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オペラと美術の旅2010秋 ブログトップ
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2010年秋の旅 1(札幌~ウィーン) [オペラと美術の旅2010秋]

9/20(月)

札幌8:10→成田9:50/12:25→ミラノ17:50(JAL)/20:00→ウィーン21:25(LH)
Best Western Hotel Beethoven(96€朝食付き) 3泊

朝5時起床。目覚ましにコーヒーを飲んで、6時に出発。昨日までは夏日が続いていた札幌も、朝方はぐっと風が冷たくなりました。急遽ジャケットを少し厚いものに変えて、夫に車で駅まで送ってもらいました。
飛行機はすべて時間どおり順調に飛び、まずミラノに到着。
ミラノに近くなるとアナウンスがあり、JALは今月一杯でイタリア線から撤退するとのことです。
この便もほぼ満席で、ドル箱ではないかと思うのですが・・・。

ここで困ったことが・・・2,3日前から膀胱炎の兆しがあったのですが、飛行機の中でそれがはっきりしてきたのです。2時間おきにはトイレに行かなければならない状態になりました。30年以上も前に患ったことがあり、やばそう~と嫌な予感。ゲームをしているとトイレの時間を忘れるので、目が痛くなるまで遊んでしまいました。

 ミラノでは乗り換えのゲートがなかなか表示されず、ウロウロ。係の人に尋ねましたら、決まるまでこの辺りで待つと良いとのこと。時間もたっぷりですし、喉も乾きました。モッツァレラバールという洒落たバールでスプマンテを一杯、カウンターで立ち飲み。膀胱炎は水分を沢山取らなければならないのです(言い訳 笑)。愛想のいい若い女性がニッコリ笑って、おつまみが無い私にポテトチップスを小皿にのせて出してくれました。

成田でもここでもi Padのwi-Fi が簡単に接続できました。インターネットは従量制で10分100円と出発前に契約してきました。とても忙しい旅ですし、毎日30分程度で充分と思います。ここでは暇つぶしにMixiにつぶやいて、家にメールして今日は終わり。

ミラノからはオーストリアなんとかというマークのついた小型のジェット機です。隣席の若い女性がテリア系の小犬をカゴに入れて足元に置いていました。飛行機の客席にペットを持ち込んでいるのを初めて見ました。離陸するときキャンキャン哭くので、その方は困っていました。乗務員の方たちも露骨に嫌な顔をして、上空になってから後ろの席に移らされました。黒パンのサンドイッチに飲み物がサービスされ、これが今日の夕食になりました。

ウィーンは電車が安くて早いのですが、例の症状が気になったこともありますが、夜も遅いのでタクシーでホテルへ。
ここBest Western Hotel Beethovenは昨年も泊まってお気に入りになりました。しかも今回観劇予定のアン・デァ・ウィーン劇場の隣なのですから、当然予約。しかし、昨年の劇場側の広い部屋とは違いシングルの狭い部屋で、眺めも工事中の足場が見えて悪いのです。でも浴室に窓があり広く使いやすく、快適に過ごせました。
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ホテルについて緊張がとけたせい?膀胱炎がやや悪化したのです。やはり明日ドクターにみてもらったほうがよさそう。
お風呂に入り11時過ぎに睡眠導入剤を半分飲んで就寝。


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2010年秋の旅 2(ウィーン) [オペラと美術の旅2010秋]

9/21(火)

 昨夜は何度かトイレに起きて、よく眠れませんでした。
7:30起床。8:30朝食。胡桃入りの黒パンにチーズやハム、ゆで卵、キューリやピクルス、オレンジジュース、カプチーノの美味しい朝ご飯に満足。

部屋に帰って、カードの保険会社の証書にあるヨーロッパ支店(電話代無料)に連絡したのですが通じません。仕方なく日本の保険会社に電話してみました。するとウィーンには日本人のドクターがいるが、あいにく学会で留守とのこと。でも代理の先生も日本語が解るとのことですから安心しました。予約も即入れてくれて、とても親切な係りの女性に感謝です。

早速タクシーでクリニックへ。普通のアパートに入っていて、建物の入り口に小さな看板がかかっているだけ。日本の病院と違って、看護婦さんもいないようですし、診察室にはグランドピアノがでんと置かれていました。きっと音楽の好きな先生で、音楽の都ウィーンから離れられなくなったのかも・・・。
1時間近く待たされましたが、尿の検査と抗生物質の薬を10日分だしてもらい、一安心。

帰りはタクシーも呼んでもらって、シュテファン寺院まで。ドクターがビールでも良いから水分を多く取ることと言われたので、ランチはウィーン風カツとビールだわと決めて、その美味しい店を目指しました。この店は以前友人たちと来たところです。ところが店の前は行列ができていて諦めました。

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シュテファン寺院をさっと見学。↓内陣のゴシックの祭壇。

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デーメル近くの素敵なレストラン(観光客のいない)でランチ。
3皿のコースにスプマンテ、コーヒー、水で33€
前菜に小鰯の唐揚げサラダ

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主菜はラムの粗挽きソーセージ

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デザートは胡桃のケーキ、デザートはお腹がいっぱいになって半分しかいただけませんでしたが、 すべて美味でした。

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ここから歩いてホテルに戻り、2時間ほどぐっすり仮眠。
薬も飲んで安心したのかも・・・嫌な症状も気にならなくなって、気分は上々です。

↓右の工事中の足場のかかっているのがホテル。左がアン・デァ・ウィーン劇場。

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隣が劇場ですから15分前に部屋を出て、チケットを引き換えると、開幕ベルがなって時間です。席は2階のボックスの前列でした(160€) 。こじんまりとしたクラシックな劇場で好ましい雰囲気。今宵は当然満席で、国立劇場とは違って観光客の姿はほとんどありません。
ドレスアップしたお洒落なウィーンのお客さんたちに囲まれて優雅な気分でした。

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ヘンデル『セメレSemele』  @アン・ディア・ウィーン劇場 19:00開演

Musikalische Leitung William Christie
 
Inszenierung Robert Carsen
 
Ausstattung Patrick Kinmonth
 
Licht Robert Carsen und Peter van Praet
 
Choreografie Philippe Giraudeau
 
Einstudierung Regie & Choreografie Elaine Tyler-Hall
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 Semele  Cecilia Bartoli
 
Jupiter / Apollo  Charles Workman
 
Cadmus/Somnus  David Pittsinger
 
Ino  Malena Ernman
 
Juno  Birgit Remmert
 
Athamas  Matthew Shaw
 
Iris  Kerstin Avemo
 
Orchester Les Arts Florissants
 
Chor Arnold Schoenberg Chor (Ltg. Erwin Ortner


昨年のブリュッセルのチャイニーズ風セメレと違って、今回はイギリス王室スキャンダル風の演出です。
カーセンのチューリヒと同じ演出ですが、映像で観たときよりもより細かく通俗的な味付けがされていたように思いました。

演奏もモネでのルセとクリスティの聴き比べという贅沢なことになったわけです。クリステイは典雅ではあるがやや地味に聴こえました。
バロックの香り、色彩感がルセのほうが豊かだったように思います。

歌手たちはほぼ完ぺき!バルトリは初めて生を聴いたのですが(ようやく!)、やはり想像どおりの素晴しい声とテクニックです。声量にも私はまったく不安を感じませんでした。軽々と転がすアリアはセメレの性格を一面ではユーモラスにも表して、愉しいものでした。

モネの時は婚約者の王子はテノールだったと記憶していますが、
こちらではカウンターテーナーでした。セメレの妹役イノーのエルンマンは今回で2度目。金髪に黒いドレス(ベルベットとサテンの組み合わせ)がとても綺麗で、歌唱ももちろん素晴らしく、目も耳も大満足!次回はぜひ彼女のよりお得意のズボン役を聴きたいものです。ジュピターのワークマンはあまり好きではないのですが、この役ではなかなか素晴らしいパフォーマンスでした。ユノーのなりきりエリザベス女王、ユノーのスパイ役イリスもコミカルな歌と演技で大活躍でした。

カーテンコールに舞台の袖に現れたバルトリはそれっきりで、全員の挨拶には不参加。やはり女王様?何かがお気に召さなかったに違いないわ。
もしかしてベットの上で手鏡を見ながら歌う場面で、ヒップの辺りを鏡に映しララララン~コロコロ♪とおどけたのに観客が笑いすぎたのがいけなかったのかと思ったり・・・今夜がこの演目の最終回なのに、カーテンコールが盛り上がらずがっかりでした。写真も失敗作ばかり・・・。

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終演後は部屋で手持ちのカップうどんの夜食を済ませ就寝。

 


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2010年秋の旅 3(ウィーン) [オペラと美術の旅2010秋]

9/22(水)

抗生物質のおかげで、夜中にトイレに起きることもなく数時間はぐっすり眠れました。

ここのホテルの美味しい朝ご飯もいただいて、すっかり元気になり、久しぶりの美術史美術館へ行ってきました。ホテルから徒歩数分です。さらっと絵画部門だけでも巡ろうと思いましたが、気持ちだけで体がついていきません。1時間半くらい観たらギブアップ・・・情けない。美術館巡りから次第に足が遠のく原因はひとえに我が身の衰えにあることを痛感させられました。ここも3回目だし、さんざん観たから良いんだわ~と負け惜しみ(汗)。シニアチケット7€

ここはカメラOKなので、お気に入りを記念に撮って来ました。

ブリューゲル父子の2枚。上はピーテルの「農民の踊り」の左下の部分<縁日での母と子>

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ピーテルの次男ヤンの「花瓶の花」。「ビロードのブリューゲル」と称されたヤンは数多くの花の絵を描いた。あちこちの美術館に残されているが、なかでもウィーンのは傑作。

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好きなネーデルランドの画家(15世紀)ファン・デル・フースの「原罪と哀悼の祭壇画/キリストの哀悼」の左下部分<哀しみのマグダラのマリア>

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修復後は初めてのご対面。ご存知フェルメールの「絵画芸術の寓意」の部分<女神>光の点描が輝き、とても綺麗になった。

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上はコジモ・トゥーラ(15世紀/伊フェッラーラ派)の「ピエタ」。下はマンテーニャの「聖セバスティアヌス」の疲れてても素通りできない逸品2作。

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これは初めてここにあることを知った(見逃していたらしい)。今回の大収穫!アントネッロ・ダ・メッシーナの「サン・カッシーノ祭壇画」。聖母の親指に注目ですね(笑)。

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スペインのマルガリータ王女の可愛いお見合い?用絵画(ベラスケス)の並んだコーナー。

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壮麗な階段部分を降りて

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ケルントナー通りの近くまでぶらぶら歩き、ここも以前友人たちと食事したことのあるイタリアンのRISTORANTE SOLEでランチ。

前菜とパスタ、ワイン、エスプレッソ、水で40€のお支払い。量は日本の2倍はあるから、その分高いです。

メロンと生ハム(量は多く見えますが、ハムは極薄なのでそれほどでもありません)

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手長海老とムール貝たっぷりの豪華スパゲッティ、美味!

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食事が終わって、近くのネット・カフェへ。1時間ほど次女へのメール、MIXIのサン牧などで遊びました。ウィーンのホテルではID番号をもらって、接続を設定したのですが、i Passに連動しないままでした。まだこのケースに慣れていなかったので、私のミスと後から判明しました。

ホテルに戻り仮眠の後オペラへ。

チャイコフスキー『スペードの女王』@ウィーン国立歌劇場 19:00開演

オーケストラ席3列目右側 168€

Conductor  Tugan Sokhiev
Producer  Vera Nemirova
Sets  Johannes Leiacker
Costumes  Marie-Luise Strandt
 ~
Hermann   Neil Shicoff
Tomski / Pluto   Albert Dohmen
Jeletzki   Boaz Daniel
Gräfin   Anja Silja
Lisa   Angela Denoke

若手のソキエフの指揮、推進力のある締まった演奏をウィーンSOオーケストラから引き出す、並々ならぬ才能の持ち主。ちなみに今回がウィーンSOのデビューだそうです。最近聴いた若手のなかではアンドリス・ネルソンと並ぶ新星。歌手も主役3人は高水準で、デノーケは死の都、マクロプーロスに続いて3度目ですが、いつも地味ながら心のこもった素晴らしいパフォーマンスで、ハズレがないのに感心させられます。
シコフは7年前のザルツブルグのホフマン以来2度目ですが、あの時より調子は良かったようです。
ただ損をしているのは、演出のせいで人物像に魅力が感じられないためか、一本調子の感がありました。これはプロンプターの助けを借りなければ、しかも盛大に(笑)のせいもあるようで・・・。アニア・シリアの伯爵く夫人はジュディ・デンチが歌うの?と思わせるような名演!若い頃を回想するアリアは、自分もこの歳になると、しみじみ。。。「ジュ ヌ セ パ  プークワ~♪」。しかし・・・この後のレイプ場面に目が点。この3人に比べると残念ながらエレツキー公爵とポリーナが弱かったのが惜しまれます。特にポリーナのロマンスが物足りなかったのは、最近オペラ例会で聴いたデビュー当時のカサロヴァのがとても良かったせいでしょう。

演出は通俗的、舞台は現代の旧ソヴィエト時代と見ましたが、閉塞感はしっかり描かれていても、それぞれの幕、特にカジノの場面ははっきり言って下品過ぎ。エロチックにすれば客が歓ぶとでも?女装の男の卑猥で気持ち悪いこと!チャイコは確かにホモだったけれど。。。色と欲に溺れる人間を表現したいのは分かるけれど・・・私が古いとは思いません。チャイコフスキーの人生の悲哀を美しく表現した音楽を冒涜されたようで、怒りというよりもあきれ返ってしまいました。この夜がプレミアだったので、これから演出もエロ、グロを少しは抑えてくれれば良いのですが、演奏が素晴らしい分惜しいと思いました。

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昼間は薄い長袖で充分の暖かさでしたが、さすがに夜は冷え冷え。秋はこの旅の間にドンドン深まる気配が漂ってきました。

アルファー米のワカメご飯を半分とカップうどん、残りのご飯は梅干をなかに明日の昼用にお握りを1個作って就寝。


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2010年秋の旅 4(ウィーンからパリへ) [オペラと美術の旅2010秋]

9/23(木)

ウィーン12:30→パリ14:35 (OS)
Pavillon Saint-Louis Bastille 2泊 1泊119€(ダブルのシングルユース 朝食付き)

早くもウィーンからパリに移動の日になりました。昼ごろのフライトなので、ゆっくり荷造りをし、留守宅に電話。長女が膝の手術をしたばかりなのに、旅にでてしまった非情な母ですが、お互いに元気を確認してほっとしました。入院は1週間で済み、経過も順調とのこと。私が膀胱炎でクリニックに行った話には驚いていましたが、軽症のうちにお薬を飲んで、オペラ観劇にも支障がないことを告げると安堵の様子でした。時間があるので、もう一度Wi-Fiにトライしてみましたら、あら!ちゃんと繋がるではありませんか・・・ようやくこつが飲み込めて来ました。

空港まではタクシーで。預かり荷物があるからとうっかりして、チェックイン・カウンターの列に並んだら、すぐ後ろにいた日本人の若い男性が機械で自動チェックインしてからのほうが良いですよと教えてくれました。列の順番も確保してくれて、親切な方で助かりました。その方はローマ経由で帰国されるとのことでチェックインが済んだらお別れ。パリへの便には日本人の姿はありません。全般的に日本人の旅行者は減っています。アジア人は中国人が圧倒的に多く、私たちがヨーロッパに来始めた頃を彷彿とさせる目の輝きetc・・・。日本人は(もちろん私を含めて)多くは<すれっからし>かも。

エール・フランスは1時間遅れで離陸しました。パリには3時半に到着しましたが、荷物の出るのが遅くイライラ。そしてタクシーに乗ったのですが、中国系の運転手さんがバスチーユは難しいよ、大きなマルマルだから通行止めと言うのです。
そのマルマルの意味が分からず、遠回りでも良いからと行ってもらったのですが、いつもよりストを警戒して車も少なかったため、タクシー代も安くすみました。後から大規模なゼネストと知ったのですが、ホテルに着くころは、それも終わった様子でした。

ホテルは初めて泊まるところ。リヨン駅とバスチーユ・オペラの中間にあるローケーションが今回の旅に好都合なので予約。またbooking.comでのユーザーの評判も良かったのが決め手になりました。
部屋はダブルベットで広いし、バスタブ付き。朝ごはんは不味いのですが、パリのホテルには珍しく朝食込みでリーズナブル。その割安料金のため、予約時に1泊分は前払いしなければなりません。

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エレベーターはありますが、2階の部屋だったので、この階段を使って中庭からロビーに行ったりしました。

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洗濯などしているうちに時間になり、着替えてバスチーユオペラへ。徒歩で数分の距離ですが、初めて歩く通りはゴミだらけです。治安の悪いマズイところに泊まったかしら?そしてバスチーユ広場もごみが散乱、警官の姿が多く、まだストライキの興奮が冷めて居ない感じです。

劇場に入ろうとしたら、入り口ストップされ、今夜はストライキのためキャンセルになったと言うのです。払い戻しは即してくれるそうなので、チケット売り場へ行ってみると長い列です。どうせオペラがないと何も予定はありませんから、列に並んで数分後に払戻してもらいました。140€

どっと疲れが出て、遠くに行くのも面倒になり、ホテル近くのベトナム料理店で夕食。コースメニューのチョイスが悪かったのかもしれませんが、あまり美味しくありませんでした。けれど生春巻きなど3皿、ビール、水で12€。この近辺はマレ地区よりも庶民的な感じです。

黒い看板がホテル。

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食べ物屋さんが並ぶ通り。アーチを抜けて左斜めの道を行くとリヨン駅。

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ホテルの前の通り

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今夜予定していたオネーギンはヴィックの演出で、7年前に観ていたのですが、かなり気にいっていましたから、再び観られると楽しみでした。残念に思いながらお風呂に入って就寝。今日は曇り時々晴れの暖かな一日でした。


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2010年秋の旅 5(パリ) [オペラと美術の旅2010秋]

9/24(金)

ここのホテルの唯一のマイナスポイントは朝食でしょう。パン、ジュース、コーヒー、ハムなどあまり美味しくないのです。それにスペースも狭く、落ち着いて食べていられません。客層はさまざま、日本人の若い女性二人、中国人のファミリーとアジア人も多いです。

お部屋でのんびり過ごし、10時半頃メトロでルーブル美術館へ。今回はロマネスク絡みでエジプトセクションのコプト美術を観るのが目的だったのですが、入り口は張り紙があり閉鎖されていました。復元されたバウイト修道院の遺跡と壁画は次回の楽しみにしましょう。

そして、なにげなく向かい側のフランス以外の中世からルネッサンスの彫刻部門の入り口を見ましたら、数年前には見かけなかった浮き彫りがでんと置かれています。そうそう、ロマネスク関連はフランスもの以外はここにあっても不思議ではありません。展示は中世のものが増えていて、特にイタリアのロマネスク彫刻に 面白いものがありました。

↓ 13世紀初め、Avezzano/伊アブルッツオ州のサン・ニコラ教会(1915年の大地震で崩壊)の扉口リンテルの一部。

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↓ ヴェネチア 洗礼盤?

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↓ コンスタンチノープル(現イスタンブール) 6世紀の初めの柱頭彫刻

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↓ アテネ 12世紀末~13世紀初め グリフォンの装飾石板の破片

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イタリア、8~9世紀。シンボリックな植物と動物で表わされた祭壇の前飾り

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他はリーメンシュナイダーやウッチェロなど好きな作品に再会できました。
ヴァトーのデッサン展もやっていたのですが・・・。

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館内の書店を覗いて、郵便局で絵葉書用の切手を買い求め、今回のルーブルはお終いにしました。

サンジェルマン・デ・プレへメトロで移動して、日本食のレストランへ。明日から地方回りなので、このあたりで日本食を補給しなければなりません。ここは去年初めて来て気にいっていましたが・・・。

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お蕎麦とデザートのついた松花堂弁当、ワイン、コーヒーで45€

お値段の割りに量も少なく、以前ほど美味しく感じませんでした。でも、相変わらず流行っています。遅めのランチでしたから席はありましたが、普段は予約が要るでしょう。お隣の席に九州から独り旅の同じ年頃の女性の方が・・・お互いに田舎訛りなのが気楽にさせたようで、結構お喋りして楽しい食事になりました。

疲れが出たのか帰り道、次第に首と肩が痛くなってきました。ホテルに帰って湿布を貼り、長めのお昼寝タイムをとりました。7時にホテルを出て、ゆっくり歩いてバスチーユオペラへ。昨日のゴミは綺麗に掃除され、普通のパリの裏通りになっていて、安心しました。バスチーユ広場もいつもの賑やかで明るい雰囲気に戻っていました。

ワーグナー『さまよえるオランダ人』 19:30開演 席はPartrrre 3列目右側 140€

Peter SchneiderDirection Musicale
Willy DeckerMise en scène
Wolfgang GussmannDécors et costumes
Hans ToelstedeLumières
Patrick Marie AubertChef du Choeur

Matti Salminen /Daland    Adrianne Pieczonka Senta
Klaus Florian Vogt /Erik   Marie-Ange Todorovitch /Mary
Bernard Richter/ Der Steuermann     James Morris/ Der Holländer

Orchestre et Choeur de l’Opéra national de Paris

今夜は初めて観るオランダ人でした。2時間半も休憩なしと思わなくて・・・膀胱炎が治っていなかったら大変なことでした。考えただけで冷や汗ものです。体調が良くないとオペラも楽しめません。

ヴィックの演出、簡素な舞台ですが洗練されていて私は好きです。4年ぶりのピェコチェンカはスマートになって、歌も前よりかなり良くなって復活!でした。サルミネンとフォークトはまあまあ。ジェームスモリスは春のメトでもひどかったので、まったく期待していなかったのですが、その割にはさすがにワーグナーを長年歌って来たキャリアがあるから。。。しかし、カーテンコールではほとんど拍手がなくてお気の毒でした。引退間じかでしょうか。

舞台後方に大きな額(帆船が漂う海の絵)、その前に狂おし気な様子で写真の額を手に後ろ姿のゼンダ。あれっ!ピコチェンカはキャンセル?と聞いてないけれど。。。ほっそりふた回りは痩せて綺麗になりました。そして見事なパフォーマンス!ゼンダの心理が浮かび上がり、久方ぶりにワーグナーに陶酔できました。最後は海に飛び込まないで、ナイフで胸をさし自害する形をとりました。

当然、彼女はなぜ幼馴染で誠実なボーイフレンドの胸に飛び込めないのか。まだ観ぬ彷徨える異国の人に憬れたのかという疑問がわいてきます。息が詰まりそうな漁村での生活のなかで、広大な海を目の前に一生ここで生きて行くのか?この小さな世界から逃げ出したいという彼女の想いが伝説を膨らませたーイメージの世界となって表現されます。道北の小さな町で生まれ育った私には容易に理解できるのです。初体験のオランダ人はかなり水準の高い演奏とともに忘れがたいものとなりました。

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終演後、私の列の後方に座っていた札幌の知人Tさんと幕間のシャンパンの約束だったのですが・・・飲めなかったわね~残念と、少しお話してお別れしました。彼女は明朝早い出発でアルザスへ。私はブルゴーニュとパリを離れます。
宿に戻り、夜食にカップらーめんを食べて就寝。 

 


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2010年秋の旅 6(パリからトゥルニュへ) [オペラと美術の旅2010秋]

9/25(土)  パリ10:28→ディジョン12:05/15:33→トゥルニュ16:29 

Tournus / Hotel de Greuze 1泊  155€(朝食別途16€)

今朝は昨日までと違い、ぐんと冷え込みました。一枚ジャケットを着込んで出発。これは正解でした。徒歩5分ほどのリヨン駅までの間寒風が強く吹き、体感温度は実際より低く、急に秋になりました。スーツケースはホテルに預け、小さなキャリーと手提げバックの身軽なスタイルになりましたが、この寒さが続くと10日間はほとんど重ね着の着た切り雀になりそうです。

懐かしのリヨン駅、ここは10年ぶりでした。…初めてブルゴーニュのロマネスク巡りを1人でするのに、やはりバスチーユの近くに宿泊して、ここからTGVでモンバールに向かったのでした。夕食もこの駅構内の有名な<トラン・ブルー>↓でとったことを思いだしました。

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駅は今改装中のため近距離?のDijon方面は別のホームにいったん外に出て、ぐるっと回わらなければなりません。時間ぎりぎりだと慌てたことでしょう。
出発の2,3ヶ月前に一等車をNET予約してEチケットをゲットしていました。SNCFのHPでは不思議なことに二等車よりも一等のほうが安く売り出していたのです。今回のゼネストといい不景気風の吹くフランスです。そういえばホテルの近くにレストランは何軒かありましたが、ほとんど客の姿は見えず寂しい感じでした。

ディジョン駅まで1時間半の汽車の旅。さて、到着しましたが、地下のコンコース突き当たりにあったコインロッカーがありません。仕方なく荷物預かりの看板を辿って行ってみましたが、ウィークエンドでクローズなのです。週末は観光客が多いと思うのですが・・・

隣の(i)でも預からないというので、キャリーを引っ張って、徒歩5分ほどのサン・ベニーニュ教会へ。教会のなかはキャリーがガラガラと音をたて、睨まれてしまいました。えっさえっさと運んで、クリプトに降りるところのチケット売り場へ行きますと、受付のおばさんがすぐ察してくれて、預かってくれました。助かりました。

さて今回の旅のロマネスク巡りの第一歩はブルゴーニュ地方の中心地ディジョンのサン・べニーニュ教会から始まります。ブルゴーニュで最古といわれる10世紀のこの教会は地上部分はゴシック期に建て替えられたのですが、クリプトは内陣の受付のあるところから2€の拝観料を払って、降りて見学ができます。

フランス国内でも有数の古い遺構なのですが、以前ディジョンを訪れたときはまったくロマネスクに関心がなかったので、近くに泊まりながら見学していませんでした。薄暗く広いクリプトの奥に円形の祭室があり、ドームの上から光が差し込んでいます。ここの2重に並ぶ列柱は周歩廊として多数の信者が巡ったのでしょう。そしてその謎めいた気配はロマネスク初期のプリミティブなオランス型の人物像などが刻まれているためなのでしょうか。

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ディジョンの考古学美術館は教会に隣接して建っていますが、丁度お昼休みでした。

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ランチはすぐ近くの<赤い帽子シャポー・ルージュ>へ。1996年にまだ大学生だった次女とここで2泊したことがありました。ここのレストランで想い出ランチ。あの頃よりモダンに改装されていて、ミッシェランの☆も付いて、気取った雰囲気です。しかもウィークエンドで安めのムニュがなく、大層高いランチになってしまいました。全8品のプリフェクスのコースをほぼ完食して、うー苦しいと言いながら、駅に戻りました。料理の割にワインは安いので、さすがにブルゴーニュと思いましたが・・・108€!

アミューズとチーズは写真なしですが、時節柄セップが美味しかった!ほとんどのお皿にいろいろな茸が入っていて、茸好きな私はにこにこと目を細めていただきました。

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↓ 鮑のように見えるのがセップ茸(伊のポルチーニと同じ種類)、下の黒い細長いのがジロール茸。

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食事が終わってロビーで記念撮影

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旅の中で一番豪華なお食事でした。このランチに予想外に時間がかかってしまって、考古学美術館見学はパスしてしまいました。通りを一つ間違えて、ちょっと遠回りで慌ててしまいましたが、なんとか自動販売機で切符を買い、5分前に1番ホームの列車に乗込みました。 続く


 


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2010年秋の旅 続6(パリからトゥルニュへ) [オペラと美術の旅2010秋]

6/25の続き

ディジョンも風が冷たく寒かったのですが、1時間後の夕方のトゥルニュに着いても変わらず、どんより曇り空。雨が降らないのだけが幸いでした。

駅前の大きな通りに面して、今夜のホテルの門がすぐ見えました。田舎の宿にしては高めですが、サン・フィリべール教会の傍というロケーションが気に入って決めました。

↓ 門をくぐるとホテルの向こうには教会の塔。

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↓ 部屋からの教会の眺めはありませんが、玄関側のダブルの部屋は広々。写っていませんがTVも40インチくらい?大型でした。

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↓ バスルームの奥のトイレは開閉ドアつき

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少し休憩の後、ホテルの裏口から教会へ。裏口から見て右(正面扉口)と左(後陣)。

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サン・フィリベール教会(Eglise St-Philibert)

10年前、初めて一人旅でブルゴーニュを巡ったのですが、当然ここも計画に入っていました。ところがボーヌから反対方向の列車に乗ってしまって、後戻りに時間がかかり、ここに立ち寄る余裕がなくなってしまったのです。ずーっと気になっていたので、長い間の夢が叶いました。そして期待にたがわぬ素晴らしい聖堂した。

フランス国内でも屈指の古い歴史を誇る初期ロマネスク教会です。起源は2世紀とも言われていますが、9世紀にノルマン人の侵攻によって追い出された聖フィリベールの遺骨を持つ僧たちに当時の国王がこの地を与えたことで、本格的な教会の歴史が始まりました。現在の建築は11世紀初めに再建され、1120年に献堂された記録が残されています。

内部は入り口のナルテックスの上にサン・ミッシェル礼拝堂が乗った構造で、そのため暗くて天井の低い、太い柱が印象的なナルテックスです。そこを抜けると一気に視界が広がり、威厳ある大教会の空間になっています。

↓ 高さのある正面外観なので、全部は写せませんし、曇り空の夕方でひどい写真。くり抜かれたクロスとロンバルディア帯のあたりに目が・・・。

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↓ 高窓からの光で明るい側廊

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↓ 内陣の周歩廊(右)近くに素晴らしい床モザイク(12世紀)が残っていて、高床の通路から見学できます。写真が暗くて出来が悪いので、下は絵葉書です。

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↓ 12世紀の聖母子像はオーヴェルニュからもたらされた「黒い聖母」系のスタイル。このニッチの前は蝋燭を灯し祈る人が絶えませんので、人を避けながらでカメラの角度に失敗。

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↓ 柱頭彫刻も面白いものが多数。

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↓ ナルテックス、ここから後世に造られた階段で上の礼拝堂へ。

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↓ 上の正面外観写真にあるくり抜き型のクロスが見えます。

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↓ 上の反対側の壁に初期ロマネスクのプリミティブな人物や植物の彫刻が見られます。

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↓ クリプト

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↓ 最後は回廊から外に出ました。

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↓ 教会は民家に繋がっています。丸い塔のある家も多く、中世の趣を残しています。

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↓ 見所満載のサン・フィリベール教会の見学を終えて、ホテルの裏口へ戻りました。

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お昼にご馳走を食べ過ぎて、少しもお腹がすきません。お風呂に入ってビールと手持ちのおせんべいなど齧って、早めに就寝。ここはチェックインのとき無線LANのID番号を記した紙を、こちらから何も言わないうちに持たされ、i Padも使えました。レセプションは飲み込みの早いきびきびした対応、シニアの夫婦ずれが多い、静かな宿でした。

 

 

 

 


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2010年秋の旅 7(トゥルニュ~クリニューへ) [オペラと美術の旅2010秋]

 9/26(日)Tournus9:00(TAXI)→Cluny11:30

Cluny/ Le Potin Goutmand 1泊  90€(朝食別10€)

クラッシクな内装の静かな朝食室で、美味しい朝ごはん。卵2個のプレーンオムレツにカリカリベーコンなどいただいて、9時にチェックアウト。今日は朝から晴れて、暖かい日差し、紅葉もそろそろ始まっています。昨夜予約していたタクシーで、いよいよ南ブルゴーニュの小教会巡り出発です。

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当初のプランでは今日はマコネ地方の6箇所の教会を見学する予定だったのですが、Malayはやや遠く、道も外れているのでパス。もう一箇所のTaizeは町を通り抜けたとき教会はあったのですが、新しい教会なのでそのまま通り過ぎました。運転手さんは古い教会は見たことがないし、場所が分からないと言うのです。というわけでクリュニーの道すがら4教会を訪問しました。

最初のOZENAYはトゥルニュから南西7Kほどの小さな村。教会は道路に面して建っています。

↓ 玄関ポーチは後世にかなり修復されたようです。

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↓ 単廊式、天井の横断アーチは尖頭形で、窓を縁取るアーチは半円形、石積の素朴な風合いが好ましい。

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↓ 交差部の鐘塔、翼廊、後陣と方形が積み木のように可愛らしい。

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向かい側には素朴な佇まいのシャトー。

 

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Ozenayから7Kほど走るとBrancionです。ここは観光客で賑わっていました。駐車場から歩いて丘の上のEglise St-Pierreを目指します。この蔦で絡まったシャンブル・ドット?の道を右にそれて、裏道からアプローチしてみました。

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↓ こういう小路を辿るのが大好き!人もいません。

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↓ 西正面外観 朝なので逆光です。

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↓ 内部は三廊式で、先ほどのオズネーと似た横断アーチ。

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↓ 壁画(13世紀)は10年ほど前に修復されたようです。

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↓ 左小祭室の半天蓋に残る天使と神の子羊

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↓ 南外観、明るい薄茶色の石が綺麗。墓地教会です。

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↓ 教会の前からの眺め。

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↓ 丘を降りていきますと正面にシャトー。両方見学する人が多いようです。意外に観光化されている(それだけ人気がある)ブランシオンでした。

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ブランシオンを後にChapaizeへ。↓絵葉書のように美しいパノラマティックな景色を楽しめたドライブでした。「どうだ!綺麗だろう」と運転手さんも自慢げです。

↓ 道の彼方にシャペーズの高い鐘塔が見えてきました。

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↓ Eglise St-Martin(Chapaize) 最初の建築は11世紀でしたが、12世紀に半円ヴォールトが落下したため、尖頭ヴォールトに建て替えられたそうです。後背部は13世紀の再建。

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↓ 内部の太い柱がまず強く印象に残りました。三廊式、装飾も少なく古さと質実さが好ましい空間です。

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シャペーズから南下してクリニューに向かう途中Ameugnyに寄りました。

↓ Eglise Notre-Dame de L'Assomption  

 村の民家と墓地に囲まれてひっそり建っています。強固な補強壁のどっしりした外観。赤い煉瓦積の古びた感じが素敵でした。残念なことに扉口は堅く閉ざされていました。1170年創設。

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アムニューを最後に一路クリュニーへ。旧市街はずれのホテルで下車。9~11:30まで約45K走り見学時間も含めて、タクシー代は120€でした。

↓ ホテルの入り口

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まだお部屋の用意が出来てないので、レセプションに荷物を預けてクリュニーの見学へ。続く。

 

 

 

 


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2010年秋の旅 続7(クリュニー) [オペラと美術の旅2010秋]

9/26 続きです。

旧市街を数分歩くと高い塔が見えてきました。この塔の下に(i)があり、寄ってみました。パレ・ル・モニアルへのバスがネットでは見つからなかったので、訊いて見ました。12:00発のがあるとのことで、助かりました。停留所はここから徒歩5分ほどと言い、地図にしるしもつけてもらって、感謝。今日観ることのできる3つの美術館(うちひとつは特別展)、修道院見学のチケットを買う場所や時間なども教えてもらいました。

丁度昼休みで修道院のチケット売り場は閉まっています。軽いランチ(ガレット、ワイン、水、コーヒー15€)をとり、町外れまで散歩。

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Clunyは今年が開基1100年とのことです。10年前に来たときもかなり観光化されていましたが、今回は整備が進んで、いろいろと変わっていて驚きました(あまり良い意味ではなく)。それだけ観光客が増えたと言うことなのでしょうけれど・・・。

↓ 以前はここからまっすぐ坂を下りて、残存している修道院Ancienne Abbatiale Sts-Pierre et Paulに直接入れましたが、高い道路に阻まれて行けなくなりました。結局回り道してチケット売り場になっているほうから入らなくてはいけないのです。しかし、修道院は工事中でした(涙)。

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↓ チケット売り場からは博物館になっています。濃い色の部分が現存しています。

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↓ 全然つまらない新しい回廊を抜けて、さっさと大好きな柱頭彫刻のある博物館Musee Farinierへ。ここも近年改装されて、10年前のぼろい倉庫のような面影はありません。

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↓ 写本の展示のため照明は暗く、何枚も撮った割りにお見せできるのは少ない・・・。

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↓ 「四季と貞節」11世紀末~12世紀初め

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↓ 「四大河と楽園の4本の樹」11世紀末~12世紀初め

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↓ 「音楽・旋律」11世紀末~12世紀初め

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↓ 「アブラハムの供犠」11世紀末~12世紀初め

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ここから先ほどのチケット売り場のある広場に戻り、カフェでお茶タイム。そしてすぐ隣のHotellerie de Saint-Huguesで開催中の特別展「Des Pierres des Hommes」へ。4€。この日が最終日の日曜日とあって結構混んでいました。カメラOK。

↓ この彫刻(12世紀/靴職人)は普段はオシエ美術館にあリ、カメラ禁止なのですが、ここでは許可されました。民家の外壁に飾られていたようです。革命で壊された修道院ばかりでなく、周囲の民家もかなりこういった手の込んだ作品を外壁などに飾っていたのです。想像するだに素晴らしい・・・そして失ったものの大きさを改めて噛みしめました。

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↓ サムソンとライオン

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Musee Ochier(カメラ禁止)も見学してから、旧市街を抜けて宿に戻りました。↓ 通りに並ぶ民家を良く観ると

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さて、今夜泊まる部屋に案内されましたが、↓ ベットに猫が寝ています。あらら・・・ここの飼い猫で、サービスの女性は少しも怒らず頬ずり、抱っこして行ってしまいました。

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↓お部屋は重い木のドアを開けると階段があり、ベットのあるコーナーと小さなテーブルと椅子。何しろ古く、中世の雰囲気。HPの写真でみたら,クラシックで綺麗だった部屋は正直怖いほど古く、ベットの上にはカーゴイル風な彫刻。これが頭の上に落ちてきたらと思ったり。。。


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↓ お風呂は桶タイプ。トイレは木の椅子で、座面を開くと陶器の便座。この木にやはり尿が沁みこんで?バスルームに入るとトイレ臭がかなりしました。

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そうそう、怖い話ばかりではなく・・・ここのレストランはなかなか美味しかったです。奥に賑やかなファミリーのパーティが30人ほど。そのうちの中年のマダムが騒がしくてごめんなさいと挨拶にみえました。どうやらおばあちゃんの100歳のお祝いで、一族が集合したそうです。ここの習慣?でしょうか、数名が代わる代わるシャンソン を唄いました。それが皆上手なので拍手!シャンソンってしみじみと良いな~と思いました。この宴に相応しく人生の哀歓がフランス語の優しい響きにこめられて。。。そういえば実家の父も義父(同年齢で明治43年生まれ)も生きていたら100歳のはず。天国の父ふたり、今の私を見てなんというでしょうか・・・(汗)。

ここのレストランは評判が良いらしく、地元のお客さんも入って次第に混んできました。
3皿のムニュ、ワイン、水、コーヒーで25€

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↓ ワインはマコネの赤(ハーフです)、アミューズ

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↓ チーズのムース、セサミ風味

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↓ たら?とジャガイモのグラタン。下のソースをつけていただきます。

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↓ チーズ盛り合わせ。デザートはパス。

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夜になるとかなり気温が下がってきました。まだ暖房がつかないので寒いのもありましたが、カーテンの向こうから死の舞踏の骸骨が現れそう~。いつもは暗くないと眠れないのですが、灯りをつけたまま就寝。当然夢うつつで浅い眠りでした。


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2010年秋の旅 8 (クリュニー~パレ・ル・モニアル) [オペラと美術の旅2010秋]

6/27(月) Cluny12:00(バス)→Paray le Monial13:00頃

パライユ・ル・モニアル  2泊    Hotel de la Basilique 1泊57€(朝食含)

クリュニーの宿の建物はかなり古い石造ですが、蔦が絡まり風格があります。緑の中庭も綺麗です。何よりも従業員さんたちが仲良く楽しそうに働いているのが、素晴らしいと思いました。

ようやく朝になりました。部屋の窓から中庭の眺め。

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朝ご飯のあと,中庭にいた猫ちゃんと遊びました。とても人懐っこくて、「オニバ おいで」と言うと部屋の入り口までついてきましたが、遠慮?してなかには入ってきませんでした。

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パレ・ル・モニアルまでのバスは12:00発なので11時までホテルでゆっくり過ごし、荷物を引いて出発、徒歩10分くらいでバス停に到着。町はずれのこの周辺にはセジュールクリニューという簡易宿泊所があり、やや荒廃した雰囲気が漂っていて少し不安でした。ちょうどお昼どきなので人がたまに通るのですが、怪しげな男(勝手にそう思うだけかも)だと、びびってしまいました。

時間ピッタリにマコンからのバスがきて、乗客1人が降りてしまいますと、私独りだけ。料金はほぼ1時間走って1.5ユーロと安い!シャルロー牛で良く知られている白っぽい茶色の肉牛がのんびり草を食んでいる放牧風景が続きます。北海道は白黒模様のホルスタインが多いので珍しく眺めました。

ホテルまで歩いて数分の郵便局前で降車。バジリカホテルの名前通りパラ・レ・モニアル大聖堂のごく近くです。☆☆ですがまあまあのレストランも併設していて、部屋も広くバスタブつきです。しかしクリニューを出るころから気温が下がってきて、時折雨も降ってきました。この寒いのに(10度以下)まだ9月だから、暖房はつけないというのです。へ~2☆なんかに泊まるんじゃなかったと後悔してももう遅い・・・。

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気を取り直して、昼食のためレストランへ。エスカルゴの前菜とシャルロー牛のグリルのハーフを頼みました。お給仕の感じの良い青年が、1ヶ月レールパスを使って日本周遊をしたことがあるそう。札幌で食べたラーメンと魚介類が美味しかったと思い出話。

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ア・ラ・カルトで2皿、マコネの赤、水、コーヒー 35€

ワインも飲んで、ようやく体も温まりました。しかし、またここで難題発生。タクシーを頼みましたが、ヌイイ・アンドンジョンの教会で30分も待てないというのです。他のタクシーも空振りなので、なんとかなるだろう~と無謀にも出発。確かになんとかはなったのですが、かなり厳しいことになってしまいました。

Eglise de Neuilly-en-Donjonはパラ・レ・モニアルから30キロの小さな村の中心の小高い処に民家に囲まれて建っています。扉口だけが見どころと言って良い小さな単廊式の教会です。ここに到着したのは4:00頃でした。予約があり、迎えは2時間後になるというのです。ここにはタクシーはなさそうですが、教会の前にバール・レストランの看板も見えたので、18:00ね!と念押しして降車。時折冷たい雨がしとしと降るなか、 長年観たいと思っていたタンパンを鑑賞、撮影。写真で見た黒ずんで古い感じはなく、洗って綺麗すぎるくらいピカピカです。

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↓ タンパンにはマギの礼拝と黙示録のシンボルが共存

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↓ リンテル(まぐさ石)の左隅はアダムとイヴ

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↓ 右にキリストと12使徒の食事風景が展開。最後の晩餐かと思いますが、シモン家での夕食でしょう。テーブルの下でマグダラのマリアがキリストの足を香油を染ませた髪の毛で拭っていますから。

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さて中を入ろうとしましたが、扉が閉まっています。毎日オープンとHPには書いてあったのに・・・夕方になり、ますます寒くなってきました。ところがバールも鍵がしまっています。1時間半も外では待てませんからせめて教会に入らなくてはと、役場へ。200mほど離れたところがここの村役場。オフィスには女性がひとり。電話を管理人にしてくれて、すぐ開けてくれるとのこと。オフィスは当然暖かいので、ここで時間を潰したかったのですが・・・教会はオープンしましたよと言って忙しそうなので、仕方なくとぼとぼと戻りました。

予想どおり内部に見るべきものはなにもありません。椅子に座っていても寒さがこたえて、歩き回ったり、蝋燭を灯してみたり・・・トイレも我慢してひたすら待ちました。

ようやく5分前にタクシーが迎えに来てくれました。来た時の狡そうなおじさんとは違った優しい感じの少し若いおじさん。握手して来た大きな手が温かくてほっとしました。レストランも閉まっていて寒かったと言うと、びっくりして同情の面持ちです。明日のドライブはこの人が良いと思い、ブリオネツアーを一日貸切で頼んで見ると160ユーロで行ってくれると言います。安すぎるけれど、本当かな?

寒い上に、緊張と不安が重なって胃がまるで凍えたように固くなってしまいました。部屋についても苦しいので、熱いお湯をもらって、胃に少しずつ流し込み、やや状態がよくなってからカップラーメンをこれもゆっくり少しずつ食べて、ようやく人心地がつきました。熱めのバスタブに浸かって即ベットに入り、カーディガン、靴下、ストールを肩にかけて漸く寒さがやわらぎ、眠りに入りました。こんな辛い目に遭うなんて・・・とやや後悔しつつ。

しかし、夜中に何度も寒さで目覚め熟睡できませんでした。風邪を引かなかったのは奇跡でした。もしかして膀胱炎のクスリ(抗生物質)が風邪にも効いたのかもしれませんね。


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2010年秋の旅 9(パレ・ル・モニアル) [オペラと美術の旅2010秋]

9/28(火) ブリオネ・ツアー

今日はこの旅のハイライト、 ブルゴーニュ・ロマネスクの中でも注目のブリオネ地方の聖堂巡りです。朝食室(レストラン)は暖かいので、なるべくゆっくり食事をしました。この2☆クラスにしては茹で卵も付いて、まずまず美味しい朝ごはんがいただけました。

ブリオネの前にここParay le MonialBsilique du Sacre Coeurの見学を済ませました。あいにく霧雨の降る寒い朝でした。

↓ 運河の方向からの正面全景。3つの鐘塔のバランスが絶妙です。元は11世紀の聖堂でしたが、現在の姿は12世紀中頃にクリュニー修道院を手本に建てられたものが主です。端正でモニュメンタルなその姿に、ロマネスク建築の完成された美しさを観ました。正面右の塔は11世紀、左は12世紀。

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↓ 内部は三廊式。内陣周歩廊が巡礼式教会の役割を示して、そこに暗い朝でも上部からの光が満ちています。半円蓋に描かれたビザンチン風「栄光のキリスト」画は14世紀の作品。

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↓ 玄関ポーチのナルテックスに戻り、柱頭彫刻の見学。

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↓ 後背部は八角形の鐘塔を頂点として、後陣と袖廊に放射状に配された5つの小祭室を底辺に重量感にあふれ、安定感のある構成。ところが南扉口を観るのを忘れてしまいました。今これを書いていて、気がつきました。これは痛いです~。

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10時に予約をしていた昨日のドラバーさんが時間かっきりに迎えにきてくれました。行程表を改めて説明して出発。スミュール・アン・ブリオネでのランチ1時間をはさんで、8教会を見学します。

初めはパレ・ル・モニアルから15KのMontceaux-L'Etoileへ。Eglise Sts-Pierre et Paulはイギリスの大学生らしい数名のグループがすでに扉口の前で熱心にガイドの話を聴いていました。

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↓ 小さな教会(1125)ですが、この薔薇色がかった石がなんともいえない美しさ。タンパンにはアーモンド形に包まれたキリストの昇天。両脇の天使がよっこらしょ!とそれを背に持ち上げる様子。空間を埋める天使の羽と衣装の裾翻るさま。リンテルのその聖なる光景を仰ぎ見て驚く人々、アクティブな劇的表現に魅了された。

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さて2番目はモンソー・レトワールから数キロのAnzy-le ducEglise de la Trinite,Ste-Croix et Ste-Marieです。

↓ 門からのアプローチが長いのも印象的。

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↓ Anzy-le Ducの扉口タンパン「キリストの昇天」とアーチヴォールトを飾るユダヤの長老たち。

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↓ ここは扉口だけでなく内部もみごたえのある空間が広がっています。このとき英語版の分厚いガイド本を片手に熱心に鑑賞している初老の男性(イギリス人)と挨拶を交わしました。この後何度か鉢合わせしました。内部は三廊式で、後陣は5つの小祭室が連なるプラン。天井やその周辺の壁画は19世紀に漆喰の下から発見され、かなり修復の手が入っています。

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↓ 複合柱に緻密に刻まれた魅力的な柱頭彫刻が見られます。平面図をチェックしたところ40もあったようですが、暗いのとカメラのフラッシュが不調で、ほとんどピンボケ・・・。

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↓ 髪の短い?サムソン

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↓ 南側からの外観。

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この日巡った8教会のなかで一番良かったのはここアンズィ・ル・ダックでした。絵葉書売り場などはありませんが、門の向かいにあるカフェで購入できます。

3番目の訪問地はSmur en Brionnaisです。この村は「フランスの美しい村」に選ばれただけあって、古いシャトーや教会の残る静かなところです。Eglise St-Hilaire(12世紀中頃)の後陣側に車を駐車。見学と昼食のため1時間半後に戻ることを伝え、早速教会へ。

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↓ 西正面外観

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↓ 緻密に彫られた彫刻で飾られた扉口、ヴシュールの頂点に神の子羊。

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↓ タンパンにはマンドーラに座す「荘厳のキリスト」と4福音書記者のシンボル。リンテルは聖イレーヌの物語。

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↓ こちらは淫乱の戒め?どちらも怖いけれど、蜘蛛の巣だらけだわと眺めていますと、教会のなかから懐かしい日本語が聞こえてきました。

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↓ 大学のゼミ?の生徒さん10人くらいと引率の先生が見学中でした。謙虚な?おばばは「こんにちは!」と挨拶だけして、自分は自分で内部を見て回りました。この後は見かけませんでしたので、反対周りのコースだったのかも・・・。

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↓ 南側外観。8角形の低い鐘塔。

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↓ 駐車場の反対側にシャトーの廃墟。真紅の薔薇が秋の不安定な空をバックに咲いていました。

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↓ 教会の傍にレストランがありました(グリーンの看板)。この近辺を散策しましたが、他に食堂らしきものは見当たらなかったのでここでランチ。

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↓ 牛肉のカルパッチョ、一皿とワイン、コーヒー、ピッチャーの水は無料(ここだけでなく、カジュアルな店はミネラルウォーターを頼んでも只の水道水?を持ってくるところがほとんど)。

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続きます・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2010年秋の旅 続9(パレ・ル・モニアル) [オペラと美術の旅2010秋]

9/28(火) ブリオネ・ツアー続き

スミュール・アン・ブリオネの見学を終え、お腹もいっぱいになって次はSaint-Jullen de-Jonzyへ。Eglise St-Julienの見学です。2Kくらいの距離。ここもクリュニーの傘下の教会として1106年に認可され、現在の教会は12世紀半ばの建築です。

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教会に入ろうとしたら、あのイギリス人が丁度出て来ました。そして「セ パ ジョリ/ここは綺麗じゃないよ」なんて言うものですから、観る前に萎えてしまいました(笑)。

↓ タンパンはマンドーラの座る「荘厳のキリスト」とそれを両脇から支える2天使。リンテルは「最後の晩餐」。キリストの顔や他の使徒の顔はフランス革命のとき、ハンマーで叩き壊されたそうです。この後訪れるCharlieuのタンパンとの類似性が認められています。

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↓ 内部は19世紀に改築され、ゴシック風な深い尖頭アーチの交差リブヴォールトの天井。三廊式であるが天井や壁は白く塗られ、よそよそしい雰囲気は否めません。柱頭彫刻も後世のコピーのような植物のものばかり。

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サン・ジュリアン・ド・ジョンズイから南西に3Kほど走り、Iguerandeの村に到着。丘の上の村は遠くからも時々見え隠れしていました。村はずれのEglise de Iguerandeは周りに幼稚園があり、子供たちが父兄のお迎えを待ちながら園庭で遊ぶ声が賑やかです。後陣側に大きな駐車場やトイレなども整備されています。

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さて、中に入ろうとしましたら扉が開きません。閉まってると思い込んで、そのとき丁度子供を迎えに来たママさんに「鍵を持っている人を教えてください」と言いましたら、怪訝な顔で「えっ?開いてるはず」と一緒に行ってくれて、扉をぐんと押すと開きました。ここでは内部の彫刻が目的なので、助かりました。

 オリジナルは11世紀末の建築。数回の改築はありましたが、ロマネスクの様式の純粋さを保ってきました。現在では2世紀の殉教者聖マルセルを奉じています。1088年にクリュニー修道院の傘下に入り、フランス革命まではベネディクト派の僧によって運営管理されていました。19世紀の初めに古い聖マルセルの礼拝堂は破壊され、地区の司教座教会としての役目は終わりました。

↓ 三廊式の半円アーチがおおらかで質実な表情の内部。

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↓ 一つ目小僧のようなキュプロス(右)は邪悪な音楽をパンフルートという楽器で吹き、左の生き物はひずめでハープを弾き対抗しているところ。

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↓ 教会の南側はブリオネ地方ののどかな景色が広がります。手前で寝ているのは牛ではなくてアルパカです。

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少し晴れ間も出てきました。美しい景色を愛でながら、10Kほど南下しますとCharilieuです。正確にはブリオネ地方にに入らないようですが、足を延ばしました。駐車場から50Mほど歩きますとAncienne abbariale St-Fortunatの前の広場にでてきます。

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↓ 正面扉口、外側のヴシュールの中央に神の子羊。

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↓ タンパンには「荘厳のキリスト」、リンテルはそれを見上げる聖母と12使徒たち。エミール・マールによると「この中央扉口はクリュニー系芸術の最も美しい記念碑のひとつであり、その装飾の優美さと・・・」と賞賛されています。予想より痛みが激しく、その良さが伝わってきません。目を凝らしても、こうしてカメラに収めても、判読が難しいほど・・・残念でした。

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↓ 右の小扉口のタンパンには「カナの婚礼」。リンテルは「古き律法の時代の生贄」羊や牛がいけにえに捧げられるため祭壇のほうへ引かれて行くのが彫られているのですが、これも判読するのが難しいです。

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↓ 「蛇に絡まれた女」

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ここから内部には入れませんので、右の側面奥にある入り口から入場料を払って見学します。インフォメーションはブックショップを兼ねていますので、絵葉書やブルゴーニュ、ブリオネの小教会のリーフレット、本などを置いています。重い本は無理ですから眺めるだけでした。ところが、ここでもイギリスのおじさんにばったり遭遇。何処が一番良かった?というのでAnzy-le-ducと言いましたら、僕もだ~と言って彼の強力な押しでAnzy-le-ducのリーフレット本を買う羽目に・・・。彼はここから夜までにクリニューに行くとのことでお別れ。

↓ 回廊や先ほどの扉口の内部の空間を見学。

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↓ 内部の扉口。タンパンは「荘厳のキリスト」リンテルは12使徒たち。

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今日のブリオネツアーもここシャルリューがパレ・ル・モニアルから遠く(35K)、後は北東方面へ2箇所回って帰途に着きます。疲れも出てきましたが、もうひとふんばり!気合を入れてシャルリューを後にしました。

ChateauneufEglise St-Paulは街から小高い丘を登って到着。下の写真の右の門をくぐって後陣の裏手が駐車場です。

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↓ 正面扉口のタンパンは残っていませんが、リンテルはさきほどのシャルリューの内部にあった扉口の12使徒たちにそっくりです。多分失われたタンパンにも「荘厳のキリスト」があったことでしょう。

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↓ 12世紀に建立された後、15世紀には100年戦争で荒廃したため、大幅な改築が行われたようです。現在も内部はあまり整備されず荒れた感じでした。丁度、管理人さんが工事関係者?のかたたちを案内していたところで、入れました。

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シャトーヌフの教会の周りは丘の上なので、シャトー(見学可)なども隣にあり、とても環境の良いところです。丘を降りて、走っていますと小さなロマネスクの墓地教会が見えて、写真ストップ。

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そして、近道を選びながら(フランスは田舎のタクシーでもナビ完備です)、最後のVarenne-L'Arconceheへ。

↓ Eglise St-Pierre es Liens  ブルゴーニュで初めて見たタンパンの「神の子羊」、昨年3月にコルーニャ(スペイン・ガルシア)で見たタンパンにアーチの花模様までそっくりです。

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↓ 内部の柱頭彫刻も素朴なものが多いようでした。

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ヴァレンヌ・ラルコンスからパレ・ル・モニアルまで15Kですが、なんとか美術館に間に合いそうです。そして計算どおりぴったり4時半にMusse du Hieronに到着。10時から4時半までかかったブリオネツアーは終わりました。タクシー代は昨日は100€、今日は160€と思ったより安く済みました。優しいドライバーさんのおかげです。「ボン・ボヤージュ!」と言われ、お別れしました。

Musse du Hieronはひとつだけですが、ロマネスクの至宝を展示しています。それだけを観るのですから、本当にあるかどうか心配で胸がドキドキでした。

↓ ありました~☆Anzy-Le- Ducのタンパンです。ほとんど人のいない美術館ですから撮影もOKでしょうと一人合点。ところがカメラのカードの容量が無くなっていたのに気がつきませんで、大慌て。ようやく2枚撮りました。タンパンは「キリストの昇天/降臨」、髭のイエス、両側の天使ともに衣装のプリーツの流れるような彫りの見事なこと!

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↓ そしてリンテルには中央に乳を与える聖母と幼子イエス、両脇に聖女や聖人たち8人が並んでいます。

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「授乳の聖母」の図像はロマネスクではこれしか思い浮かばないので、貴重な作品と思います。エミールマールはこの扉口はエジプトのバウイト修道院に残されたコプト教の壁画に遡ると、著書のなかで述べています。ビザンティンの芸術がクリュニーが支配していた地域に現れたのは、クリュニーがオリエントの影響を進んで受け入れたからだと・・・。

前半の山場を乗り越えて、ホッとしながら宿に戻りました。ホテルの前に団体客のバスが止まっているました。そして部屋に入り1時間ほどすると、カンカンとスチームの音!待望の暖房が入ったのです。団体さまから苦情があったに違いないのです。団体さまには勝てないようですね!

暖かいと食欲も快復し、昨日お喋りした青年が働いているここのレストランへ。アラカルトで食べた主菜は帆立の皿、北海道の大きい帆立に慣れているので、あまり美味しくなかったのは残念でした。隣席にカルフォルニアからきたというフィリッピーナの女性グループが座りました。ロサンゼルスには何度か行ったので少しお喋り。団体さまも2グループが入って、満席でした。

暖かくなって喜んだのもつかの間、今度は疲れと食べ過ぎで、夜中に目が覚めました。旅に出たら必ず罹るお決まりの下痢です(涙)。
翌日の朝は早いので、朝食を抜いて良くなった程度の軽い下痢でしたが、これから気をつけなければ・・・。


 


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2010年秋の旅 10(パレ・ル・モニアル~ヌヴェールへ) [オペラと美術の旅2010秋]

9/29(水) Paray-le-Monial 7:54(列車)→Moulins -sur-Allier 8:56/9:28→Nevers 9:56

Nevers /  Best Western Hotel de Diane  1泊 86€(朝食別11.5€)

昨夜はお腹の具合が悪く、何度か目が覚めました。前半のハイライトツアーが無事に済んで、安堵すると同時に疲れも出る頃でした。今朝も苦手な早起きをして、暗いうちに(夜明けが遅い)出発です。駅まで徒歩で10分ぐらいなのですが、朝は雨が降ることも予想され、昨夜のうちにタクシーを予約しました。朝食はパスして、チェックアウトし、駅へ。

汽車通学をしている高校生が数人、勉強をしながら静かに列車待ちをしています。列車は夜明けの濃い霧の中を北西に走り、乗り換え時間も含めて2時間程度で、ヌヴェールに到着しました。

駅前の大通りを200mほど直進し、ホテルの看板を右折しますと到着。かなり疲れていてお部屋で休憩したかったのですが、まだ掃除が済んでいなくて・・・それでも正午には用意できるとのこと。荷物を預け、ここNeversで観る予定のEglise St-Etiennneへ。

Neversヌヴェールはブルゴーニュ圏の西に位置する、Nievre県の中心都市です。それなりに活気のある街を1Kほどゆっくり散策して、買い物(セーター)やカフェでお茶をしたり、朝食抜きの体調を考慮して歩きました。旧市街はどこでもそうなのですが、街路が複雑です。この教会も地図ではまだ先と思っていましたが、通りすがりの路地奥に建っているのを発見。

↓ サン・ティチエンヌ教会(11世紀末)1068年にクリュニー修道院傘下に入った、ヌヴェールの司教座教会でした。7世紀の聖コロンバンを奉る男子修道院でもあったのですが、18世紀終わり頃にはファサードや内陣にダメージを受け、その改悪もあり喪失した部分も多かったようです。正面ファサードは小さな広場に面していますが、後陣側は広くオープンな空間が広がっています。プランは伝統的なラテン十字に周歩廊、後陣は放射状に袖廊のも合わせて5つのチャペル。三廊式、大アーケード、トリビューン、高窓といった構成になっています。

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↓ 教会前の説明パネルによりますと、以前(19世紀中頃のスケッチ)は両脇に鐘塔が建っていたようです。ナルテックスの前面に補強壁・・・苦労のあとが忍ばれますね。

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↓ 交差部の塔はロマネスクスタイルに戻されたようです。ファサードは仕方ありませんが、後陣は威厳を持って建っていました。立派です。この教会のここまでの歴史を想い・・・そして良く残ったねとねぎらう気持ちになりました。

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街歩きと見学が済み宿に戻りました。部屋はシングルですから狭く、シャワーのみ。それに寒いので暖房つけてといったのですが・・・まだとのことでがっかりしてしまいました。でもここはさすが3☆でBooking.comでも評判の良いホテルです。まもなく、電気ヒーターを持ってきてくれました。このヒーターのおかげで暖かく過ごせ、洗濯物も乾きました。

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サンドイッチを少し食べてお腹の様子をみて、大丈夫そうなので、予定通りに行動開始。レセプションにタクシーを手配してもらって、ヌヴェールの南の3教会を回りました。タクシーの運転手さんは珍しく黒人の方でした。善良そうで愛想もよく、そのせいかひっきりなしに手配の電話がかかり、商売繁盛しているようです。

初めはヌヴェールから南西21KのMars -s/Allierへ。Eglise St-Julienは小さな村落の民家に囲まれて建っています。

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↓ 二段に分かれたタンパン。上はグリーンマン、下は「荘厳のキリスト」と使徒たち。リンテルはありませんというか、タンパンに組み込まれているのでしょうか?

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↓ ほのぼのタイプの愛らしい人物像。

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↓ 内部は三廊式。尖頭型の横断アーチと内陣を仕切る大アーケードのおおらかなカーブ。柱頭彫刻は説話的なものはなく、グリーンマンや抽象的な植物のもので占められています。緑豊かなこの地方にふさわしいとほほえましく思いました。

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運転手さんも私の見学の間、この教会の広場で遊んでいた子供と話をしたり、のんびり。教会の裏の家に咲く秋の草花。

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さて、次はSt-Parize-le-ChatelEglise St-Patriceです。ここのクリプトにある特異な柱頭彫刻(11~12世紀)が目的です。外観も内部もよく見ないで、クリプトに突進。

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↓ ところが階段が左右にあることに気がつきませんで、たまたま照明スイッチのないほうを、降りていきました。ですから、真っ暗です。しばらくは小さな窓からの明かりをたよりに6本の柱頭彫刻を鑑賞していたのです。まあ、それはそれで得がたい体験でしたが・・・。カメラはどういうわけか、フラッシュが焚けません。

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↓ 30分ほどしてから、別な階段から戻ろうと思って、昇りかけてスイッチに気がつきました。灯りがつくと、また違う世界が広がりました。いままで闇の中に沈んでいた魔物が舞台に現れたような衝撃でした。おおお~っ!

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この彫刻家の鑿の大胆さに圧倒されました。他のロマネスク彫刻のどこにもないこの奇妙で、生き生きしていて、重々しい石の彫り物・・・独りでここに佇んでいると、黙々と仕事に励むその人の息づかいが聴こえそうです。ここには確かにロマネスクの幻想が満ちていました。

最後に何も見るべきものがないようなBeardSt-Laurentに立ち寄り、ヌヴェールに戻りました。

 ↓ 遠くから見たベアードは綺麗でしたが

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↓ 着いてみれば、中はがらんどう・・・教会としては生き残れなかったのです。200年ほど干草や穀物置き場として使われた後、1967年に教会としての役目は終わりました。保存運動は行われているようですが、ファサードや内部に彫刻や壁画などがなければ(盗まれ売り払われたのでしょう)保存は厳しいかも・・・。

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今日はほのぼのしたり、興奮したり、しんみりしたり・・・忙しい日でした。夕食はホテルのレストランで、魚のスープとチキンのサラダで軽く済ませ、部屋でi Padを接続しましたら、家人からのメールです。フランスのホテルから電話が来て、鍵が何とか言っていたというのです。あらら、悪いことをしました。実はクリニューの宿でチェクアウトのとき鍵の返却を忘れて、バックに入れたまま持って来てしまったのです。予備があると思いそのままになっていました。明日ホテルに送り返さなければ・・・。      体調も良くなり、久しぶりに熟睡できました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2010年秋の旅 11(ヌヴェール~ブールジュへ) [オペラと美術の旅2010秋]

9/30(木)  Nevers10:35(train)→La Charite s/Loire10:55...14:13→Nevers14:43...16:43→Bourges17:22

Bourges    Bestwestern hotel D'Angleme 2泊  107€(朝食含)


ヌヴェールの宿での朝食、特に大好きなオレンジの生ジュースをしっかり2杯も飲みました。10時にチェックアウトして、荷物をホテルに預けヌヴェール駅へ。

今日の予定を組むのは難儀でした。ヌヴェール~ラシャリテを往復し、ブールジュまでの列車移動が、本数が少ないため無駄が多いのです。でも、これも個人旅行の宿命なので、致し方ありません。本日のロマネスク巡りはラ・シャリテ・シュル・ロワール修道院一箇所に絞ることとなりました。それだけの価値のある素晴らしい聖堂でしたから満足でしたが・・・。

20分でラ・シャリテ駅に到着。Google Earthで探索した地図を持っていますから、行くのは簡単です。徒歩で10分くらいです。朝からほんの小雨程度ですが、たまに降るくらいのなか、後陣の方の古い遺構の残るところから修道院の敷地に入っていきました。

La Charite s/Loire ラ・シャリテ・シュル・ロワール修道院  クリュニー修道院によって巡礼路に設置され12世紀の中頃に完成。クリュニーに次ぐ規模の大修道院でしたが、百年戦争や火災の被害で荒廃。その1559年の火災でひとつの塔と身廊の前半を失い、現在もそれが欠けた状態。

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後世の多分17世紀の回廊は大改修中。その横を行くと民家が並んでいます。写真右の建物下のトンネルを抜けますと、すぐ左に失われた北側廊の扉口が聳えています。

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↓ 北鐘塔(多弁形アーチが並び優雅)

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↓ 北側廊扉口タンパンは中央マンドーラに被昇天の聖母、右は祝福するキリスト。リンテルに聖母の物語(左から受胎告知、ご訪問、降誕、羊飼いへのお告げ)

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ここを入ると現在は中庭のような空間になっていて、左に(i)があります。まっすぐ進み残る教会堂に入っていきます。ブルゴーニュの西に残るクリニュー派として、権勢を誇った大修道院の面影は充分です。半円アーチ、多弁アーチ、半尖頭アーチと多彩な、そしてロマネスク様式の集大成的な空間が広がっています。

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↓ 右翼廊にメリメが19世紀前半に発見したと言う今は失われてしまった南扉口のタンパンが飾られています。完成度の高い、ロマネスク後期の傑作。タンパンは「キリストの変容」リンテルに「マギの礼拝」「神殿奉献」

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北鐘塔側とアーチで繋がった15世紀?の建物のLa poule noire黒い鶏という名前のレストランでランチムニュからサラダと林檎のアイスクリームのシンプルな食事を選び、このお店の甘えん坊の子犬を見ながら、iPadしながら・・・観察。何をって?私のほかは4~50代の2組の男性ペアのみ・・・フランスは多いですね。ペアの片方は奥さん役なので、なんとなくなよっとしていて女っぽく見えます。

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さて、ヌヴェールに戻りました。ブールジュ行きの列車まで2時間もあります。クリュニーのホテルの鍵を送りに郵便局へ。駅から数分の距離の大きな広場の近くの大きな郵便局。沢山の種類の封筒やダンボールが並んでいて、迷うばかり・・・受付の女性が親切で、中身は鍵で急いで欲しいというと明日の朝届くという速達書留にしてくれました。費用をきいてびっくり!22ユーロ。クリュニューの宿はどうやら私にとって凶であったようです。後日談ですが、Booking.comのホテルのユーザーのコメント欄に私のあとにあの部屋に泊まったペアが鍵がなくて困ったとあって・・・「すみませんでした」とパソコンに向かって頭を下げそうになりました。

ホテルで荷物を受け取り,夕方の列車でブールジュへ。駅からはタクシーで、ホテルにチェックイン。駅からは遠いのですが、旧市街の裏通り、静かで大聖堂から徒歩3分くらい。ベストウエスタングループのなかではトップクラスでしょう。部屋もホスピタリテイも申し分なしでした。惜しいことはレストランが付いていません。ただ近所にはレストランも多いエリアですから、問題はありません。またフランスのホテルには珍しく部屋代に朝食が含まれていて、リーズナブル。無線LANも接続簡単で良好。

↓ ホテル

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ゆっくり洗濯と休息のあと、勧められたブルーツアーという夜の街歩きは1時間半というので不参加し、夕食へ。ホテルの紹介で魚介の美味しいレストランへ。カテドラルの側だったので、ライトアップされた大聖堂を観ながら食事をしました。前菜に海老や貝の盛り合わせ。主菜はスズキや赤魚のグリル。やはり魚のほうが胃にやさしく納まります。内陸の割りに新鮮な魚介類をいただけて、美味でした。昼も軽く済ませていましたから、お腹の調子もばっちり。ヴァル・ド・ロアールのロゼ(ハーフボトル)。

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旅も後半に入りました。少しずつ気温も上がってきて、明日は晴れそうです。

 



     


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2010年秋の旅 12(ブールジュ) [オペラと美術の旅2010秋]

10/1(金) Bourges12:19→St-Amand-Montrond-Oval13:04/16:33→Bourges17:23

ブールジュのホテルは朝食はブッフェ式ですが、品数も多く美味しかったです。長旅での汚れ物も自分で洗えないものは朝クリーニングに出して、夕方出来上がりました。

久しぶりに朝から青空が広がり、気温も徐々に上がってきました。サン・タマン・モンロンへの列車の時間まで、午前中は大聖堂の見学をしました。世界遺産だけあって見所が多く、私が予定していた見学時間を軽くオーバーしたため、博物館はパスしました。

↓ 隣接の公園からのBourgesブールジュ/St. Etienneサン・テティエンヌ大聖堂の眺め

ブールジュはベリー地方の首都であり、8世紀には大司教座が置かれました。12世紀末にそれまでのロマネスクの大聖堂が消失し、ゴシックで再建され13世紀に完成。南北の扉口にそれまでのロマネスクのものを移築。

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↓ 西正面にずらりと並ぶゴシックの5扉口は壮観!(一部工事中)私のカメラではファサード全体を写せません。

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↓ 内部は5廊式

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↓ 内陣を飾るステンドグラスは13世紀前半。ステンドグラスにはあまり興味のない私ですが、ここのは別格、保存状態も良く素晴らしい!

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↓ そして、何か予感が・・・的中しました。 昨年ラ・ランド・フロンサックで見たタンパン彫刻と同じ主題の「聖ヨハネの幻視のキリスト」を発見!でも聖ヨハネは何処?

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↓ 北扉口(12世紀後半) タンパン中央に聖母子、右に受胎告知とご訪問、左はマギの礼拝

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↓ 南扉口(12世紀後半) タンパンに「荘厳のキリスト」4福音書記者のシンボル。リンテルに十二使徒。側柱に旧約の諸人物。

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ここのクリプト(11世紀)は自由に見学できません。教会内の(i)の窓口で尋ねましたら、次回のガイドツアーは11:15からで、所要時間1時間半とのことで、諦めました。教会の外にも(i)が在り、ここで駅までのバスの乗り場と時間を調べてもらい、近くの広場のバス停から時間通りにやってきたバスで駅へ。

駅構内で昼食用のサンドイッチを買い、車内ランチ。列車は1両編成で、ローカルでも観光路線用なのでしょうか、新しく綺麗な車両です。(往復20.2€)

↓ 途中の駅、遠くにシャトウと教会の塔。

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↓ St-Amand-Montrond-Oval駅に到着。駅前にタクシーは止まってませんので、駅の窓口の方に呼んでもらいました。この駅は修道院からもSt-Amand-Montrondの町からも離れた郊外にあります。

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St-Amand-MontrondAbbaye de Noirlac  12世紀にシトー派の修道院として建立されました。聖職者の僧と俗人の僧の混じった構成は建物の中でも明確な区分があり、それがここの特徴かと思われます。俗人の僧はいわゆる労働のために修道院に寝起きしていたらしく、祈りも強制されなかったとパンフレットに記されています。時代の移り変わりと共に衰退し、荒れ果てたままになっていましたが、1909年にCher地方が持ち主になり、公共の整備管理によってオリジナルに近い建築に戻されています。小さな集落と野原、近くに深い森も控えている緑に囲まれた素晴らしい環境にあります。フランス国内のシトー派修道院のなかでも有名なところ。

↓ 駅から2,3K走りますと、道路の片側は深い森、もう一方は修道院に繋がる牧草地や林の景色になります。昨日まで(9/30)は昼休みなしだったのですが・・・10/1からは9:45~12:00&13:45~17:00になりました。オープンまで30分以上時間がありましたので、修道院前のカフェ(宿とレストランも兼ねている)でお茶。見学者の方はほとんどマイカーで、列車&タクシーで来たのは私だけ・・・。

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↓ 上の写真の右奥の建物がインフォメーション兼ブックショップ兼休憩所。そこで入場料を払い、見取り図をもらって見学します。ここは貯蔵室で、収穫物を売るために必要でした。

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↓ ここから鉄の重いドアを開けると回廊です。赤ちゃんを抱いて熱心に撮影中のママ。赤ちゃんも私を見てにっこり笑ってくれて、可愛い!

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↓ 教会はラテン十字型、三廊式。

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↓ 僧院の休憩室。労働の後手を洗い下級の僧たちはこの部屋で、修道院長の説教(写真右の高いところから)を聴いたり、聖書のルールを教わったり、食事をしたり・・・。

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↓ 二階に上がると寝室(個室/聖職者用)が並んでいます。

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↓ こちらは労働僧たちの寝室。何か催し物があるらしく音響装置のセット中

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↓ 修道院南側は並木や野原が広がっています。

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↓ 現代的なオブジェがアクセントを添えています。P1020600.JPG

もとのインフォの建物に戻り休憩。長いすなどもあってリラックスできました。受付の方にタクシーを呼んでもらったのですが、列車には間に合うからと言って、30分も待たされました。何度か痛い目に遭っていますから、今回は特に早めに移動することを心がけてきました。ぎりぎりなのは疲れます~。

ブールジュ駅に戻りましたが、ウィークエンドの夕方とあってタクシーはなかなかやってきません。バス停で待っている人に聞いて、カテドラルの近くまで戻りました。そのバスが遠回りでカテドラルが見えるのに運転手さんがまだですというので結構遠くて、疲れてふらふらしながら宿へ戻りました。外に夕食に出るエネルギーはもう残っていませんでした。部屋に湯沸かし器がついていますので、カップラーメンとビールで済ませ、明日の予定をチェックして就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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