の旅2011冬]

2/8(火) 

札幌8:10→成田9:55/11:05→パリ15:55 (JAL)   Hotel Caron 3泊

朝はまだ暗い5時に起床し、夫に送られて札幌駅へ。雪祭りが始まったばかりの札幌の朝の気温は-8℃。昨夜の暖気でとけた後のシバレで、車道はアイスバーンの状態でした。道産子ベテランドライバーの夫も怖いな~と言いながらのろのろ運転。でも早朝なので車は少なく、時間どおりに到着しました。駅構内の大ストーブの傍で15分ほど温まり、千歳空港行きの快速に乗車。

成田便は2-3配列の小型飛行機でしたが、雪祭り帰りの中国人のツアー客でほぼ満員でした。成田での乗換時間が1時間半くらいなので、吹雪にでも遭遇したら大変でしたが、私はてるてる坊主なので大丈夫!せっかくのさくらラウンジも使う暇はなく、急ぎ足でゲートへ。

日本発便の美味しい機内食、ワインは和食に合わせて甲州ワインの白。オーディオはフローレスのウィリアムテルからのアリアを聴きながら~そのうち熟睡。4時間も行き便でこんなに寝られたのは珍しいです。機内映画はブルースウイリス主演の『RED』を観ました。映画の中で年老いた元CIA(モーガン・フリーマン)が「まさかこの自分が老人ホームに入るなんて考えてもみなかった」と苦笑する場面があり、身につまされました。あ~私だって、この体力では。。。そう遠い先のことではないわ。人生はなんて短いのかと実感することの多いこの頃です。映画自体は暇つぶしに観てもいいなという程度のB級娯楽作品ですが、役者は揃っています。着陸2時間ほど前朝ごはんをいただきましたが、茶碗蒸しとカットフルーツが凍っていました。JALではこういう無神経な食膳は初めてでしたから・・・やはり経営破綻するとサービスもおざなりになるのかとがっくり。

さて、定刻通りに夕方のパリ(気温12℃のアナウンス)に到着しました。タクシーでマレのホテルへ。Hotel Caronは初めて使うホテルです。Wi-fiはID番号をもらうシステム(無料)になっています。料金の割りに部屋は広く、バスルームへは引き戸で使いやすく、バスタブも大きく気に入りました。喧騒のsaint-antoine通りから一歩入った中通りに面しているので、静かです。何回かこの中通りは歩いているのですが、ホテルには気がつきませんでした。改装オープンして間もないのかも知れません。冷蔵庫の中にはジュース、コーラ、ミネラルウォーターなどソフトドリンクが5本ほどが入っていて無料です。宿についてそうそう、水を買いに走らなくても良いのも好印象。

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右の黒い看板がホテル、突き当りのSaint-Antoine通りを左に3、4分歩くとバスチーユ広場です

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トランクを開けて気がつきました。早速忘れ物、パジャマが入ってません。ひと休みしてから、夕食に牡蠣を食べに行きました。ヴォージュ広場からもバスチーユ広場からも近いところに牡蠣専門のレストランLe Bar a Huitresがあります。散歩や勤め帰りの人の多いヴォージュ広場を抜けて1ブロック先に、店先に牡蠣などのデイスプレーが華やかなL’Hが見つかりました。お客さんは初めは少なかったのですが、8時過ぎる頃から、ほぼ満席状態になりました。かなり流行っているのは、近くの有名店Bより廉いからかも。おつまみにアルカッションの牡蠣1個、続いて前菜に9種類のグランクリュの牡蠣や巻貝のような小さな貝など。主菜の鴨のグリルはしっかりした歯応えに味 つけも良かったのですが、量が多いので半分は残しました。

↓ デザートはクリームブリュレ、日本の3倍の量に驚きながらも完食。肝心の牡蠣の写真は食べるのに夢中で撮り忘れ。

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デザートつき3品のディナーセットメニュー38€にシャンパン、グラスワイン、コーヒーで60€弱でした。

帰りは賑やかなバスチーユ広場を迂回して、スーパーに寄りパジャマを購入。ところが40€もしたのに生地はぺらぺら、紐もすぐ切れてしまいました。同じ値段だったら無印良品やもっと安いユニクロでも比較にならないくらい上質なのに・・・涙。

 


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2011年冬の旅(2) パリ [オペラと美術の旅2011冬]

2/9(水)

パリは思っていたより暖かで、手袋も要らないくらい。朝夕は寒いけれど日中は18度くらいにまで上ります。朝食は地下の食堂でとりましたが、14€の別料金なのに貧弱な品揃え、特にパンとコーヒーが美味しくないのは×でした。

さて今日はノートルダムのクリプトが期間限定で公開とのことで、ホテル近くのバス停から96番のバスで、サンミッッシェル広場まで。ここからノートルダムはすぐです。

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↓寺院の前の広場にクリプトへの入り口

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入場料を払って見学しました。クリプト=地下聖堂と思っていたのですが、ここの遺跡は古代ローマやガリア時代からの道路や門などの遺跡が主で,ノートルダム大聖堂の建つ前の街の状況が分かるようになっています。公開期間(2/28まで)も限定されているのはまだ発掘途中ということなのでしょう。

写真はフラッシュ禁止なので、良く写りません。

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↓ リーフレットより

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ノートルダムは観光シーズンではないので、並ばずに入れました。初めてのパリで訪れて以来ですから19年ぶりのゴシックの薔薇窓↓ 曇りの日なので綺麗に撮れません

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初訪問のときは素晴らしく綺麗に見えたのに、今は魅力は感じられません。ロマネスクに傾倒しているということもありますが・・・同じゴシックではブールジュやランス、ストラスブールのほうがずーっと美しく、内部の荘厳さも上ではないでしょうか。

サンミッシェル広場からまた同じ96番のバスに乗ってサンシュルピス↓で降車。

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サンシュルピスの広場に面する通りに並ぶ古本屋を覗きながら歩いてますと、一軒の店のショウウインドウに何冊かのゾディアックを発見。そのうち1冊を購入。ネットで買うと送料が高いので、まだ欲しかったのですが・・・クレジットカードはきかず、重さも考慮すると、我慢するしかありません。

ここからはリュクサンブール美術館は目の前です。クラナハ展の看板が見えてきました。

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ところが今日から開催のクラナハ展は50人ほどの行列。ネットで予約すれば良かったと後悔しながら、結局30分も並んでようやく入館できました。カメラ禁止。

フィガロでも特集雑誌を出して、それを手に鑑賞する人も多かったです。フランスでこんなに人気があるとは知りませんでした。各地から集めた1級品の展示に加えて、こういう時でないと観られない個人コレクションのものやデユーラーの版画(クラナハとの比較)も多数。優れた展覧会になっています。なかにはコールマールやブダペストで観た作品もあり、次女がドイツ文学の卒論でクラナハを採りあげたことなど・・・少なからぬ思い入れの在る画家の作品に囲まれ愉しい時を過ごしました。

↓ パンフレットより 「正義の寓意」

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↓ 「メランコリー」 コールマール/ウンターリンデン美術館

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↓「聖母子と聖女たち」ブダペスト美術館

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外に出ると1時半を過ぎていました。バス停への途中、サンジェルマン・デ・プレのイタリアンでランチ。結構混んでいましたが、味はあまりぱっとしません。野菜色々のグリルとピザなどずいぶん残してしまいました。ピザはもったいないので包んでもらったのですが、薄い紙の箱にポンと入れただけで、アルミ箔にも包んでくれません。帰りのバスでは臭いがプンプンで、肩身の狭い思いをしました。

2時間ほどの仮眠の後、バスチーユへ。
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ZANDNAI『FRANCESCA DA RIMINI』 19:30開演 オペラ・バスチーユ

Conductor  Daniel Oren
Producer  Giancarlo Del Monaco
Sets  Carlo Centolavigna
Costumes  Maria Filippi
Lighting  Heinz Rudolf Kunz
Chorus master  Patrick Marie Aubert
 ~
Francesca   Svetla Vassileva
Samaritana   Louise Callinan
Ostasio   Wojtek Smilek
Giovanni Lo Sciancato   George Gagnidze
Paolo Il Bello   Roberto Alagna
Malatestino dall'Occhio   William Joyner
Savastano Biancofiore   Grazia Lee
Garsenda   Manuela Bisceglie
Altichiara   Isabelle Druet
Adonella   Carol García
La Schiava   Cornelia Oncioiu
Ser Toldo Berardengo   Alexandre Kravetz
Il Giullare   Yuri Kissin
Il Torrigiano   Alexandre Duhamel
 
Production from Opéra de Zurich

『フランチェスカ・ダ・リミニ』の生は初めてです。特に美しいアリアはないのですが、全般にドラマ ティック&ロマンティックな調べでまとめられています。率直に好みとは言えないのですが、アラーニャも出ることですしねぇ・・・旅の日程が決まってからチケットをネットで手配しました。今までは自宅まで郵送してくれたのですが、今回初めてプリントアウトでゲットできました。

舞台設定はプレラファエロ派の絵のようです。このオペラが作曲されたのは1914なので、少し前の19世紀末の設定。幕が開くとその美しさに歓声が・・・。ダンテの『神曲 地獄篇5』にも記された13世紀イタリアの有名な悲恋物語は音楽ではザンドナイ、チャイコフスキー、絵画ではア ングル、フュースリなどがあります。絵画のなかでも劇場の大ポスターにも掲げられ、プログラムの表紙(部分)にもなったアリ・シェーフェル(ルーブル美術館)↓の作品はインパクト大です。

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パウロとフランチェスカの出会う短い一幕が終り20分の休憩。一幕終わりにアラーニャが登場した
時、歌うシーンはありませんが拍手が起こり、シーッと制止されました(どうやら熱烈なファングループがきていたようです)。ニ幕の後も20分ほど、また休憩が入りました。場面展開、舞台装置のためなのでしようがないのですが、やや集中度が途切れる感じがしました。
2 度の休みの後は一気に最後の悲劇までの不倫の恋のハラハラドキドキが続きます。フランチェスカのヴァッシリーヴァは見た目はやや地味な小柄な美人で、声量もありまずまずの歌唱。ただ特別印象に残るというレベルではありません。アラーニャはこのところの好調を維持して、兄嫁に惹かれる切なさを彼らしい甘い高音で歌い、演技も 良かったです。舞台姿 の美しさもありブラボー!でした。指揮はオーレンですから、こういうイタリアものはお手の物、安心して聴けました。予習でのDVD(MET)よりテンポ感もあり、あまり上演の機会のない地味な作品をかなり巧くまとめて、良い演奏でした。演出もフランチェスカの恋を手助けするビアンコフォーレを歌手のリー(韓国人)に合わせたオリエンタルな所作演技でぴったり。難しいと思った2幕の戦いの場面もそつなくスムーズで、フランチェスカを騙した兄弟の結びつきと葛藤が良く理解できました。

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想像していたより暖かいパリの夜、珍しいオペラも観れました。明日のキーリンサイドのコンサートも楽しみ~♪と気分良く眠りについたのですが・・・。


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2011年冬の旅(3) パリ [オペラと美術の旅2011冬]

2/10(木)

 昨日のホテルのプアな朝食に懲りて、以前も行ったことの在るシェリー館の向かいのカフェへ。

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パン(クロワッサン)、オレンジジュース、コーヒーのシンプルな朝ごはんは6€弱。ここで新聞を読みながら朝食をとる人が多いので、私もパリに住んでいる気持ちになったりします。ビタミン補給のため写真左に見える八百屋で果物(みかん)を買って宿に戻りました。

昨日と同じバスに乗ってオデオンで降り、今夜のキーリンサイドのチケットを受け取るためFnacへ。カウンターでパスポートの提示が必要と言われ、宿のセーフティボックスに置いてきたので、慌てました。以前リールでも同様なことがあったのを思い出しました。私って学習しない人です。ネットで予約時に引き落としに使ったクレジットカードで、なんとか発券してもらいました。

オデオンから地下鉄でコンコルド広場に行き、オランジェリー美術館へ。ここは3回目、新装なってから初めての訪問でしたが、内部は新築?と思うほどがらっと変わっていました。地上階がモネの睡蓮の部屋2つ、地下にその他のコレクションが展示されています。

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大画面のモネの「睡蓮」の連作のなかではひとつだけお気に入りの絵画があります。この作品の真ん中に立つと柳の木がそよぎ、さわさわと風の音、湖面が漣のように揺れ、朝の木漏れ日が淡くきらめきます。小作品では得られない臨場感があります。モネが晩年暮らし、一群の睡蓮などを描いたジベルニーには17年前の5月初一人旅のとき訪れました。サーモンピンクの壁にグリーンの鎧戸の館、庭の咲き乱れた花々なども美しく、心に残る風景でした。

↓ モネ「 Le Matin 朝」の部分(1916~26)

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↓ アンリ・ルソー「La Noce 婚礼」(1905)

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↓ ルノワール「Jeunes Filles au Piano ピアノに寄る二人の娘」(1892)

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他にもドラン、セザンヌ、マティスなどを観賞して外に出ましたら、ポツリと雨が落ちてきました。このときは傘も必要でないくらいでしたが・・・。

いつの間にできたのでしょう?大観覧車のあるコンコルド広場↓

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サンポールのメトロを上がってくると、今度は土砂振りの雨に変わっていました。朝の天気予報では晴れだったのにぃ~。うっかり信じて傘を持ってこなかったので大慌て。日本のように100円ショップもないですし・・・。

近くの何度か行ったことのあるブルゴーニュ料理のレストランへ駆け込みました。ここAu Bourguignon du Maraisは結構人気があり、予約無しだとダメな時もあるのですが、こんな天候のせいでしょうか入り口近くのテーブルが空いていました。

前菜に久し振りのエスカルゴ、主菜にシーバスのグリル野菜添え、あまり濃厚ではないフレンチで美味。このときは食欲旺盛でデザートもいただきました。

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ところが、ホテルに戻り仮眠中に異変が・・・胃が石のように硬く、その重苦しさで目が覚めました。これほど酷く胃と腸が反乱を起こすのはかって経験のないほどでした。今までの旅でも何度か下痢や発熱はしたのですが、胃がやられるとは・・・しかも今夜は3時間後にオルセー美術館のオーディオ・ルームで多分間近でキーンリーサイドが聴けるというのに・・・いや、それどころか我慢できなければ救急車を呼ばなければなりません。恐怖~!!!そうなると明日のテネルフェ行も危うくなります。キーンリーサイドは無理と諦め、苦痛に耐えた数時間・・・。

そして、キーンリーサイドのコンサートが終ったころに胃と腸は空っぽになり、ようやく痛みからも解放されました。よろよろしながらお風呂にも入って、眠ることが出来ました。なんとかテネルフェまで辿り着けそう~いや辿り着くんだ!と夢うつつで決意する健気な(笑)私。

↓ 幻に終わったキーンリーサイド(この夜のオルセーでの写真 ファンのHPから)

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2011年冬の旅(4) パリ~テネリフェ [オペラと美術の旅2011冬]

2/11(金) パリ(ORY)10:55→マドリッド12:50/13:50→テネリフェ15:35 イベリア航空

テネリフェ島サンタクルス Hotel Silken Atlantida Santa Cruz 2泊(1泊87€朝食込み)

 朝食はもちろんパスし、9時にホテルをチェックアウト。タクシーでオルリー空港まで。この日は週末旅行の客が多く、かなり交通も空港も混雑していました。チェックインと荷物検査に1時間もかかり、昨夜の顛末でお腹に何も入っていない私はいつ倒れてもおかしくないぞという状態でしたが、何とか持ちこたえ、ぎりぎりに搭乗口に辿り着きました。

機内では食欲はまったくなく、2ユーロの紅茶を飲んで水分補給。マドリッドで乗り換えテネルフェの北空港に着陸したのはパリのホテルを出てから7時間後という長旅でした。気温は20度、パリの鉛色の空から明るい青空の常春の島にやってきました。空港からタクシーで15分ほどでサンタクルスのホテルへ。

料金の割に予想よりも立派なホテルなので、何となくキョロキョロしていると、レセプション隣のレストランにミンコがマネージャーらしき人と座っているのが見えました。打合せ中らしく声をかける雰囲気ではありませんが、横顔が見えただけで嬉しかったです。代わりに?エレベーターで女性のLes Musiciens De Louvre Grenoble (以下MDLG)の団員の方と少しお話ししました。私はミンコのファンで最初は1999年のエクスだったと言うと、その頃はまだ私は入団していなかったわと彼女、そのうちに降りる階になりさようなら~。帰るまで結局 3人のシニア(若い人より話しやすい)の団員とエレベーター付近で話しただけで終わって、ちょっと勿体なかった気も・・・。

ロビーにMDLGのアフターコンサートのBARの案内↓ 

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↓ ホテルの部屋は広く、快適

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↓ 部屋からの眺め。残念ながら海は見えません

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ところで、ここからが大失態。以前ロンドンで時間差の勘違いをしたことがありましたが、同じミスをしたのです。まったく学習してない私に我ながら呆れます。時計を1時間遅らせるところを進めてしまってまったく気づかず、2時間ほど休んだあと、お粥も食べて徒歩15分くらいのオーディトリウムへ行きました。ところが10分前に会場についたのですが人影なし。

このコンサートホールは図体が写真↓のように巨きく、入り口が閉まっているとどこから入場するのかも分からない建物なのです。

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今日のコンサートの案内板も、チケット引き換え場所も見当たらず、焦りながら建物の周りを2周。ようやく階段下の分かりにくいところにあるBOXOfficeを見つけ、ネットで予約していたチケットを貰いました。係りの女性に入り口何処?と聞きましたら、「まだオープンしてないわ、コンサートの1時間前にならないと」というので、えーっ!!!

やってしまいました。その頃練習のために集まって来ていたオーケストラの人達にも怪訝な顔で見られて超赤恥。

まだ開演まで2時間があります。海岸近くの寂しい場所ですから近くにカフェもありません。疲労度も激しいので、一旦ホテルに戻って休憩しました。坂道を往復なので、かなりな疲労度です。コンサートの途中で倒れたらどうしょうとふらふら状態で再び会場へ向かいました。

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しかし、その心配も杞憂に終わりました。この夜のアシスとガラティアはとても素晴らしく、音楽のパワーはそのまま私の不安な心と弱った身体を元気づけてくれたのです。ヘンデルのオラトリオの優雅な美しさをミンコは現代に新しく生まれたかのようなヴィヴィットな響きで、この時のこの場所にいる私をシアワセな想いで包んでくれました。旅が始まったばかりで、かってないほどのダメージを受け、体調を崩したことであと何年こうした旅ができるのだろうか、とマイナス思考になっていた私でしたから涙が・・・。

演奏前に英語でミンコの短かい解説があり、モーツアルト版?を使ってるがそれは5人の演奏なので寂しいから、コーラスも演奏者も多勢いれて、オーケストレーション華やかなスタイルで演奏しますとのことでした。あらすじまで解説して、一つ目の巨人Polifemoも手ぶりで説明するのです。いかにもミンコらしい、少しも巨匠ぶらないファンサービスにも感激でした。

カナリア音楽祭 ヘンデル『アシスとガラティア』 Auditorio de Tenerife 20:30開演

チケット90€

Les Musiciens du Louvre I
Marc Minkowski, director
Cor de Cambra del Palau de la Música Catalana
Julia Kleiter, soprano
Colin Balzer, tenor
Marcus Brutscher, tenor
Mika Kares, bajo
G.F. Händel: Acis y Galatea ( versión reorquestrada por W.A. Mozart)

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↓ ドームの天井のようなコンサート会場、音響も抜群!

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素晴らしい演奏に満たされてホテルに帰ってきますと、レストランのBARではすでにメンバーたちが楽しそうに飲んでいました。早い~!今日の演奏は彼らにとってもかなり満足度が高かったと思います。

私は独り寂しく部屋に戻り、温かいレトルトのスープを飲んで、就寝。

 

 

 

 


 


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2011年冬の旅(5) テネリフェ [オペラと美術の旅2011冬]

2/12(土)

8時に起床し、9時ごろ朝食。レストランではMDLGのメンバーたちと一緒になりました。皆眠そう~。

夜のコンサートまでの時間は、島の西側の海岸で、ボートでのイルカや鯨ウオッチングツアーに行きたかったのですが、サンタクルスからは意外に遠く、早朝の出発でなければ無理と分かりました。体調もまだ本調子とはいえないので、隣町のラグーナ(La Laguna)へ行くことにしました。

バス停はホテルの向かい側で15分おきに来るとのこと。15分も待つのかと思い「タイムテーブルある?」と訊いたら「ないわ」と怪訝そうです。そうね~ここの15分は私たちの5分のようなものね~と反省。

港町のサンタクルスから内陸に向かって30分ほど走りますと、ラグーナの町外れのバスターミナルに着きました。そこから地図を頼りに遠くに見える鐘楼を目指して歩きました。

この街はNHKでも放映されたことがあるそうで、1999年に世界遺産にもなっています。15世紀に建設されたカナリア諸島の古い首都だったところで、1701年には当時のローマ法王の命で大学も創立されました。スペインの南米進出(侵略?)の拠点にもなり、木製の出窓や緑の中庭などカナリア様式と呼ばれる建築スタイルの家が残っています。

↓ BTから10分ほどのLa Concepcion(17世紀)と呼ばれる教会が見えてきました

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簡素なバロック様式の教会ですが、中に入りますとお葬式の最中でしたので、遠慮しました。次は町の散策をしながら細いパサージュを抜けて

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↓ コンセプション広場では地元の吹奏楽団が演奏中

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↓ San Agustin 修道院(16世紀)

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この修道院はバロックらしくないシンプルな回廊を持つ素 敵な所でした。中庭の椿が満開でした。柱が木製なのも珍しいですし、その細い柱に石の小さな植物文様の柱頭彫刻が飾られています 。山の多い温暖な気候の島ならではの雰囲気です。

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↓ こちらの回廊は見学不可

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↓ 街角風景 カテドラル付近の池に鴨やあひるとそのハウス

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ラ・ラグーナは15~17世紀にはカソリックの国スペインの南米進出の 重要な中継地として繁栄しました。それもスペインの衰退と共に、本土からも遠いという事情もあり忘れられていったのでしょう。そのため、古い建築物も残ったのだと推察しました。今は常春の気候と美しい海を 目当ての観光客で賑わっています。しかしそれにしては、レストランなども極少ない し、リゾート地としての魅力はあまり感じられませんでした。短い滞在でしたが・・・。

ランチはラグーナでとるつもりでしたが、適当なところを探しても見つかりません。諦めてまたバスでサンタクルスに戻り、結局はホテルのレストランで、2日ぶりのま ともな食事をいただきました。

レストランの入り口近くの昨日と同じ席にミンコが座っていました。また打合わせ中のようでした。近くで見ると顔色も良く働き盛りの感じです。でも指揮台では背中が丸くなってきて、たまに椅子にも腰掛けますし、老けて見えるようになってきました。(人のこと言えませんが 汗)

隣のテーブルにファミリー5人が食事中でした。5歳の孫娘くらいの女の子がはじめは静かでしたが、そのうち飽きてお兄ちゃんと騒ぎ始めたので、iPadの猫 ちゃん崩しをして遊んであげました。ご両親はその間ゆっくりデザートもいただいたようで、感謝されました。

仮眠の後はコンサートへ。昨日も今日も8割くらいの入りです。ミンコもオッターも知名度は日本並みなのかな?オッターは一昨年のシャンゼリゼのコンサート以来でした。真紅のベルベット?のロングドレスは金髪の彼女にとても 似合っていました。

 

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Les Musiciens du Louvre II
Marc Minkowski, director
Anne Sophie von Otter, mezzosoprano
G. Fauré: Shylock
H. Berlioz: Nuits d'été
H. Berlioz: Mort d'Ophélie
G. Bizet: Symphony en ut

「Les Nuits d’ete」はフランス語の詩とベルリオーズのメロディが絶妙の大人の女の歌。5年前にジェシー・ノーマンとミンコで聴いたことがあります。アントナッチのCDも持っていますが、私はやはりオッターのほうが好き!特に第5歌の”Absence” Reviens,Reviens,ma bien-aimee~♪こういう歌を聴くと年を重ねるということ、こうやって過ぎていく時・・・寂しいとか惜しむとか言うよりも愛おしいような感じ、柔らかな気持ちになれます。

最後のMLDGだけの演奏のビゼーは 曲目変更になり、ミンコが英語でフランス人だから気 が変わりやすいなんて言ってましたが・・・どうして?と観客はザワザワ。ミンコのサービス精神でよりポピュラーなアルルの女組曲に変えたようです。これは急な変更?のためなのか、やや粗い面もありましたが、フルートの名手に支えられ、明るい気分で今夜の演奏も終了しました。

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↓  人通りが少ない帰りの夜道

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私は二晩だけのカナリア音楽祭でしたが、明日日曜日はディトワ&フィルハーモニア管の登場のようで、すでにホテルのロビーにはスケジュールなどが張られていました。ふたつのオーケストラがかち合ってるせいか、レセプションやロビー周辺は楽器を抱えた人たちが交差し、慌ただしくちょっぴり緊張した雰囲気でした。

来年はフローレスもラス・パルマスで歌うようですし、寒い時期のカナリア諸島は魅力的です。ただ遠いのが難点。モロッコの西、地理的にはアフリカですから・・・。気になる航空券はイベリア航空でパリからマドリッド経由で往復336.67€、バルセロナからは片道100.86€でした。


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2011年冬の旅(6) テネリフェ~バルセロナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/13(日) Tenerife(TFN)13:30→Barcelona(BCN)17:40

Hotel Continental Barcelona 3泊 (1泊110€ 朝食含む)


 朝食室ではMDLGの団員さんたちがもうバスがホテルの前まで来ているのに、まだ朝ご飯中。そのうち呼ばれて出発して行きました。さようなら~とご飯を食べながら、窓越しに密かにお見送りしました。偶然とはいえ同宿することになり、大層良い思い出になりました。

さて、私は今日はバルセロナまでのフライトなので、飛行時間もパリから来た時と較べて短かいので気楽です。食欲がいまひとつなのですが、何とか前半のハイライトが終わりほっとしました。

今日は週末なので、飛行機は満席で出発しました。春の陽気のカナリア諸島、テネルフェ島の最高峰(3718m)が富士山のようなが美しい姿で、飛行機から眺めることができました。この島を再訪することは多分もうないでしょうから目に焼き付けました・・・さようなら。

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バルセロナは3年ぶりです。今回の宿はカタルーニャ広場に近い3☆です。この日のバルセロナのホテルは軒並み満室で、空いていても普段の倍の料金でした。ここもBOOKING.COMでは満室でしたが、Kikukoさんのアドヴァイスで、直接ホームページからメールしましたら、まもなく1泊は別な部屋になるが・・との返信がありました。もちろん異存はありませんOK!実際はキャンセルがあったので同じ部屋に泊まれました。

↓ バルセロナの新しい空港

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空港からタクシーに乗りましたが・・・乗車の前にホテルの名前を言ったら分かった分かったと私の肩を叩いて馴れ馴れしいドライバー。それなのにぐるぐる広場の周辺を回って分からない振りをするのです。普通なら25ユーロくらいなのに40ユーロにもなってしまって・・・(怒)丁度近くにいたポリスを呼んで訴えたのですが、英語が通じないしで仕方なく支払い降車。調子の良い運転手はいつぞやのローマもですが要注意!

コンチネンタルホテルはkikukoさん、わに子さん達が泊まってお勧めのところです。入り口1 階がエレベーターだけで、レセプション、ロビー、朝食室は3階にあります。その上の階が客室です。初めは説明もなかったので、出入りの分厚いドアが自動と思い、じっと空くのを待ったりしてウロウロ・・・部屋は狭いながら機能的にできていて、何よりも電子レンジが備えられているので便利です。最初はピンク系のインテリアにちょっと引きましたが(笑)

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この日の夕食は近くの美人のおねえさんのいるタパスバルで。カウンター席でカヴァに3皿ほどで軽く済ませました。まだ食欲もあまり無く(といいながらカヴァは美味しかった 笑)、本調子ではありません。

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夜になり向かい側の部屋がやたらうるさいので窓越しに覗いて見たら、カーテン開けっ放しで、裸の男がウロウロしながら騒いでいます。ヤダー連れ込み宿か~とがっかりしましたが、翌日は居なくなったようで静かになりました。朝食室で出会う人たちは普通のツーリストやビジネスマンで一安心。中国人も多かったです。

同宿の日本人のシニア女性が語学学校に50日通っているそうです。私がスペイン語も喋れないのに田舎まで行くといったら目を丸くして驚いていました。

 


タグ:バルセロナ
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2011年冬の旅(7) バルセロナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/14(月)  バルセロナ・カタルーニャ広場9:41(R3)→リポール11:20/13:54→バルセロナ・カタルーニャ広場15:43

 ここバルセロナはテネルフェに比べると気温はそう変わらないのですが、今にも雨が降りそうな朝はかなり寒く感じました。朝食(ブッフェ式)は3☆にしては種類が多く、紙コップやお皿がわびしいけれど、スペイン風オムレツや青菜の炒め物など美味しくいただきました。ここのブッフェは24時間いつでも開いていて、好きなときにいただけます。

部屋の電子レンジでレトルトの米飯をチーン。おにぎりを作って、いざ出発!今日は久しぶりのロマネスク探訪、心なしかエネルギーが満ちてきたのを感じ~にっこり。カタルーニャのローカル線R3の電車でリポールへ行きました。

カタルーニャ広場には2箇所の駅(メトロやrenfeのラインによって)がありますので、注意が必要です。初めは近くのランブラス通り寄りの駅に行き、失敗。200メートルほど歩き広場沿いにある駅へ。

窓口で切符を買い、北方面のLatour de carol(仏)行きに乗車して2時間。列車内の気温表示は内陸に向かうにつれて、刻々下がっていきます。リポールに着いたころは10度も下がって7度。雪の心配もあったので、オーヴァーコートにブーツで寒さ対策をとっていましたので問題なしでしたが、この日が今回の旅の中で一番天気が悪く、駅に降りると雨が降っていました。

↓ リポールRipollの駅(駅舎は左側で改装工事中)

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駅からサンタ・マリア修道院まで1キロ弱。川に沿って歩き橋を渡りますと、小道の向うにガラス張りのポーチを持つ教会が見えて来ました。

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サンタ・マリア教会 Monasterio de Santa Maria     起源は9世紀、ポーチの彫刻や回廊は12世紀に増築。傘下にモンセラート修道院ほか多くの子院を持っていたため、現在でも中世研究の主要な拠点になっています。

↓ 写真では分かりにくいのですが、ポーチの全面はガラス張りで保護されています。

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↓ シニアのグループと一緒になりましたが、その人達が居なくなると独占状態

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参考書からコピーしてきた解説を見ても判読できない部分もありましたが、正面扉口ゲートの大きな壁面を飾る彫刻群は圧巻です。

ヴシュールには説話的な主題特にカインとアベルや獅子の穴のダニエルのエピソードなど、ロマネスク彫刻の素朴さと親しみやすさにあふれ、両脇壁面の古代風な彫刻とは対照的です。

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↓ 回廊は16世紀にも改築 

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↓ 教会内部は三廊式 石の重厚さが伝わってきます。

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教会近くのカフェで温かいショコラを飲んで一休み、冷たい雨でさすがに冷えました。帰りの列車内でおにぎりの遅い昼食をとり、来た時とは反対に暖かくなっていく気温表示を眺めながら帰りました。

仮眠の後はリセウ劇場へ。今日はバレンタインデーなのでランブラス通りの中央は今日は特別に花屋さんがずらりと店を出していました。こちらでは男性が恋人や奥さんにお花を贈るのがバレンタインデーの習慣です。

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ドニゼッティ『アンナ・ボレーナ』 20:00開演 バルセロナ/リセウ劇場

Musical direction:Andriy Yurkevych

Scene Management:Rafael Duran  Scenery:Rafa Lladó

Costumes:Luke Castle

Lighting:Albert Faura (AAI) Choreography:Fernando Carvajal

New production:Gran Teatre del Liceu

Cast

Anna Bolena:Edit Gruberova ,Giovanna Seymour:Elina Garanca,

Lord Riccardo percy:Josep Bros, Enrico VIII :Simon Orfila

Lord Rochfort:Marc Pujol,Semeton:Sonia Prina

Symphony Orchestra and Chorus Gran Teatre del Liceu

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この公演が発表されたときはアンナ・ボレーナはグルベローヴァとデヴィーアのWキャストだったのですが、いつの間にかデヴィーアが降りてしまって、興味が半減しました。私は日程の関係で両方は無理だったので、グル様のほうだけチケットを手配していました。席はプラティア最前列右端141.5€。

Anna BolenaはCDでマリア・カラスやサザーランドを聴いただけで、生の舞台は初めてです。舞台は二層に中央に階段というシンプルなものです。お城に集まった人たちは頭が禽獣のグロテスクな姿・・・最近こういうのが流行っていますね。グルベローヴァとガランチャは見た目は恋敵と言うより嫁姑の対決のようですが、それはそれで怖い感じでした(笑)

この日のグル様はあまり調子が良くなくて、低音も不安定でどうなるかと思いましたが、徐々に良くなり第2幕終わりころの狂乱のアリアはさすがにびしっと決めました。ブラーヴァの拍手がなかなか鳴り止まないほどの喝采を浴びました。ガランチャは終止安定した豊かな潤いのある声で、少し太ったかしら?歌唱も演技も魅力的でした。ブロスはここのところ聴く機会が多かったのですが、この日が一番高音もしっかり出して見事な歌唱でした。しかし、カーテンコールでは意外にもあまり拍手がなく、本人は自信満々だったようで、ちょっと不満げでした。そういう態度が問題なのかも・・・。スメトン役のプリナは数年前にリールでヘンデルのチェーザレを聴いたことがありました。バロックでは定評のあるアルトですが、この役も歌はもちろん演技もかなり達者なところを見せてくれました。グル様のファンクラブが2階バルコンに垂幕を掲げ、花束を投げ入れての大応援!

↓ ソニア・プリナ

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↓ グル様のファンクラブ?

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今日はそれぞれ素晴らしいロマネスク(どういうわけか写真がほとんどピンボケ)とオペラの二本立ての充実日でした。快い疲労感で熟睡。

 

 

 


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2011年冬の旅(8) バルセロナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/15(火)  バルセロナ(Pg.san Joan)9:30→レスタニー11:10/13:30→15:25

 今日も曇り空のバルセロナでしたが、雨が降らなかったのは田舎歩きには幸いだったと思わなければ・・・。地下鉄Teluanから外に出るとKikukoさんに教えていただいたとおり、簡単にSagale's社のバス停を発見できました。

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バス停で待っている人にも確認して、運転手さんが現れるのを待ちました・・・じりじり。なんと3分前に市バスがこのバスの横で臨時に?停まり、転がるように運転手さんが降りてきて、バスの鍵を開けてセーフ!10人くらいの乗客でしたが途中で降りてしまって、始発からレスタニーまで行ったのは結局私独りでした。バスにも気温表示があり、山を越えるたびに下がっていき、目的地に着いたころは5度くらいになり、昨日より寒くなりました。

↓ 途中の町 Moia

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↓ 冬枯れのプラタナスの並木道の向こうにレスタニーの村が見えてきました

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レスタニー修道院 L'Estany

1080年にオーギュスト派の集団が定住した町に小さなサンタ・マリア教会が建てられたのは1133年のことでした。13世紀まで隆盛しましたが14世紀には衰退が始まり、15世紀の地震によって大きな損害をこうむりました。数回の改修工事で、半円ヴォールトを伴うラテン十字のプランに変更されました。

↓ バス停から200メートルほど村落の道を行きますと

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↓ 単廊式のシンプルな内部 ここから回廊には行けません

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 ↓ 教会の隣に回廊博物館があり入場券を払って見学  10:00~14:00(月休)

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↓ I先生の講座でここの柱頭彫刻を知ってから数年・・・憧れのレスタニーの回廊へ、いざ!っていう感じ(笑)

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↓ 宗教的な主題のほかにも生き生きとしたヒューマニティあふれる人々の姿 このような髪をとく女性や

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↓ 楽器を弾きダンスをする人たち

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↓ 本を持つ智天使 羽根の模様のシンプルさがたまりません

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↓ 説話的主題も理解しやすく、刻まれた線のリズム感が楽しい弟子たちの行列

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↓ キリストの洗礼 左の天使の羽根は渦巻き模様と合体?

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↓ 魂の計測  悪魔がお約束のズル(笑)

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↓ エジプトへの逃避 ロバ上の「授乳の聖母」マリアの慈愛ある微笑とイエスを抱きしめる手

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↓ 働く農民(脱穀) 三角帽子(フード?)は翌日のサン・クガ・デル・ヴァッレスでも見ました

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回廊の彫刻は北翼が12世紀半ばと一番古く、キリストの生涯とヒューマンな俗生活がテーマ。西翼は動物、植物、幾何学模様など。南翼は一番新しく13世紀末~14世紀初めのもの、若者、騎士、鹿の姿。東翼は非常に豊富な図像をもっていて、受胎告知や世俗のテーマの髪をとく女性、脱穀する農民など。

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シーズンオフの寒い日ですから、見学する人も私だけ。1時間以上も居たので、受付の女性が様子を見にきたのをきっかけに・・・急に寒さを感じました。受付棟に戻りこのEl Bages地方のカタルーニャ・ロマネスクのガイド本を購入。カタルーニャ・ロマネスクだけで20冊!も出版しています。驚くと同時にいかに自分たちの文化を愛し、誇りにしているか・・・カタルーニャ人の魂ですね。

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バス停近くのバルで簡単なランチとトイレタイム。暖かい鋳物のストーブの傍に座ってのんびり温まりました。時間通りにきたバスに乗って、バルセロナに戻りました。この後すぐ郊外のサン・クガに行く予定でしたが、今観てきた素晴らしい彫刻群の興奮覚めやらずといった感じで、「きょうはここまで」と戦意喪失(笑)

近郊線の自動販売機で24時間有効との表示に明日の夕方まで使えると思い、購入してしまいました。私の勘違いでこれはOne day切符だったのです。

夕食は近くのイタリアンへ。しばらくパスタを食べていないので・・・ところが結構繁盛しているのにあまり美味しくなくてがっかりでした。

↓ プリモの鮭のカルパッチョ 塩辛い!

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セコンドは海老のスパゲッティ、白ワイン、エスプレッソと水 ここは図々しくも10%のチップを手書きで書き込んできた~断る度胸もなく30€の支払い。

早くも、旅は半ばを過ぎました。明日からはタラゴナに移動して関西からのツアーに合流します。今日パスしてしまった、サン・クガは明日の午前中に回り、ポブレ修道院はまたの機会(あれば良いけれど)に延期することにしました。


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2011年冬の旅(9) バルセロナ~タラゴナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/16(水) バルセロナ・カタルーニャ広場9:55→サン・クガ・デル・ヴァリエス10:28/12:54→バルセロナ・カタルーニャ広場13:28    バルセロナ・サンツ15:46→タラゴナ17:06

タラゴナ インペリアル・タラコホテル 2泊

 9時にチェックアウトして荷物を預け、カタルーニャ広場駅↓からの近郊線R7に乗って、サン・クガへ。

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ところが確かに時間通りの電車に乗ったはずですが、終点のMartorellまでSant-Cugat del Vallesの駅はありません・・・折り返しに乗ってきた人に訊きましたら、隣のホームに停まっている電車に乗ればいいというのです。電車の傍に立っている車掌さんにも確認して、乗り換えて無事Sant-Cugat del Vallesに到着。R7ラインはふたつのラインがあるということなのでしょうか・・・。予定より15分ほどの遅れで済みましたが、駅やHPの表示とは違うので、いまだ納得が行きません。

サン・クガは現在はバルセロナの近郊の住宅地らしく、駅もややはずれに建っています。駅には窓口はなく、切符売りの女性はコーヒーショップ&売店の係りも兼任です。

低いところに建っている駅からは街が見えませんが、道路の高架下を抜けて階段を上ると駅からの大通りにでます。まっすぐ10分ほど歩きロータリーにでますと、教会の高い塔が見えました。駅から1キロくらい。

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サン・クガ・デル・ヴァリエス修道院 Sant Cugat del Valles

4世紀には創設されたといわれる古い歴史を持っています。今の教会は1063年のプレ・ロマネスクの教会を基礎に12世紀には回廊が完成しましたが、ゴシック期や16世紀にも何度か改造されています。12世紀の回廊の柱頭彫刻はカタルーニャ・ロマネスクの重要な見所です。

ここも回廊美術館から入場料を払って見学します。基礎部分やアーチなどは多分近年補強されたようで、風情に欠けるのが少々残念です。柱頭彫刻は彫が深く、力強い表現。

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↓ レスタニーにもあった三角帽子(フード)

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↓ サムソンとライオン

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↓ キリストのエルサレム入城  木に登る人々

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↓ 顔の部分は破損していますが、天使の羽根がお見事!

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↓「降誕」 思案顔のヨセフ。

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↓ 「ノアの箱舟」 鳩がオリーブの葉をくわえて飛んできて、洪水が終わったことを知らせます。

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↓ 中庭には初期の教会の跡地

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↓ 回廊に沿ったギャラリーに13世紀の磔刑のキリスト像

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↓ 係りの女性に強く勧められたビデオを観ているうちに時間がなくなり、教会は外観だけ

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帰路は乗り換えなしで、バルセロナに到着しました。ランチはランブラス通りの中華レストランで。

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↓ ジャスミン茶に砂糖とスプーンがついてきました(笑)。

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↓ 飲茶3種

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↓ 野菜焼きそば   初めは美味しかったのですが、だんだん塩辛くなって・・・

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↓ 胡麻のアイスクリーム

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ホテルに戻り荷物を受け取って、サンツ駅までタクシー。在来線の急行でタラゴナへ。切符代にずいぶん差があります。私は6.7€(約1時間半)を選びましたが、AVEでは約30分で35.4€!

そのせいか、かなり混んでいてようやく座れました。通路に大きな荷物を置く人も多かったので、私もスーツケースを横に地中海を眺めながら、ウトウトしているうちにタラゴナに到着。タクシーで高台に建つホテルへ。グループなのにひとりでチェックインするのが珍しかったのでしょう。ガイドか?なんて言われましたが、こんな年取ったガイドっているのかしら?

↓ バルコニーから少し見える夕方の海を見ながら、のんびり寛いで今夜到着するツアーを待ちました。

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夕食はホテルのレストランで。烏賊のフリットとオリーブ、海鮮リゾットなど。

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丁度食事が終わる頃、ツアーの方たちが時間通りに到着されました。私を入れて12名の少人数のグループ。予想に反して大阪の参加者は居なくて、京都、滋賀、宝塚、名古屋などそして札幌の方も!

明日からは独りの食事から解放されて、カタルーニャの食を楽しむことになります。お腹の調子もすっかり良くなりました。


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2011年冬の旅(10) タラゴナ&地震でストップ [オペラと美術の旅2011冬]

2/17(木)

 タラコホテルは部屋は広いけれど、バルコニーからの地中海の眺めもぱっとせず、冷蔵庫もついていません。4星にしてはかなり?マークの宿ですが、立地条件は抜群です。観光の合間にトイレタイムを2度ほどお部屋までちょこっと行って来られました。また、朝ごはんも充実していて、ハモンイベリコが何本かぶら下がっていて、自分でスライスして食べるようになっています。朝から美味!と喜びました。

ツアーの構成は56歳から86歳まで。夫婦2組、母子1組以外は独り参加のかたが多く、札幌の方もいらっしゃったので、初めから打ち解けて楽しい旅になりました。何処かでお会いしたような・・・と札幌の方、そうなんです。以前英会話教室(私は長続きせず途中でやめた 汗)でご一緒だった方でした。

この旅行会社とは長いお付き合いで、初めてヨーロッパに行ったのもここのイタリア・ツアーでした。あれから20年経ったなんて・・・。今回の旅で12回目の利用です。個人旅行4:ツアー1の割合で旅をしてきたことになります。

タラゴナは2000年前のカタルーニャの中心都市で、ローマのイベリア半島侵攻の拠点都市として繁栄しました。そのころはタラコ(ホテルの名前にも使われている)と呼ばれていました。

ここで地震のためいったん中止させていただきます。 札幌も結構揺れ、それが3回も続きました。ニュースでは東北三陸海岸に津波が押し寄せ、かなり大きな被害があったようです(3/11 16:00)

岩手県(内陸南部)に次姉が住んでいますので心配です。電話は数時間不通でしたが、実家から連絡が入り、住宅などの被害もなく無事とのことで、安堵しました。この後、電話はまた繋がらなくなってしまいました(3/11 21:00)

余震も続き、被害も想像を絶する規模になりそうですし、福島原発からも目が離せません。被害にあわれた方たちのことを想うと、気持ちも沈むばかりです。ブログはしばらくお休させていただきます。(3/14 14:00)

岩手の姉と電話が繋がり、電気が通ったとのことで「んだんだ~いがった~」って。地震慣れしている姉も今回は相当な恐怖だったようです。食品や日用品が品薄のうえに「ガソリンが10Lしかないから盛岡(息子や孫が居る)にも行けねえ~」って嘆いていました。3年前に姉兄妹5人+連れ合いが函館に集結して以来会っていませんが、元気そうで安心しました。食料品などを送ってあげたいのですが、配送ルートがストップしている現状ではまだ無理なのです。(3/15 19:00)

家にこもりがちになり、TVの被害映像など見ているうちに軽い鬱にかかったらしく、無気力、不眠、涙もろいなどの症状がでて、おかしいと気がつきました。そんな時、地元紙に精神科医の香山リカさんのメッセージと言うか警告が掲載され、気持ちを切り替える助けになりました。

 タイトルは「あなたの力が必要」その日のために

情報を得るために見るテレビの映像が、かなりのトラウマを発生させるということです。実際災害の当事者でなくても9.11テロの後はそういう患者が増えたそうです。

いざ自分が必要とされるときのために自分で自分を守ること。きちんと食事を取り、ゆっくり休み、お風呂で温まる・・・被害に会われた方たちに悪いとか思わずに。

また無事は分かっていても姉の声を直接聞けたことがプラスに働いたようです。

1000年に1度の大震災の被害状況、避難されている人々の生活・・・福島第一原発の危険な状態も変わりません。こんなときに遊ぶ話で申し訳ありませんが、来月の長女とのアメリカ行きも暗雲が漂い始めています。

しかし、嘆いてばかりもいられません。ストップしたままなのですが、毎日500以上のアクセスがあります。おかげさまで、ブログを再開することで自分にエネルギーをとリ戻したいという気持ちになりました。心からお礼を申し上げます。(3/18 0:30)

 


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2011年冬の旅(10 -2) タラゴナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/17(木)  タラゴナ~レウス~タラゴナ

↓ 朝はタラゴナの砂浜を散歩

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↓ 遠くの丘にインペリアル・タラコホテルが見えました

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↓ スペインでも重要な工業港から市場へ。

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↓ 肉屋も八百屋もカタルーニャの豊かな食材が溢れています。

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海産物は特に豊富で新鮮。いままで見てきたどの国の市場より充実しています。

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ちょうど、TVの取材中でスペイン語ができたらインタビューをと言われましたが、皆逃げてしまいました。

↓アラブっぽい看板の新市場は仮店舗で、

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↓ 隣に閉鎖された古い市場があり、改築の予定とか。

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↓ ランブラ・ノヴァ大通りにたつ人間の塔のメモリアル

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↓ ホテルのすぐ下は地中海のバルコニー。海岸沿いにRENFE(スペイン国鉄)の線路が走っています。

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↓ そして隣接する円形競技場へ。1世紀のローマ時代(アウグストゥス帝)に建造、青い地中海を背景に。

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↓ その競技場のなかに12世紀の聖母マリア教会の遺跡が残っているのが、ここの特徴です。崩壊の危険があり?で内部はおろか近くでも見学できません。

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↓ アレーナを出ますと丘の上にはローマ時代の城壁と塔。2頭馬車による競馬場の遺跡(シルク・ローマ)も。元はこの背後から旧市街にまで続いていたそうです。

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↓ 青い看板にCUMON(公文)の文字。タラゴナの公文教室は考古学博物館のすぐ近く。

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考古学博物館ではローマ時代のモザイクや出土品の見学をしました。ここでアレーナの中央にあったロマネスクの教会の彫刻など見られるのかと思いましたが・・・係員の話ではひとつも残っていないそうで、がっかり。

帰国後、Zodiaqueの「L’ART PREROMAN HISPANIQUE 1」をNETで購入しました。タラゴナについては小さな解説しかありませんが、どうやらこのツアーでは見学しなかった初期キリスト教時代の墓地(4世紀から7世紀)がここの重要なモニュメントとのことです。ローマ時代の遺跡はそこそこ残っていても、その後のゴシック以前のものが少ないのはロマネスク・ファンとしては魅力に欠けた町に映りました・・・惜しいです。

↓ 考古学博物館で一番有名なモザイク「メドゥーサの首」

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↓ メリクルウス?

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↓ 象牙で出来た「少女の像」(10センチくらい) 墓地からの副葬品でしょうか

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ロマネスクがないよ~と文句はいっても、旧市街を歩くのは大好きです。

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↓ 路地の突き当たりにカテドラルが見えましたが・・・。

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↓ 素敵な建物はタラゴナ大学

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↓ 城壁に沿って、考古学の道を歩きました。

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スペインのレストランは昼食は13:30からですから、これだけ歩くとお腹もぺこぺこ。旧市街の中のレストランでのランチはオニオンスープ、白身魚、デザートのプリン。塩分控えめで美味しくいただきました。

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食事の後、ホテルに戻る途中カテドラルに寄りましたが、お昼休みで閉まっていました。下の一枚を写したところでカードの容量が切れてしまいました。ロマネスクとゴシックの混合したファサードの右扉口にロマネスクの彫刻がありましたが、携帯のカメラだったので失敗。

このカテドラルはローマ時代のゼウス神殿の跡地に1200年から建築が始まり、完成まで200年もかかったそうです。ほとんどがゴシック様式。

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いったんホテルに戻り、バスでレウスへ向かいました。続きます。

 

 

 

 

 

 

 


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2011年冬の旅(10-3)タラゴナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/17(木)

タラゴナからバスで20分のレウスへ。この町はガウディの生地で、カタルーニャの近代建築モデルニスモと呼ばれる家々が残っていることでも知られています。ただし、ガウディの作品は残されていません。

旧市街のはずれでバスを降りると小雨が降ってきました。添乗員さんもここは初訪問のうえ現地ガイドもいないので、建物の説明もないまま町の中心の広場まで散策。そこへ若い女性が「こんには!」と日本語で挨拶しながら現れました。広場に立つガウディセンター(観光インフォも兼ねる)から私たちが見えたので、雨の中走ってきたのです。ぜひ!ガウディセンターを見学して欲しいとのこと。今は昼休みだけれど特別にオープンするし、20名以上の団体料金でOKとのこと。熱心な勧誘もありましたが、この女性の感じよい歓迎の心が伝わってきましたので喜んで入館しました。

http://www.gaudicentre.cat/eng/index.html

まず三方を大型スクリーンで囲まれた近代的な映像室で、ガウディの芸術や生涯について。そしてなかなか優れた展示室が続きます。

↓ ガウディの居室の再現  ベットと仕事机だけの質素な部屋はガウディが寝食を忘れるほどに設計に打ち込んだ姿を想像させられました。

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↓ Mercadal広場に建つ近代的な建物がGaudi Centreです

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ここでいただいたレウスの地図にはモデルニスモの家巡りのルートが記された優れたもの。建築好きな方はこの地図を見ながら町の散策をお勧めします。そういう私もかなり好きなほうで、ブリュッセルのアールヌーボーの家も何軒か回ったことがあります。ですからここも気ままに回ってみたかったのですが・・・いかんせんツアーですから。バスまでの帰路の途中にある何軒かを確認したに過ぎません。残念。

↓ 広場近くのガウディの生家のある通り。近くに彼の少年時代の銅像がありました。3階建ての質素な住まい(ガウディの父は銅細工の職人)には現在は一般人が暮らしてます。内部見学不可。

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↓ Casa Munne (Pere Casalles i tarrals 1904)

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↓ Casa Grau (Pere Casalles i tarrals 1910)

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↓ Casa Rull (Liuis Domenech i Monterner 1911)

モンタネールはガウディの指導者であり、カタルーニャ音楽堂やサン・パウ病院、そして最近改装されてしまいましたが3年前泊まったことのあるホテル・エスパーニャなどが知られています。建物の前の舗道上に丸く見えるプレートにモンタネールと記されています。向かって左隣の家もモンタネールの設計です。

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レウスは鉄道も走っていますので、バルセロナからも比較的訪れやすいところです。

タラゴナのホテルに戻り、隣接するカジノでサングリアを飲んだり、スロットマシンで遊んだり・・・

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休憩の後は館内のレストランで夕食。ランチ同様ディナーも遅く20:30からでないとレストランはオープンしません。カメラを忘れたので写真はありませんが、野菜サラダ、カタルーニャ名物のフィデウア(焼きそば)、チョコレートケーキをいただきました。86歳最年長の男性が万歩計を持っていて、今日は13000歩と報告がありました。さすがに疲れました。熟睡。

 


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2011年冬の旅(11) タラゴナ~フィゲラス [オペラと美術の旅2011冬]

2/18(金) タラゴナ→サン・サルバドール→アルベントレイ→ガラッフ→フィゲラス

フィゲラス/ ホテル・プレジデント2泊

 昨日に続いてバスの出発は9:00です。昼食が遅いので朝食は時間をかけてたっぷりいただきました。とはいえ、まだマイストマックが暴れださないようにと控えめですが・・・。今日も朝から春らしい陽光が降り注ぐ気持ちの良い日。40分ほどでタラゴナの西のサン・サルバドールに到着。海岸沿いの静かな町にカタルーニャの誇るチェロリストのパブロ・カザルス、カタルーニャ語でPau Casals(パウ・カザルス)のミュージアムがあります。10:00からオープンですが、私たちを見て15分前に開けてくれました。昨日のレウスといい、カタルーニャの人たちは親切です。

ここサン・サルバトールはカザルスの生地アルベンドレイにも近く、1909年に建てられた別荘(ヴィラ・カザルス)がミュージアムになっています。演奏シーズンが終了するとここで家族や友人とバカンスを過ごしました。ショップで記念にCD(バッハの無伴奏)を購入しました。

↓ 青い海に映える白亜の建物

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↓ 海が目の前に広がるサンルーム

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↓ 庭園

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↓ ミュージアムの前の小公園のカザルスの銅像の前で

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この後はカザルスの生地アルベンドレイへ。ここは先ほどの海辺の保養地と違って賑やかな町です。カザルスの生家を見学しました。小さな家ですが私たちが入ると案内の女性は入り口に鍵をかけ、専用ガイドをしてくれてまたまた感謝!小さくても当時としては一般的な家だったと思います。居間、台所、寝室そして最上階には鶏小屋がありました。

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↓ 生家の前の案内板には日本語も

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自由時間になり、バルでコーヒーを飲んだり、教会に入ったり散策したり。

↓ オレンジ色の壁にバルコニーと人物の騙し画

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↓ 5歳で聖歌隊に入りオルガンを弾いた教会の前にカザルス父子の銅像がありました。 

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午前中はカザルス詣でとなりました。再びバスに乗り海岸線の高速道路を走り、ガラッフへ。昼食をとるために寄りました。ここはガウディが酒倉を改造した建物がレストランになっています。

↓ アーチを抜けた左がレストランの入り口

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屋根の奥に見える煙筒?はガウディのオリジナルだそうです。

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↓ 上の写真の三角屋根のベランダからの眺め

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↓ レストランの前のディスプレイ・・・長ネギが~

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↓ 薪で焼く長葱がここの名物なのです。別棟で焼いているところをみせてもらいました。

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↓ 自分で作るパン・コン・トマテ・・・まずにんにくをパンにこすりつけ、トマトもぐちゃぐちゃこすりつけ、そのうえに味付けされたマッシュルームをのせて出来上がり!こんな美味しいパン・コン・トマテは初めてですが、手が濡れテッシュでは間に合わないくらい汚れました。

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次はあの長葱のグリル(カルソット)です。大きなお皿に一人15本!食べ方は焦げた表側を剥いて白い中身を長いまま大きな口を開けて豪快にむしゃむしゃ。全員が15本を難なく平らげました。甘味があってとても美味しかったです。

↓ 86歳の方も奮闘中。 とてもお元気なうえに良い方で大好き(笑)、かなり一緒に行動していましたね。

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↓ バーベキューグリル

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↓ デザートはクレーマ・カタラナ

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建物も素敵、料理も良しの満足ランチが終わり、一路フィゲラスへ。

↓ 海岸線に点在する白い港町の風景 バスから写しました。今頃札幌は真冬で雪景色です。

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途中バルセロナ郊外の高速道路が週末のため渋滞しましたので、フィゲラスには暗くなって到着しました。

初めに入った部屋は洗面所の水が出なくて、次の部屋は鍵が壊れていて、3度目でようやく落ち着きました。ここのWi-fiは1時間無料。家にメールとMIXIのつぶやきなどでタイムオーバー。

↓ 夕食はホテルのレストランで、8時半スタート、華やかなテーブルセッティング。総勢13名の円卓晩餐。ランチで長葱を食べ過ぎて、お料理を随分残してしまいました。

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↓ お魚の前菜

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↓ コシード(牛肉の煮込み)

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食事の後はこのホテルの2階のダリ・グッツのコレクションを見学。ホテルの経営者(ダリの友人だったそうです)が集めたり自分で作ったものも。クラシックカー、ダリの写真など。

↓ ダリの髭をつけて

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↓ お部屋はドアを開けると白いギリシア彫像が立っていて、正直気味が悪い・・・。

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↓ 右のドアは洗面所

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壁全体が真っ赤に塗られた部屋もあったようで、それに比べるとまだましかなと思いながら就寝。


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2011年冬の旅(12) フィゲラス [オペラと美術の旅2011冬]

2/19(土)  フィゲラス→ポルトリガト(カケダス)→フィゲラス

お部屋はクラッシクタイプ過ぎ(笑)なものの、朝食は昨夜と同じ丸テーブル(私たちのツアー専用)で、傍らにゆで卵沸かし器にお世話係もついて、とても良いサービスでした。

↓ ここもタラゴナ同様のハム、ソーセージの吊り下げ。

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9:30にホテルを出発、町の散策をしながらダリ美術館へ。

↓ 途中のランゴラ広場には週末のアンティーク市がたっていました。

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↓ ダリの生家

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↓ カテドラル/3層からなる八角形の鐘塔  お葬式が始まり準備中のため見学できず

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↓ ダリ美術館  赤い壁のポツポツ模様はダリの好きだったパンの形、そして卵のオブジェ。この周辺には日本の若い人もちらほら。

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↓ 屋根の卵とカテドラルの鐘塔

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入り口はこの赤い壁側の反対、カテドラル近くにあります。シーズン・オフなのにオープン前から行列ができていました。私たちは団体予約済みなので、待たずに入れました。

↓ ダリが影響を受け、敬意とともに競争心を燃やしていた「ピカソの肖像」。ピカソはこれを観たことがあるのかどうか・・・。

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↓ 「雨降りタクシー」(修復中)の展示された中庭の壁

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↓ 中庭に面したガラス張りの大ホールにある大作(タイトル不明)右下隅に少年時代のダリの姿、左上にガラが描かれています。

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↓ 「レダ・アトミカ」Leda Atomica 1949

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↓ ガラの肖像画としては初期のもの

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↓ メイ・ウエストの唇ソファーを置いたコーナー。人の顔に見立てた展示。

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↓ 「記憶の固執」(柔らかい時計)のヴァージョン

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次から次と現れるシュールなダリの世界に戸惑いながらも面白く鑑賞しました。彼の作品は世界各地にかなりな数があるうえ、東京で新宿(米セント・ピーターズバーグのダリ美術館からの出品)と渋谷(パン籠があったからフィゲラスから?)でもかなり大規模な企画展がありました。大ファンと言うわけではありませんので、上京時に偶然観たのですが、やはりインパクトは相当強かった記憶があります。大作はここでしか見られないものも「アメリカの詩情」「トリスタンとイゾルデ」など多数。

ツアーの美術館めぐりにしてはかなりの時間をここで過ごすことができました。旅の目的のひとつ、「カタルーニャの美術」に興味のある方がほとんどですが、最後はヘトヘト「疲れた~」と美術館を後にしました。でもランチまでまだ時間があり、先ほど通ったランゴラ広場に面したカタルーニャ玩具博物館の見学をしました。現代のハイティックなおもちゃとは違うアンティックな遊び道具などに郷愁を覚えながら、館内を一周(カメラ禁止)。ダリの一族から寄贈されたという(ダリの妹さんの写真にも写っている)テディベアもありました。生家からも伺えますが、裕福な家庭だったようです。

ランチはフィゲラスでも一番有名なドゥランホテルのレストランで。先代のオーナーがダリと幼馴染だったため、ダリもよくここで食事をしたそうです。

↓ ドゥランホテルのキッチン入り口

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↓ レストランの酒蔵の雰囲気の残る小部屋。ここがダリの指定席だったそうで、もちろんここを貸切。少人数のツアーだから可能だったと思います。

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↓ たらと赤パプリカの前菜

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↓ ミックスパエリア

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デザートにはバニラアイスクリームのラズベリー添えをいただいて、雰囲気も味も満足なランチを終えました。

そして、午後からは内陸のフィゲラスから山を越えて、地中海のカダケスへ。ここで嬉しい情報がありました。シーズンオフで閉まっているとされていたポルトリガトのダリの家が、2月は週末だけオープンになったと言うのです。最終入館にも間に合いそうなので、カダケスは車窓見学にして、ポルトリガトに直行しました。

↓ バスのなかから眺めたカダケスの町

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↓ ポルトリガトのダリの家

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見学は10名ずつの制限があるのですが、私たちは特別に13名でもOKと、ここでも融通の利く対応を受け、感謝でした。ダリが初めてここに住んだのは不遇な時代で、不倫の恋を貫いたガラと共に逃れるように暮らしたのです。

当初の質素な漁師の家から有名になるにしたがって、改造拡張されていきます。そのせいで複雑な間取りになっていますが、各界の著名な方たち(マリア・カラスも)をゲストに迎え、華やかな生活の一端が伺えます。しかし、ダリのミューズ、ガラは裕福になるにつれ、パリなどで浮気したり遊び始めます。ここでガラの帰りを待つダリの気持ち・・・。アトリエの大きな窓から見えるポルトリガトの湾が急に寂しい景色に感じられました。

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ダリの絵の中に遠景として描かれることの多いポルトリガトに実際に来ることができました。本当に嬉しかったです。舞い上がってカメラをバスの中に忘れたので、携帯で遠景を写しただけですが(暗くて室内は無理)。

Google Earthで確認したときフィゲラスからカダケス間はさほどの距離ではないように思っていたのですが、実際はいくつかの山や峠があり、かなり遠かったです。フィゲラスに戻ったときはもう日が暮れていました。

夕食は昨夜のレストランで。前菜は魚いろいろ、メインは仔牛のローストグリル、デザートはムース?とご馳走攻め。ここも豊富な食材を使いかなり美味しかったので、カタルーニャの食は素晴らしい!と一同ご満悦。

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と言うわけで、今日はダリ尽くしの一日でした。

 

 


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2011年冬の旅(13) フィゲラス~バルセロナ [オペラと美術の旅2011冬]

2/20(日)  フィゲラス→ジローナ→モンセラート→バルセロナ

バルセロナ  メリアホテル3泊

 8:00にフィゲラスのホテルを発ち9時ごろジローナに到着。短い時間ですが、町の散策と大聖堂の見学をしました。ジローナは3年前の冬、バルセロナから列車に乗り日帰りで訪れたことがあります。昨日のことのようなのに、はや3年も経ったなんて・・・信じられない想いで、雨にぬれた石畳を歩きました。

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↓ オーニャ川に写る旧市街(右)

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↓ 大聖堂の近くで。時間があればカテドラル付属美術館は無理でも、せめて回廊だけでも見学したかったのですが、オープンは10時からとのことでアウトでした。聖堂内は見学できました。

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↓ 1時間ほどのジローナ見学のあとモンセラートへ。あいにく濃い霧のたちこめる天候でした。そのうえ日曜日とあって凄い人出。

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↓ モンセラート(のこぎり山)の中腹に立つベネディクト派の修道院は11世紀に創設されましたが、19世紀初頭、仏ナポレオン軍による破壊を受け現在の建物は19~20世紀に再建されたものです。創設当時のロマネスク期の回廊が一部残っています。近くで見学は出来ません。

 

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教会で12:00からの少年合唱隊の賛美歌をききました。これを目当ての観光客で内は超満員。人を掻き分けてようやく場所を確保しました。動画を撮りましたがアップロードに失敗。

↓ 教会正面

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↓ 修道院の隣に建つホテルのレストランでランチ。ホテル入り口に咲いていた赤い実のなる樹。

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↓ グリーンサラダ、魚のフリッター、チョコレートケーキ。ここは観光地ですし、まったく期待していなかったのですが、なかなか美味しかったです。そういえば食事でのワインやミネラル・ウォーターは全部ではありませんが、ツアー代金に含まれていたのか?自分で払うことはあまりなかったです。

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ゆったり食事を楽しんだ後は、ここで絶大な信仰を集めているLa  Moreneta「黒い聖母子像」(12世紀)の見学のため修道院に戻りました。少年合唱隊のコーラスの直後は長い行列が出来ていましたがその数も少なくなっていました。それでも待つこと30分はかかりました。

↓ 教会の右手の別の入り口から正面祭壇の上まで昇ります。

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↓ ようやく到達

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↓ ガラスケースのなかの黒いマリアさま

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↓ 背後にも礼拝室があり、マリア様の後姿も拝めます。もはや商業主義に毒されたといえばいえるのが物悲しい・・・。

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夕方の16:30頃、バルセロナのホテルに到着。近代的な大型ホテルで、部屋も広く快適でした。ここのエレベーターは風変わりで、乗る前に行く階を押すとAとかBとかの表示がつくので、それに乗ります。違う階の人とは一緒にならないようになっています。ひと休みをした後は皆でピカソ美術館に行くことになり、タクシー分乗で向かいました。ここは十数年ぶりの訪問のはずでしたが・・・

↓ ピカソ美術館 ショップ入り口/  日曜日で無料なのは良いのですが、大行列。私は早々と諦めて独りで旧市街の散策~ホテルに戻りました。

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↓ カテドラルの回廊

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↓ 夕食はホテルのレストランで。ここが一番美味しくない食事でした。港近くの海鮮レストランに行きたかったな~。写真は前菜のコロッケ、カレー風味の魚料理、マンゴーシャーベットは写す気もなれず・・・。

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無理したらリセウのパルジファルも行けたのにぃ~と後悔の夜でした。Wi-fiは無料。

 

 

 

 

 

 

 

 


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