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オペラと美術の旅2009夏 ブログトップ
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2009年初夏の旅1(札幌→成田→ミラノ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/8(金)

[飛行機]千歳8:15---成田9:55/13:40---ミラノ19:05---ミラノ中央駅[バス]

Star Hotel Anderson 3泊

日本中が新型インフルエンザ騒ぎの真っ只中、「年寄りはうつらないわよ!」と家人を安心?させて出発しました。千歳→成田間の飛行機はがらがらで、30人くらいしか乗っていません。マスク姿の方もバスの中で数えたらたったの2名。やっぱり北海道の人はおおらかというか、悪く言えば雑な性格(もちろん私も)なのよね~と変に感心してしまいました。成田は予想通りの閑古鳥状態。カウンターも半分はクローズ、その近辺は照明も落としていました。いつもの喧騒のなかとは違いシーンとした旅立ちです。ここではどこか不安げな様子のマスク姿の方たちが、やはり多く見かけられました。

待ち時間がたっぷりあるので、ワッフルと紅茶の遅い朝ごはん。

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待ちなしの出国審査を抜けて、思わず「誰も居ない~!」

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今回はJALのビジネスクラスの特典旅行でした。シャンパンに凝ったチーズのおつまみ3種。他の料理もとても美味しかったです。お客さんも半分以下なのでサービスも良く、何度もワインをいかが?と言われ、飲みすぎ(言い訳)まして、映画も観ないで爆睡。

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朝ごはんはお粥。

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ミラノからは空港バスで中央駅へ。バス停から一番近い(30mくらい)のアンダーソンホテルはインターネットのサービス料金がアオスタより安かったので、当然即決でした。入り口からロビーまで階段を降りなければなりませんが、そこは4★ですから、ポーターさんが私の姿を認めると、迅速にやってきて運んでくれました。ここは2回目、7年ぶりですが、部屋は改装されて見違えるほど綺麗になりました。この不況でビジネス客が減ったのでしょうか。朝食室でも大半がツーリストのようでした。

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いったん部屋に入ると出たくないので、お水は機内サービスのボトルを持ってきました。夜食にインスタントのうどんを食べて就寝。


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2009年初夏の旅2(ミラノ→カスティリオーネ・オローナ&カステルセプリオ→ミラノ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/9(土)

[地下鉄]Caiazzo---Cadorna/[電車]N・Cadorna---Tradate[車(RV)]---Castiglione Olona[車(RV)]---Torba[車(RV)]---S.Maria foris Portas[くつ]---Castelseprio[バス]---Varese[電車]---Milano

到着翌日はのんびり朝寝坊をしたいところですが、今日はハードな行程なので、そんな余裕はありません。北カドルナ発9:35の列車に間に合うように8:30にはホテルを出発しました。30分くらいで北カドルナ駅に到着。電車で45分ほどで到着したトラダーテ駅前にはタクシーが見当たりません。初日からつまづいたのか~と不安でキョロキョロしていましたら、側に止まっていた普通の乗用車のフロントガラスにtaxiと書かれた紙が貼ってあります。白タクなのかと思ったのですが、人のよさそうなおじいさんなので声をかけてみました。予約で来たんだといっているうちに、お婆さんがやってきて、途中だから一緒に乗って行きましょうと言ってくれました。そして5分ほど走ったところでおばあさんはさっさと降車。しかし、自分の分のお金も払わずバイバイ・・・ちゃっかりしてる~!運転手さんも当然とばかり何も言いません。

目的の参事会教会と洗礼堂はカスティリオーネ・オローナの新しい町から少し離れた場所、オローナ渓谷の旧市街に建っています。この中世そのままの美しい一帯が小高い道路から見えてきます。イタリアの田舎に来た!という実感が湧いてきました。

2009.6.2.jpg←絵葉書

コッレジャータと呼ばれる参事会教会まではBarなども並ぶ広場から徒歩で登りました。教会とは別棟の受付で入場料を払いますと、係りの人がまず洗礼堂へ案内してくれて、教会は自由見学になります。

教会と洗礼堂にマゾリーノ・ダ・パニカーレMasolino da Panicale(伊1383頃~1447頃)の壁画が残っています。マゾリーノはマザッチョとともにフィレンツエのサンタ・マリア・カルミネ聖堂のブランカッチ礼拝堂の壁画を製作したことで知られています。マザッチョが若くして亡くなったあと、枢機卿ブランダ・カスティリオーネの注文でこの地に赴き製作。

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コッレジャータは1421年に着工され28年に完成しました。赤レンガに薔薇窓、正面4本の堂々たる付柱がロンバルディア・ロマネスク様式の流れを汲んでいます。

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洗礼堂の入り口↓

<洗礼堂>外壁 :受胎告知  天井:四福音書記者、 2天使、教父たち、父なる神と天使たち  
 側壁:洗礼者ヨハネの生涯11場面

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写真撮影は禁止ですが、後は教会を観てねと係りの方が行ってしまったので、つい魔がさしてポケットに入っていた携帯で写してしまいました。サロメの誘惑・・・なんちゃって、ごめんなさい。

「ヘロデの饗宴」の部分です。            下は「キリストの洗礼」部分(絵葉書)です。

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コッレジャータ内陣天井に聖母の生涯6場面 弟子の手が入っているせい?洗礼堂に比べるとやや完成度が低いような・・・。 (絵葉書)

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元来た坂道を下り、先ほどの広場へ戻ります。途中の風景。

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(i)のオフィスのある建物が枢機卿でもあり伯爵でもあったブランダ・カスティリオー二の館です。受付に3人の若い男女が居て、タクシーをあちこち電話して捜してくれました。(バスの便は無し)土曜日のせいもあったのでしょう、なかなか繋がりません。でも、3人とも嫌な顔ひとつせずに、一生懸命。こんなに親切な(i)は初めてでした。30分くらい後ならなんとか来てくれるというので、それまで館内の見学をしました。上階は大広間や赤い壁にプットーが踊る寝室(写真)、地階は礼拝室になっています。ここの情報はチェックしていなかったので、広間にあったらしいマゾリーノのフレスコ画は見逃したようです。

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タクシーのところまで付いてきてくれた(i)のお嬢さんにお別れして、トルバ修道院へ。ここは昨年行って来たカモーリ近くのサン・フルトゥオーゾと同じく、イタリア環境基金によって修復され、管理されているようです。敷地内のサンタ・マリア教会は11~13世紀のロマネスク様式です。周囲は5月の新緑の森です。素朴な煉瓦と積み石のコントラストがなんともいえません。

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内部はうっすらと壁画も残っていますが、ほんの僅か。

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ここに気をとられたのもありますが、肝心の修道院の見学をしないできてしまいました。タクシーに乗ってから気がついたのですが、運転手さんが早く帰りたがっていたので(電話で奥さんと昼ごはんの打ち合わせをしていたので)遠慮してしまいました。

サンタ・マリア・フォリス・ポルタスはトルバからは直線では1キロの距離ですが、山林に阻まれていますのでぐるっと回り道をして走ります。後からここでいただいた地図を見ましたら車は通れませんが遊歩道があるようです。歩いても15分程度ではないかしら。

サンタ・マリア・フォリス・ポルタス教会は50mほど手前にある受付棟から係員が案内してくれるシステムになっています。タクシーとはここでお別れして、受付棟でトイレを済ませてから、落ち着いて教会へ向かいます。かねてより念願だった教会です。感激のあまり?そして、新しいカメラでまだ慣れないということもあり、写真が曲がってしまいました。

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ここも私独りが見学者です。見学の人が来るたびについてきて鍵を開け、照明をつけてくれます。ここの壁画は美術史上ではカロリング時代のものとされていますが、8世紀初めから9世紀末までのいつかは確定できないようです。ビザンティンの流れは濃厚に見られ、東方の巨匠かとも推定されています。一方キリストの幼年時代の諸場面には西方独自の図像(ミュステールに影響?)もあるようです。完成度が高く、色調も傷みがあるとはいえ美しく残っています。1944年、偶然に発見されたということです。私の参考書『カロリング朝の美術』には「これらの壁画はキリスト教芸術の一頂点をなすものである・・・」と最高の賛辞が与えられています。絵葉書がないので、図像はNETから拝借しました。左/受胎告知 右/ご訪問

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受付棟から遊歩道が、カストゥルムと呼ばれるローマ時代末期の考古学地区へ通じています。

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遠くから子供の声がしました。山道から野原にでましたら、ご家族でピクニック・ランチの楽しげな風景。

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その向こうは遺跡

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30分ほど散歩したら、急におなかが空いてきました。カステルセプリオの町まで2キロくらいなので、ここからは2.30分くらい緩い坂道を下っていきますと住宅街。朝は涼しかったのですが、午後から日差しが強くなり、この日は相当暑くなってきました。その向こうに教会の塔が見えてきました。突き当りの道路を左に曲がると2.3軒Barがあります。汗だくになって、そのうえ空腹、哀れなおばさんの姿でしたでしょう。パンに生ハムとチーズをはさんでもらってランチ。もう2時近くになっていました。

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ここのご主人も親切な方で、Tradateまではバスの便が悪いからVareseのバスに乗ったほうが早いとのアドバイス。バス停も先ほどの教会を通り越してすぐの公園の脇にあり、Vareseからの電車の連絡もスムーズに、ミラノに戻ることが出来ました。

夕食は駅の近辺のBarのテラス席で、好物のスカンピのグリル、冷凍ものでしたが安いから我慢。それでも日本で食べるより量も沢山で、それなりに満足でした。

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2009年初夏の旅3(ミラノ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/10(日)

昨日の頑張りが堪えて、今朝から頭はぼーっ、体の切れもありません。それでもだらだらながら支度をして10時には出かけました。

ミラノはパリに次いで訪問回数は多いところですが、のんびり街歩きをした記憶がありません。今日は久しぶりに路面電車に乗ってスカラ座方面へ行くことにしました。中央駅の向かって左側の広場から電車に乗ると良いと教えられ、待つこと20分!11年前に乗って以来ですが、レトロな電車は変わっていません。何故かスカラ座まで行かず、途中で降ろされてしまいました。電車に不都合があったようです。日本なら文句を言ったりしますが、ここではただ首をすくめるだけ。慣れっこなのでしょうね。

ブレラ美術館も10年前に訪問して以来だったことを思い出し、そちらへの裏道を歩いていましたら、なにやらパンフレットを持った人たちが、豪壮な館を出入りしています。「CORTILI APERTI MILANO」という本日限定のイベントなのでした。Via Borgonuovoに並ぶPalazzo Orsini他15軒のお屋敷の地図をもらい、私もいくつか見学しました。ほとんどの中庭Cortiliにクラシックカーが展示されて、大人も子供も楽しめるようになっています。

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ある館はMuseo del Risorgimentoという国家統一記念博物館になっていたので、展示室を覗いてみました。イタリアの独立と統一のために功績のあった人たちの肖像画などが並んでいました。Garibaldiのコーナーは特別で、奥まったところにありました。

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さて、改装中のブレラ美術館ですが、1時間の駆け足見学で終わらせました。カルロ・クリヴェッリの「蝋燭の聖母」は大きなガラスで囲われた修復室で観ることができました。ラファエッロの「マリアの結婚」は修復が済んだばかりで、同室には解説などの映像が流れていました。下の絵葉書はマンティーニャの「聖ルカの多翼祭壇画」です。

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ランチはブレラとスカラ座との中間の路地にあるレストランへ。ここも10年前にオペラのグループで来たことがあり、懐かしくなって入ってみました。なかはほとんど変わっていません。お料理も相変わらず美味しくて舌鼓。

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前菜の盛り合わせ

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ゴルゴンゾーラのラビオリ

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今日はあくまでもトラムにこだわります。待ち時間が長かったのですが、中央駅まで乗車し、ホテルに戻りました。昼寝をした後は今回の旅の音楽部門の第一弾です。

1)ロッシーニ『ランスへの旅』 ミラノ・スカラ座 20:00開演
Gioachino Rossini『Il viaggio a Reims』

Conductor:Ottavio Dantone   Staging:Luca Ronconi
Cast
Corinna:Patrizia Ciofi  
La marchesa Melibea:Daniela Barcellona  
La contessa di Folleville:Annick Massis  
Madama Cortese:Carmela Remigio
Il cavaliere Belfiore:Juan F. Gatell Abre  
Il conte di Libenskof:Dmitry Korchak  
Lord Sidney:Alastair Miles  
Don Profondo:Nicola Ulivieri 
Barone di Trombonok:Bruno Praticò  
Don Alvaro:Fabio Capitanucci 

3年前くらいに東京で観たことがありますが、歌は全般に物足りなかったので、今回でリベンジを図ろうということです。ミラノのキャストは予想通り素晴らしい歌唱で、満足しました。特に久しぶりに聴いた Barcellona が好調でしたから、こんなに嬉しいことはありません。演出は映像を使ってのフランスの王さまたちの行進を最後には劇場に駆け込んでくるという手法です。何度も再演されているようですが、面白さ抜群ですね。席は3階パルコのほぼ正面の2列目でしたが、休憩の後、前列のご夫婦が戻られなかったので、前に移動しました。何幕目か忘れましたが、事件が起こりました。Praticòが壷を落としても割れないので(プラスチック?)、ふざけてもう一度落としたら、ころころ転がってオーケストラボックスへ。それを止めようと他の歌手が壷に飛びついたのですが、壷もろとも落っこちてしまったのです。奏者や楽器がどうかなったかと、ヒヤッとしましたが誰も怪我もせず、楽器も壊れず無事でした。やれやれ、その後のPraticòは気のせいか元気がなかったような・・・。(舞台でふざけるのは止めましょう)

さすがに夜中になった帰りは電車を待つ余裕はなく、ドゥオーモ広場からタクシーでホテルへ。

 


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2009年初夏の旅4(ミラノ→パリ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/11(月)

[飛行機]Milano13:00---Paris14:20

Chambiges Elysees1泊

出発前に、パリ行きのフライトが1時間半早くなったというメールが届いていたので、前回のようなトラブルになることもなく、パリにも早く到着できました。かえってラッキーでした。

11時にチェックアウト。年配のポーターさんが私がマルペンサ行きのバスに乗るというと、親切にバスまでスーツケースを運んで、荷物置き場に乗せてくれました。4★のホテルとはいえ、なかなかここまではしてくれません。とても助かりました。

暑かったミラノとは気温差10度の肌寒く雨模様のパリに到着。ホテルはシャンゼリゼ劇場の裏手にあるプチ・ホテルです。今回の旅では一番部屋代が高いのですが、パリでのコンサートはシャンゼリゼ劇場に2回通うだけなので、ここに決めました。それでもすぐ近くのプラザ・アテネの半額くらいです。

客層はインドやアジア系の人が多いようです。朝食室では日本の母娘3人(うちと同じくらいの年代)がいらして、長女の方が結婚してスイスにお住まいで、そちらに行った後パリまで送りがてらご一緒というお話でした。ファミリーの旅行は良いですね~☆うちでは母娘3人での旅はもうないと思い、少々寂しい気持になりました。

お部屋はさすがに高級プチ・ホテル。素敵なインテリア!

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バスルームのタオル・パイプにヒーターがついていたので、洗濯ものはすぐ乾きます。明日からは田舎周りなので、せっせとお洗濯。

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ホテルのロビー

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果物やお水を近所で買っただけで、後は8時から始まるオペラ(コンサート形式)まで休憩。TVでジロ・デタリアを観戦。日本での放映は夜中にゴールになりますが、ここでは夕方です。でも意外に盛り上がってないのはここがフランスだから?

2)パーセル『アーサー王』 パリ・シャンゼリゼ劇場
「King Arthur 」Henry Purcell
Théâtre des Champs Elysées, Paris, 20h

Hervé Niquet, direction

Susan Gritton:Philidel, Nereid, Venus

Deborah York:Cupid, Venus,She

Anders J. Dahlin
James Gilchrist:Comus
Andrew Foster-Williams:Grimbald, Genius, Aeolus, Pan, He

Choeur et Orchestre du Concert Spirituel

ニケとコンチェルト・スピリチュアルはフランスではとても人気があり、チケットも長い間売り切れでしたから、当日券を狙うより仕方ないと諦めていました。ところが、出発寸前の最終トライでようやくゲットできました。チケットの引き換えは名前を告げるだけでOKです。案内係のマダムにチップを渡し、着席したのはホテルの部屋を出てから10分後ですから、宿が近いのはホントに楽です。

今年はパーセルの生誕350年ということです。意図したわけではありませんが、旅の終わりごろにウィーンでも『ディドとアエーネス』を聴くことになりました。

パーセルの『アーサー王』は数年前のザルツブルグ音楽祭(アーノンクールの指揮)で観たことがあります。今回はコンサート形式なので、あのときのように演劇を含めた演出や、そのためのドイツ語の長い台詞に戸惑うこともなく、音楽に集中できました。一人の歌手がいくつかの役を歌うので分かりにくい面もありますが、全篇が楽しく美しい音楽にあふれています。もっと歌詞の英語が聞き取れると何倍も愉しめるのですが・・・。アリア、デュエット、コーラスとそれぞれが上手くかみ合っての極上の音楽に、歌手たちも健闘して喝采を浴びました。演劇も含まれていたザルツブルグに比べると、1時間は短かったのではないかしら?あら、もう終わりみたいな・・・余韻を楽しみながらホテルへ帰りました。

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夜食にレトルトの五目御飯を食べ、明日からのフランス南西部方面5泊のための荷造りを済ませ、就寝。


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2009年初夏の旅5(パリ→アングレーム) [オペラと美術の旅2009夏]

5/12(火)

[電車]Paris Monparnasse10:50---Angouleme13:10

Mercure Angouleme Hotel 1泊

スーツケースはホテルに預け、5泊の荷物(小型キャリーとボストンバック)で出発。この日は朝から雨が結構強く降り、傘を差してメトロまで歩くのは大変なので、タクシーでモンパルナス駅へ。切符を自動販売機で購入。昨年はカードがアクセスできなくて苦労したのですが、今年はスイスイです。以後はイタリアの南チロル地方以外はほとんど自動販売機を使いました。

TGVに乗り込み、しばらくすると青空が広がり晴れてきました。おせんべいやさくらんぼなどのおやつを食べてお水がなくなったので、車内のカフェに行きましたが、休業していて店が空っぽです。このとき13:00を過ぎていました。切符を見間違えていて14:00に着くと思い込んでいたのです。後1時間お水なしで我慢か・・・と席に戻ったとたん、アングレームとアナウンスの声がします。すでに列車はホームに入ってます。思わず「わ~っ!!」と叫んで、荷物とコートをひっ掴んで降車。あのとき車内カフェが開いていたら完全にアウトでした。ついてないようでついているというパターンです。不思議なことに今回の旅ではこのパターンが繰り返されることに・・・。

アングレームの駅からホテルまでは徒歩でも行かれる距離なのですが、結構急な坂なのでタクシーで。メルキュールチェーンの大型のホテルですが、部屋は古いものの広く、窓からの眺めは朝食室からも出られる庭園です。

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荷物を置いて早速アングレーム大聖堂へ。大聖堂までは徒歩15分くらいですが、途中ロテル・ド・ヴィルの広場でランチ。下はHotel de Ville(市役所)歴史的にも価値のある建物です。

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午後からは気温も高く、テラス席で。定食のコースから3品を選びます。

暑いので冷たいガスパッチョ(半分も食べてから写しました)とサーモンのタルタルステーキ、デザートは多分アイスクリームでした。大きなレストランですが、なかなか良いお味。大聖堂までの道を尋ねたらご主人がでてきて、大きな市内地図を持ってきてくれました。ホテルの小さいのと違って郊外の教会も載っていたので、有難く頂戴しました。

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おかげさまで迷路のような道を迷わずに北側からサン・ピエール大聖堂に辿り着きました。Charente(シャラント)川は聖堂の正面向かっての右側を流れています。

起源は4世紀に遡りますが、西ゴート人やサラセン人、ヴァイキングの破壊や略奪を受け、現在の建物は12世紀に建てられました。1562年にはカルヴィ二ストに破壊され、1634年に修復、1866年には建築家Paul Abadieによって改修されました。

正面には左右に4角形の塔、円錐形の屋根を載せた姿です。正面からは見えませんが交差部の上のドームとトランセプトの上の方形の高い塔(6層)が並んでいます。

ポワティエ様式として知られる西ファサードはおおまかに3層に分かれています。最上部の切妻壁に5つの盲半円アーケード、左右には前述の円錐の屋根の有る4角形の塔。(この部分はアバディーの修復時のもの)
この下の層は壁面に組み込まれた大彫刻「昇天」をメインに展開。ファサードの高い位置に昇天のキリスト(写真)と四方には福音書記者のシンボル。天使たちは雲間から現れ、中央の大きな窓の上にも見上げる天使たち。その周辺に聖母と11
使徒が同じく昇天のキリストを見上げています。中央の扉口の上部は「荘厳のキリスト」のタンパン。このタンパンと上の騎馬像もアバディーの修復時のもの。

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ファサードの多彩な彫刻のなかの中心をなすマンドーラのキリスト。この図像は単なる昇天ではなく、再臨と最後の審判をも併せ持つとも言われます。

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内部の大空間はペンデンティヴによって支えられた直径10mほどのドームが3つ続きます。全体は端正な切石積みで、横断アーチと壁付アーチによって整然と区切られています。外観の両流れの屋根からはその下にドームがあるとは想像がつきません。

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側廊がないので壁に大アーケードのようなブラインドアーチを設け、上部はクリアストーリー。

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ペンデンティヴを厚い壁とともに支える複合柱、柱頭彫刻も端正に並んでいます。

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複雑にな絡み合う植物文様の刻まれた洗礼盤。良く見るとその蔦の絡まるなかに人が彫られています「キリストの洗礼」でしょうか。

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後陣外観から交差部のドームと左袖廊上部の6層の塔が見えました。

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手入れされたお庭にやってきた猫はおっとりタイプ。これからお昼寝?。

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庭に面して美術館Musee d‘Angoulemeの入り口があります。かって大聖堂やアングレーム地方の教会を飾っていた柱頭彫刻が10点ほど展示されています。

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いったんホテルに帰り、タクシーを呼んでもらって、アングレームの西5kmのサン・ミッシェルという町にあるサン・ミッシェル・ダントレイグ教会を訪ねました。公園の一角に建っています。8角形で二階建ての集中式プラン。下階は半円形の後陣が8つという見るからに安定感のある12世紀の建築です。

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扉口のタンパンに2重のヴシュールに囲まれた聖ミカエルの龍退治の浮き彫りがあります。

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タンパンいっぱいに刻まれた羽を大きく広げた聖ミカエルの躍動感ある勇姿、見事です。

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なかに入ると見学者は私だけ。天井のトップに8本のリヴが集中していく構造はシンプルですが、敬虔な祈りの場にふさわしい空間。丁寧に積まれた石の天井壁もその雰囲気を高めています。

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軒の持ち送りの彫刻も見事です。少し離れたところに鐘塔が建っています。西日のため後背部からは逆光ですが、トップの小さな塔に太陽を隠して撮影しました。神々しいような光が散らばって綺麗でしたが、それが写真には写らなくて残念。

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アングレームに戻る途中の丘の上の街と大聖堂の眺めです。

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夕食はここのホテルのレストランで、中庭の席でしたが、さすがに陽が落ちると冷えてきました。お手軽なコースムニュから選んだ前菜はいくらがのっていて美味しかったのですが、主菜はお魚を選んで失敗。

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2009年初夏の旅6(アングレーム→サント) [オペラと美術の旅2009夏]

5/13(水)

[電車]Angouleme9:39---Sanites10:37

Hotel Au Terminus 2泊

アングレームの駅までは下り道なので、キャリーバックを転がしながら10分ほど歩きました。石畳の道なので雨が降ると難儀するかもしれませんが、この日は朝から青空が広がって気持ちのいい朝でした。

アングレームから西に1時間の汽車の旅です。車窓からは葡萄畑など穏やかな農村風景、あのコニャック駅も通過しました。

ホテルは駅の目の前の古いお宿。3★ですが、エレベーターもなく、部屋や朝食などは限りなく2★に近いところです。町の中心が1キロ以上離れていることもあって、駅前周辺は2、3軒のエコノミーな宿があるだけで、寂しい雰囲気。まだ11時前でしたが、チェックインできて、お部屋を使えました。バスタブなしですが、部屋代はパリのホテルの5分の一。

サント駅 

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2階の角部屋

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窓がついて明るいバスルーム

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早速出かけることにして、レセプションにいたマダムに地図をもらいました。60歳くらいの宿の女主人のマダムは親切でお喋り好きです。英語とフランス語のちゃんぽんで、こちらも気楽に話せていろいろ相談に乗ってもらいました。まず、今日の午後は市内の教会2つを回ります。

徒歩10分ほどでサントの女子修道院Abbaye aux Damesに到着。

11世紀にこの地方の勢力者アンジェ伯の妻によって貴族などの子女のための女子修道院として建設されました。12世紀にはファサードや鐘塔の大改修があり、その後は火事などの被害はありましたが、復興されました。女子修道院としての歴史は1792年まで続きました。大革命のときに終わったということから、プーランクの『カルメル会の修道女の対話』を思い出しました。あのような悲惨な状況にあった女子修道院はどのくらいあったのでしょうか・・・。

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正面扉口の装飾彫刻は12世紀のもの。幾重ものヴシュールは緻密に彫られた見事なもので、一番内側のアーチには神の手を支える天使たち。その2つ上には神の子羊。(写真)

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両脇に左右対称の装飾扉があります。右側の2重ヴシュールの内側はキリストと福音者たち。

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とにかく、緻密にぎっしり彫られていますから、どこを撮っていいものやら状態。これはなまめかしいイヴの誘惑でしょうか、右にアダムがいました。ファサードのどの位置ににあったのか記憶にありません。


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中央のヴシュールの外側。54人の長老たち。

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翼廊の有るラテン十字形の単身廊の聖堂。身廊の天井は二つの大きな円形ドームを戴き、翼廊とこの部分が11世紀の建築のようです。天井の木製部分に戦乱で落ちたドームが載っていたそうです。


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後陣外観は工事中のため障害物が多く、撮れません。教会の南方向から写しました。繊細に装飾された鐘塔が印象的です。

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サントにはローマ時代の遺跡も残っています。女子修道院から歩いて数分。Charenteシャラント川の畔にでます。

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ホテルのマダムのお話では川の両岸が風光明媚とのこと。午後からの日差しが強くなってきました。岸にはボートが停泊中。橋を渡って旧市街に入っていきます。

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ところが地図が役に立たないほど路地が複雑に曲がりくねっています。おなかも空いてきましたが、静まり返った通りにはレストランも見当たりません。ベビーカーを押した若いお母さんに尋ねると、そちら方面に行くから案内しますとのこと。可愛い2歳くらいの女の子がキティちゃんの小さなぬいぐるみを持っています。オリジナルは日本で、うちの子供たちも持っていたわと言うと、不思議そうでしたが、「彼女はこのぬいぐるみが大好きなの」と優しい笑顔。

2~300メートル先を曲がると大きな広場があり、レストランが並んでいます。そのうちの一軒を薦めてくれました。定食に3品選ぶスタイルです。安くて、美味しくて、可愛いワンちゃんがいて、ご主人が愛想が良くて、楽しく食事が出来ました。

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ミモザサラダと白アスパラガス

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鴨の串焼きに野菜がたっぷり

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デザートはチェリー煮。こちらはさくらんぼが安いのでこういうデザートも作れるのかしら?自家製だよとご自慢だけあって、甘さもほどほどでトレ・ボン!でした。

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さて目指すはサントゥロープ教会Saint-Eutropeです。レストランのご主人に教わったとおりに迷路のような坂道を少し登ると、ようやく、教会の後背部が見えてきました。

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外観は傷みもありますが、窓の装飾が美しいのでカメラを構えていたら、小鳥が飛んできました。

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正面に回る途中に下階(半地下)への入り口があります。下階の教会は11世紀の内陣と左右2つの後陣。他は13世紀から15世紀、19世紀の改修は中央の後陣ということです。

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翼廊から周歩廊へ導くのは質実豪快な半円の横断アーチです。深遠な雰囲気があたりを支配しています。

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その太い複合柱に深く刻まれた植物文様。

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初めは2,3人の見学者がいたのですが、半分周ったところでいつのまにか私独りになってました。蝋燭の光が揺らめき、お棺が・・・怖くなって外に出ました。素晴らしいところには違いないのですが、暗いし、誰でも入って来れますから・・・。

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このクリプトの上に重なるように上の教会が建てられたのは同じ古い部分では11世紀から12世紀といいます。中央扉口から続く主身廊は1803年に改築されました。上の教会の柱頭彫刻は緻密で複雑に彫られたものが多く、一生懸命観てますと、目が痛くなり頭もくらくらしてきてギブアップ。

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http://buzzmap.so-net.ne.jp/alicemap/spot/252064

疲れたので隣の美術館はパスしました。帰りは疲れたらテアトルの前から○番のバスに乗りなさいとマダムに聞いていたのですが、そのバス停までが来た時の迷路を避けたので遠かったです。下はサントゥロープの遠望。

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ようやくホテルに戻り、8時ごろまで寝込んでしまいました。それでも夕食は頑張って徒歩5分くらいのマダムお勧めの海鮮レストランへ。

大きなレストランでホテルも同じ建物にあるようです。前菜に生牡蠣、主菜は鶏のグリル野菜添えでした。ホテルの紹介カードでワインが1杯サービスでした。この日はカメラや携帯を忘れたので翌日の夕方、通りがかりに撮影しました。ホテルはレストラン右奥が入り口です。

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2009年初夏の旅7(サント→サン・ジャン・ダンジェリィ→サント) [オペラと美術の旅2009夏]

4/14(木)

[バス]Saintes10:00---St-Jean-d‘Angely10:33[車(RV)]---Aulnay[車(RV)]---Matha[車(RV)]---Varaize[車(RV)]---St-Jean-d‘Angely[バス]13:58---Saintes14:31

SNCFのサイトで時間表はチェックしていましたが、朝食後駅へ行き、一応確認のためNiort方面へのポケット時間表をもらい、駅前からバスが発車するのも確かめました。このバスは2,3日後には無くなるそうで、危ないところでした。私鉄のバスも走っているようですが・・・。バスの切符は駅で買うことになっていて、日付けのガシャンも駅で済ませてからバスに乗ります。

サン・ジャン・ダンジェリィまでは30分くらいで到着。駅前で降りましたが、タクシーは1台も止まっていません。駅舎に入って切符売り場の若い女性にオーネーに行きたいと言って、タクシーを呼んでもらいました。バスの便はやはりないそうです。2時間半で3箇所周りました。約100キロ走って70ユーロは安いほうです。

初めはオーネーのサン・ピエール教会(Aulnay/St.Pierre)の訪問です。ここは評判どおりの名教会。今回のフランス南西部のなかでは一番見応えのある素晴らしい教会でした。サン・ジャン・ダンジェリィからは40kの距離ですが、車もあまり走っていないせいか20分ほどで到着しました。周囲は手入れの行き届いた芝生の敷地に塀が周っています。敷地の外に(i)やトイレもあります。

起源をたどれば葬祭の場として相当に古い歴史を持っているようですが、教会としては10世紀頃からとのことです。現在の教会は12世紀に建てられ、ポワティエからサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道筋に在ります。

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西正面の扉口は中央と左右の装飾扉口(塗りこめられた)の3つ。中央は半円形のタンパンのないスタイル。4重のヴシュールに細かい彫刻で飾られています。外側からゾディアック(黄道十二支宮)、栄光のキリストを中心に賢い乙女と愚かな乙女、美徳と悪徳、神秘の子羊と均衡に配置され、荘厳ななかに柔らかさを併せ持つ魅力的な作品です。

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左の装飾扉口にはペテロの逆さ十字架の磔

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南扉口は4重のヴシュールに実在や幻想の動物たちや人間が混在して緻密に刻まれていて、西扉口の神学的な図像とは異なる自然宇宙観を表現しているようです。

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内部は三廊式のラテン十字形。ここにも多数の興味深い柱頭彫刻が在ります。

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交差部の天井

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「カインとアベル」 羊を神に捧げ気に入られたアベルを嫉妬し殺す場面

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「サムソンとデリラ」左に大きな鋏を持つデリラ

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軒の持ち送りも見逃せません

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オーネーは時間を忘れて観ていたいところですが、そうも行きません。次は南に下がってコニャックの葡萄畑に囲まれたマタMathaの2つの教会を訪問します。

Matha/Marestayマレスティ教会は町を貫く自動車道路の脇に建っています。閉まっていて中には入れませんでした。正面扉口の彫刻はかなり磨耗していてあまりぱっとしないのですが、後陣外観はなかなか絵になります。

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窓の縁の装飾もサントンジュロマネスクらしく緻密に彫られています。

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悪魔的な彫刻が多いようです。

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同じ町MathaにあるSaint-Herieサンテリエ教会は町のはずれの古い家の多いエリアに建っています。ここも閉まっていました。平らなトップ、2層のそれぞれ3つの扉口。ここもサントンジュロマネスクに多い中央の扉口と左右の装飾扉口。

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中央扉口のヴシュールには蔦に絡まった実在や幻想の動物や抽象的な植物が緻密に刻まれています。オーネーと同じで半円形のタンパンがありません。

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上の層の右に人物像(女)が見えます。足元に怪物の顔が2つ。

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南側面は建物が隣接して見えませんが、道路側の北側面には窓がいくつか並んでいます。それそれ違う動物や華文様で飾られていて、見た目は荒れた感じのする教会ですが、良く観ると結構面白いものが在ります。

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月と兎

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さて今日の最後の訪問地はMathaからSt-Jean-d‘Angelyに戻る途中にあるVaraizeヴァレイズです。町の比較的大きな公園に建っています。運転手さんはここには時々来ると言って、見所の南扉口にぴたっと車を横付けに止めました。

5重のヴシュールの内側中央に「神の子羊」と底面に「神の手」があり、天使が左右に並んでいます。その上にオーネーに似た比較的大きな人物像(善と悪)や抽象的な植物文様、小さな長老たち、一番外側には大きな天使たちが衣を翻して飛んでいます。大胆さと細やかさがミックスして不思議な世界を表現しています。

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十字架の代わりに光背をつけた羊さん

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ここからなかに入ります。三廊式で尖頭アーチの大アーケードで区切られています。内陣には3つの大小の半円形祭室があり、交差部には方形の低い鐘塔。ここも私独りの見学でした。

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小教会らしいバランスの良い外観です

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小高い丘には新緑の葡萄畑が広がっていました。

 

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St-Jean-d‘Angelyの駅に着くころにデジョネはここがいいよとガール・ド・カフェと看板のある駅前食堂で降ろされました。しょぼい外観にややひるみましたが、運転手さんの美味しいからという言葉を信じて入りました。近所の建設現場で働いている人などで結構込んでいます。それでもタクシーが連れてきたお客さんとみて愛想がいいのです。メニューは10ユーロくらいのお昼の定食だけ。注文していないのにワインを勝手についで行くので驚きました。隣のテーブルの人が笑って只だと教えてくれました。前菜のニース風サラダも、次のポークのお皿(豆もたっぷり)も家庭的なあっさりした味付けで、美味しくてまたまた嬉しい驚き!時間もぴったりに食事を終え、定時に来たバスに乗ってサントに帰りました。

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どうなるかと心配だったオーネー方面の見学も無事に済みました。ホテルで夕方まで休み、夕食は果物やパン、マカロンなど買い物してきて、お部屋で軽く済ませました。明日の行程をマダムに説明して、9時にタクシーを予約してもらい就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初夏の旅8(サント→ボルドー) [オペラと美術の旅2009夏]

5/15(金)

Saintes[車(RV)]---Retaud---Thezac---?---Corme・Ecluse---Tarmont---Thams---Rioux---Saintes[電車]12:57---Brdeaux14:19

Best Western Royal Saint Jean 1泊

朝9時から12時半までの予定でサントからタルモンまで往復し、途中寄り道をしながら6教会を巡ります。ホテルのマダムが行程を運転手さんに説明してくれて出発です。マダムの話では昨年日本のシニアの女性2人がここに泊まり、私と同じコースでロマネスク巡りをしたそうです。フランス人でも知らないところを、どうして知っているのか?と不思議そうです。ブルゴーニュやピレネーなどに比べてマイナーなサントンジュまで来るということは、多分私と同じI先生の講座を受けている可能性が高いと推定しましたが・・・。

パリ以外は天候に恵まれてきましたが、この日は時折強い風が吹き、時には雨になりました。でも、幸いなことに見学地では傘を差さずに済みました。

Retaud/Saint-Trojan教会 サントから10キロの距離のレトー村の中央に建っています。北側面と後陣側の広場は道路に面しています。

西正面はサントンジュ様式の中央扉口と左右の塗りこめられた装飾扉口が軒蛇腹の下に並んでいます。鍵がかかっていて入れません。

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軒蛇腹の持ち送りや3重のヴシュール、4本の丸いバットレス。

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交差部の上は8角形の無骨な印象の鐘楼

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後背部に周ってみますと、装飾豊かな窓やユニークな軒の持ち送り。ファンタステック!

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Thezac/Notre Dame教会  レトーから数分でテザックの村の民家に囲まれた教会に到着。ここも閉まってました。  

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2層の鐘塔がここの見所のようです。

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教会の裏庭に咲いていた野薔薇

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2箇所の教会が閉まっていましたので、運転手さんが気の毒がって、この近くだからと寄り道してくれた教会です。名前をメモしていなかったので、帰国後調べてみました。多分Meirsacではないかと思います。ここは開いていました。正面扉口は一箇所で、ヴシュールの彫刻もいまいちですが、

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ヴシュールに続く柱頭彫刻はサントンジュらしい繊細さ

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 単廊式ですが、翼廊があり交差部上に低い方形の鐘塔と脇に円錐形の尖塔が建っています。

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Corme-Ecluse教会  周りには花壇などもしつらえられ、手入れの行き届いた広い敷地に建っています。正面の切妻形の上部、下には軒蛇腹、ギャラリー、そして3つの扉口。左右の扉口は塞がれています。

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方形の鐘塔、その傍らに円錐形のトップを頂く細い円柱の塔。サントンジュに多いスタイルです。均整の取れた全体の姿に緻密に刻まれた彫刻の数々の見事さ。サントンジュ・ロマネスクのなかでは見逃せない教会のひとつでしょう。

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中央扉口外側のヴシュールセンターに刻まれた人間の左右に怪鳥?意味不明。

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半尖頭アーチで区切られた翼廊

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内陣から扉口を撮影。ここも誰も居ません。

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内部の柱頭彫刻は抽象的な植物文様が大半。

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Tarmont/Ste-Radegonde教会 タルモンに着いたころが一番風が強く吹き荒れていました。遠くからジロンデ河の畔に建つ教会が見えてきました。

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気の利く運転手さんは大きな駐車場には止めず、教会の近くまで行ってくれて助かりました。

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教会正面は墓地になっています。

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扉口は15世紀に改修されていますが、磨耗が激しいのは川からの強風を受ける地勢のためかもしれません。中央のヴシュールに「神の子羊」足元に在るのはなんでしょう?(補記:聖書とのことです)

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内部は近代の補強のための改修はあるものの、ほぼ12世紀の建築が残っています。入り口からすぐの短い身廊部分に続く翼廊、大小の後陣の構成。

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広いジロンデ河の最下流で、すぐ先は海(大西洋)です。この教会の建っているところは狭く、川に張り出した形になっていて、それが独特の孤高の教会の景観を見せています。

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鉛色の空に、後陣を見せて建つ姿は小さく可憐なようでいて、力強く不動でもあり、永遠のときを感じるシーンでした。

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突き当たりは世界遺産にもなっているこの辺一帯の独自の漁の張り出し小屋が見えました。(Carrelets)

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タルモンはお天気が良ければ相当な観光客が来るのでしょう。教会の付近はカフェやお土産屋さんが並んでいます。路地はあちこち花々が植えられ、素敵な散歩道になっています。

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続きます。

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初夏の旅8続編(サント→ボルドー) [オペラと美術の旅2009夏]

今日のハイライトのタルモンの見学が済み、ほっとしながら帰り道の2教会を回りました。

Thaims/St-Pierre教会  村の中央の広い敷地に建っています。なかに入る前に教会周りの雨にぬれた雑草を歩き回ってますと、100メートルほど離れた隣の大きな館からいきなり中型の黒い犬が2匹、吠えながら私に向かって突進してきます。「やめてよ~!!」しかし、よく観ると尻尾を振っています。「静かにしなさいよ、もう~」ピタッと吠えるのをやめて、犬同志で遊びだしました。やれやれ。

↓南翼廊(扉口を持つ)と後陣

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古くはガロ・ロマンからの歴史があり、プランを見ますと正面左と後陣のほんの一部に遺構があるようですが、確認はできませんでした。ガロ・ロマン以降はプレ・ロマネスクから13世紀までの建築ということです。↓後陣と北翼廊

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↓身廊から内陣を見たところ。一番奥の祭室入り口は半円アーチです。

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↓墓に詣でる聖女たち 開いた棺の上にいるのは兵士?

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祭室は交互に3つの窓と3つのブラインドアーチ。柱頭彫刻で飾られたアーチと窓枠のアーチの重なりが好ましい窓の表情を造り出しています。

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Rioux/Notre-Dame教会 サントから10kのところまで戻ってきました。リウー村の中央に位置する教会は正面ファサードが今まで見てきたものとは異なり細長く、方形の上部の下に大きくり貫かれた丸窓、軒蛇腹、ブラインド・ア-チのギャラリーの中央に聖母子の像、扉口はひとつです。

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↓扉口のヴシュールには花文様やジグザグ模様。

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↓「栄光の聖母子」マンドーラの上部は左右に天使たち、下の左右は神の手?がマンドーラを支えています。

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内部は半尖頭アーチや下心アーチが横断するシンプルな単廊式教会堂。

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アプシスの窓5つに連続アーチとくねくね柱の装飾が凝っています。窓の下部は斜めに傾斜(エブラズマンという)して、厚い壁とのコントラストが美しく、印象的です。

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綺麗に植えられた花がより一層、この教会を引き立てています。

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翼廊にも扉口があります。ヴシュールの彫刻はかなり磨耗しています。石積の間に小さな紫の花が咲いていました。

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後陣外観の幻想的な混沌さ。軒の持ち送り、ブラインドアーチのギャラリー、窓枠には抽象的な文様。

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ここを最後に時間通り12:30にサントのホテルに戻りました。優秀な運転手さんは一度も迷うことなく、指定の6教会のほかに1箇所をプラスして周ってくれました。ホテルの前にはご主人が立っていて、タクシーが到着するのを待っててくれたようです。大きな目を少し潤ませたマダムとハグでお別れするときは私も感傷的になりました。振り向かずに駅へ向かいました。

サントからボルドーまではノンストップの特急列車。ウィークエンドとあって、ほぼ満席でした。1時間20分でボルドーのサン・ジャン駅に到着。駅前の右方向50メートル先に今夜の宿が見えました。

会員にもなっているベスト・ウエスタングループのホテルです。今回の旅はホテルに恵まれました。てここも明るく清潔な部屋で、レセプションは若い女性がほとんどですが、皆てきぱきしていて、可愛くて、親切です。宿泊しているおじ様たちもニコニコ顔。

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洗濯&ひと休みしてからボルドーの街の見学に出かけました。旧市街は駅前からトラムで行きます。チケットの自動販売機の使い方が分からなくて、困っていましたら若い女性が1枚余ったのと下さって助かりました。ここは都会ですからあまり、ぼやぼやしてはいられません。歩くスピードも違います。

ガロンヌ河が見えてから数分で、旧市街の入り口になります。

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↓ボルドーでは古い教会(ゴシック)らしいのですが、ここでは教会は見る予定がなく、資料もないので素通りしました。周りはカフェやレストランが軒を並べています。

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ボルドーのオペラ劇場Grand Theatre 想像していたより大きくて立派です。この日は公演の予定はありませんでした。

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ホテルの近くまで戻り、Googleで結構良いレストランと紹介されていた店で夕食したのですが、味はまあまあですが量が半端ではありません。申し訳ないのですが2皿のそれぞれ半分は残して、デザートも取らずに退却。ホテルに戻って、明日のサンテ・ミリオンの宿のリコンファームをしてもらいました。FAXの返事が来ていなかったのです。カード番号の確認が取れなかったとか・・・。

旧市街を2時間ほど歩き回っただけでボルドーの観光は終わりました。疲れて熟睡。

 

 

 

 


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2009年初夏の旅9(ボルドー→サンテミリオン) [オペラと美術の旅2009夏]

5/16(土)

Bordeaux[車(RV)]---St.Million

Auberge de la Commanderie1泊

朝は10時に出発なので、のんびり朝ごはんをいただいて、ロビーでタクシーを待っていますと、いつも胸にかけているメガネがありません。部屋に置き忘れたと思い込んで、戻りましたがありません。実はミラノでサングラスを紛失していたので、この時点でまたやっちゃったのかとパニック!昨日のレストランかもしれないと、徒歩数分のレストランまで大急ぎで行ってきましたがありません。その筈です。ボストンバックのなかでした・・・。(大汗)一緒に心配してくれたレセプションのお嬢さんもにっこり「良かったわね~!」と最後まで優しいのでした。

サンテミリオンまでの交通は夕方1便の列車しかありません。しかもその駅から30分も歩くというのです。荷物があるので無理ですから、途中のロマネスク教会を見学がてら、タクシーで行きました。当初はLa sauveの廃墟の修道院を訪れる予定でしたが、遠いのでタクシー代が相当かかりそうです。予定変更してラ・ランド・デ・フロンサックのサン・ピエール教会に寄ることにしました。このエリアはサントンジュのように10分も走れば教会が次々あるところではありません。その代わり有名なワインのシャトウがいくつもあります。ひとつくらいはシャトウに寄って、試飲でもと思いましたが、メーターがドンドン上がるのを見て、パス。(ボルドーのタクシーは高い!)ワインは重いですし、1本も買えないのですから・・・と諦めました。

La Lande de Fronsac/Eglise St-Pierre ボルドーからから北に30キロほど走り、Libourne方面への道路に入り、東へへ。まもなくラ・ランド・デ・フロンサックの村の標識が見え、左折して、2,3キロ行きますと、道路の左に面してに建っています。西正面の殺風景な扉口、その前の敷地は工事中で、ここにあの写真で観た扉口が在るとは思えません。間違ったのかしら?それでも後陣はロマネスクです。薄汚れて良く見えない看板をようやく見つけました。サン・ピエール教会とあり間違いありません。墓地のある南側に回ってみますと在りました!

鄙びた教会ですが、この南扉口だけがぽっと光が当たっているような、輝かしさです。

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ジグザグや網目の刻まれた4重のヴシュール。タンパンは特異なテーマを持っています。日本語の解説などはないので、正確なところはわかりませんが、パトモス島で黙示録を書いた聖ヨハネのヴィジョンを表現して、彫られたといいます。

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左の小さい人物がヨハネで、手に手紙を持ち、幻視の状態で中央の主イエスキリストを見上げています。「黙示録1-天上におられるキリストの姿」には右手に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣がでて・・・とあります。七つの星は七つの教会の天使たちのことなので、タンパン左隅には教会が彫られ、一番外側のヴシュールの左に7天使が中央のキリストに向かっています。右は7つの教会に送られた手紙を持つ聖職者たちのでしょうか?

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ヴシュールに続く内側のペアの柱と外側の太い柱頭彫刻には奥行きがあり、陰影を伴って上部のタンパンやヴシュールの装飾に呼応しています。内部は扉が閉まっていて見学できませんでしたが、この扉口を観られただけで大満足でした。後陣を写真に撮って、一路サンテミリオンへ。

St-Emillion 葡萄畑に囲まれた丘の上に中世の町があります。あまりにも有名なワインの産地でもあり、郊外にロマネスク教会もあるので、ボルドーを削ってここに泊まることにしました。ホテルはやや高めの2★です。部屋は薄暗く、シャワーだけです。朝食も簡素ですが、パンやコーヒーは美味しく、絞りたての生オレンジジュースがつきます。パソコンも有料ですが使えますので、帰りのLibourneからの列車のタイムテーブルなどチエックできました。

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(i)に行くと丁度、地下の教会ツアー(有料)が出発するところで、参加しました。階段を降りた広場の上の写真の教会の左の柵のところから降りていきます。洞穴のようなとても原始的な小さなクリプトです。8世紀に聖エミリオンが隠遁したところで、ここがこの町の原点ということです。ここの後は一度外に出てからカタコンペ見学です。ここも洞窟のような岩山を掘って造った巨大な空間で、岩壁にうっすらと残る天使の画が暗闇に浮かび上がり、深遠な空間です。もう一箇所のトリニテチャペルは13世紀に建てられた小さな礼拝堂です。アプシスにロマネスクに近いと思われるフレスコ画が残っています。3箇所ともカメラは禁止でした。

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外に出るとまぶしい青空がひろがって、ツーリストで混みあっていました。

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ランチは(i)の側のカジュアルなレストランで。

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前菜はアスパラ、主菜は鴨のグリル。グラスワインも料理にあわせて選んでもらいました。美味しくてサービスも良かったので、夕食もここへきました。

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通りにはワインショップが軒を並べています。不景気もありますが、フランスも酒酔い運転に厳しくなってきているので、浮かない顔?の店員さんたち。

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プチトランの乗り場の前の司教座教会Eglise Collegialeへ。

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入り口付近はロマネスク様式が残っています。

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回廊は14世紀とのことですが、内壁の一部にロマネスクのブラインド・アーチが残っています。

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教会の前はシャトウの葡萄畑が広がり、遠くに「ドミ二カンの壁」と呼ばれる100年戦争のときに崩壊したゴシック教会の大きな壁が残っています。

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さてプチトランに乗って30分サンテミリオンの丘の麓を回りました。青空が広がって、新緑の葡萄畑と名高いシャトウ、丘の上は教会の塔と旧市街、、ピクチャレスクな素晴らしい景観です。あ~あ、それなのに電池切れ・・・。

9時ごろでもまだ明るいのですが、夜になると昼間の賑わいが嘘のようにひっそりしています。サンテミリオンに泊まる人はあまり居ないようです。夕食にはフォアゴラなど、ランチに続いてご馳走をいただき、サンテミリオンは美味しい~!!とほろ酔いで、ホテルに戻りました。

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2009年初夏の旅10(サンテミリオン→パリ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/17(日)

St-Emillion[車(RV)]---St-George---Montagne---Petit-Palais---Libourne11:03[電車]---Bordeaux11:35/12:50[電車]---Paris15:50

Chambiges Elysees 1泊

サンテミリオンは車の足のない一人旅で来るには交通費もかかり、勿体無いと思いましたが、来てみれば想像以上に美しい葡萄畑に囲まれた景観、歴史のある古い町並み、もちろんワインもグルメも愉しみ、とても良い思い出になりました。その上さほど遠くない北へ20Kほどの道筋にはロマネスクの教会が3つ点在しています。

朝食は席についてから絞ってくれるオレンジジュース、パン、コーヒーとシンプルですが、なかなか美味しいのはさすがサンテミリオン。昨日の昼、夜とご馳走三昧だった胃にも優しく収まりました。

昨夜から予約してあったタクシーで3つの教会を巡り、リボルヌ駅まで送ってもらいました。サンテミリオンの丘を下り、サン・ジョルジュという同名のシャトウのある村へ。St・Georges教会は村の広場に建っている11世紀の小さな教会です。コピーするのを忘れ、帰国してから見たミシュランのガイドブックにはルイ16世のシャトウが村の入り口にあると書いてありました。教会しか目に入ってなかったので、惜しいことをしました。

扉口の彫刻はほとんど残っていませんが、交差部の上の方形の鐘塔、3つの大小の後陣、小さいほうはサントンジュでも見られた翼廊から張り出したスタイル。全体にこじんまりとまとまって、ロマネスクらしい姿です。軒やフリーズの持ち送りもユーモアのあるものや動物のかたちも可愛らしく、好感を持ちました。

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サン・ジョルジュ・ドゥ・モンターニュSt-Georgrs de Monragne教会はさきほどのSt-Georgrs村と名前が似ていて、しかも距離も近く、紛らわしいのですが、こちらのほうがロマネスク教会としては名が知れています。村の葡萄畑を背景に楚々と建つ姿は人を惹きつける魅力があります。運転手さんがカメラ・ストップしてくれました。

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道路に面した南扉口は柱廊玄関がついています。ここが見所のようですが、鍵がかかっていて、内部には入れませんでした。このポーチは上部の三角部分に彫刻(アルカイック的?)があり、3層の方形の鐘楼は翼廊北側の上にあり、三角のトップ。後陣は大小3つの多角形。

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予想より風化が進んでいて、写真も撮ったものの不鮮明です。下の写真はポーチ右側の柱頭彫刻。獅子に頭を齧られる人。

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Petit-Palais/Eglise St-Pierreプチ・パレのサン・ピエール教会はミシュランガイドにもアキテーヌ地方の中世の代表建築として紹介されています。それを見て、サンテミリオン訪問も決めたようなものなので、心が躍りました。車を停めた道路側から見た南側面↓

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周りは墓地になっています。西正面ファサードは3層に分かれていて、上の層は切妻形に4連のブラインド・アーケード。

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軒蛇腹の下の中央の層には多弁形アーチの窓があり、狐?が3重に並んでいるというユニークなもの。

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中央の扉口は深く力強い4層のヴシュール。内側は多弁形の半円アーチで縁取られています。

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左右には小さめの装飾扉口。多弁アーチの上にレリーフ。下の写真は右側のもの。

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内部は単廊式で、翼廊がありません。身廊を3つに区切る横断アーチの重なりが美しく見とれました。ここも誰もいません。

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長い半円形の後陣は単身廊に続いてひとつだけ。左脇に見える小部屋は多分後補のものでしょう。交差部上の鐘塔は1層の低い方形。

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ここのファサードの彫刻は滅多にお目にかかれないイメージを持っています。アラブ風でもあり、オリエンタルな影響も強く伺われます。私の見た限りでは宗教的なモチーフは皆無でした。多彩な意匠はパーフェクトです!魅了されました。

プチ・パレを最後にリボルヌの駅へ。ボルドーで、TGVに乗り換えパリに戻りました。メトロでモンパルナス駅からアルマ・マルソー駅へ。5日ぶりのシャンゼリゼのホテルに到着。スーツケースはすでに部屋に運ばれていました。前とは違う部屋でしたが、こちらも素敵なインテリアです。

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夕食はシャンゼリゼ大通りの近くの散歩しながら見つけたレバノン料理のレストランで。カンヌが本店とか・・・しかし、あまり美味しくなくて残念でした。

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レバノンはパールべック神殿の半日見学でシリアから入ったことがあります。神殿の側に古いけれど格式のあるホテルがありました。そこのレストランで食べた料理が懐かしく思い出されました。あれから、10年以上の歳月が流れました。パレスチナ紛争は相変わらず解決されていません。気配りと優雅な身のこなしで感心させられたあのお給仕のおじさんたちはどうしているのでしょう。一人旅の寂しい夕食でした。

凱旋門の近くまで来たのは何年ぶりでしょう。この近辺のホテルには娘たちとも泊ったことがあり、懐かしい思い出でいっぱいです。なんか感傷的になってしまいました。歳だから仕方ありませんわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初夏の旅11(パリ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/18(月)

サントンジュ・ロマネスクのお一人様ツアーも無事終わりました。その疲れもありましたが、今日も昼間は美術館、夜はコンサートの日程ですから、のんびりもしていられません。

プチ・パレ美術館で「ウィリアム・ブレイク特別展」があったのですが、スケジュールの都合上、月曜日の休館日に当たってしまいました。涙を飲んで諦めました。しかし、ルーブルでも「中世彫刻の企画展」があると知って、にっこり。ご機嫌でルーヴルへ。

ルーヴルのガラスのピラミッドの下の大ホールに掲げられたポスター「LES PREMIERS RETABLES」

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早速、リシュリュー翼のエスカレーターを昇って展示室へ。予想より小規模で、ロマネスクの彫刻も数点くらいでしたが、ポスターにもなっているイル・ド・フランスのある教会にあったという「受胎告知」を含む「玉座の聖母子」「キリストの洗礼」の横長の3つの彫刻。これが素晴らしくて、良いものを鑑賞できた幸福感に満たされました。カメラ禁止。

この後は最近のお決まりのコース、フランスの中世彫刻部門の見学です。

ルーヴルの「神の子羊」2点。3月にポルトガルで観てきた素朴な羊さんたちを思い出しました。オリジナルの教会で観たほうが、やはり・・・ね。

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ゴシックも充実しています。ブルゴーニュの墓碑は見逃せません。

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ルーヴルのブックショップは広く、豊富な品揃えです。以前は何冊か買って、ここから日本の自宅まで送ってもらいましたが、送料が高く、アマゾンからのほうが安いくらい。最近は厳選して1,2冊だけの購入にとどめています。今日はプチ・パレの「ウィリアム・ブレイク特別展」のカタログを買いました。

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ランチは定番のサンジェルマン・デ・プレのお鮨屋さんへ行きましたが、あいにく月曜日でお休みでした。旅の中間で美味しいお寿司を食べたかったのですが・・・。そのとき近くに評判のよい和食屋さんがあるのを思い出しました。初めてでしたが、カフェ・ドゥ・マゴの近くと記憶していました。(こういうことだけは記憶力抜群なのです 笑)サンジェルマン大通りの交差点を渡って、すぐに看板が目に入りました。

ここ「円」はお蕎麦がメインなのですが、それだけでは夜のコンサートまで持ちませんから、お弁当形式のいくつかのお菜に締めはざる蕎麦というのを注文しました。久しぶりの和食ということもあり、薄味の上品な味付けはとても美味しく、せっせといただきました。それで写真は、デザートの抹茶アイスクリームとエスプレッソだけです。

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食後はサン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。ここは何度か通りすがりに寄っていましたが、ゆっくり観ていませんでしたし、写真も撮っていなかったのです。

パリには古い歴史を持った教会はいくつかあるのですが、ロマネスクの面影を残す教会はこのサン・ジェルマン・デ・プレ教会とここから割合近い(徒歩10分~15分くらい)サン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会くらいだそうです。

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鐘塔の下、西正面扉口のラントゥには「最後の晩餐」でしょうか?人数が足りません。この扉口を含めた柱頭彫刻のオリジナルはクリュニー中世博物館に移されています。

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周歩廊奥の祭室も12世紀のもの

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ホテルに戻りお昼寝。そしてシャンゼリゼ劇場のコンサートへ。20時開演。

(3)コンサートANNE SOFIE VON OTTER 
Concerto Copenhagen

Lars Ulrich Mortensen, direction

Bach : Suite pour orchestre n° 1 en ut majeur BWV 1066
Cantate « Kommt, ihr angefochtnen Sünder », BWV 30
Sinfonias (Cantates BWV 42 et BWV 12)
« Erbarme dich » (Passion selon Saint Matthieu)
Cantate « Geist und Seele wird verwirret », BWV 35
Haendel : « Lascia ch’io pianga » (Rinaldo)
Airs (Giulio Cesare)etc.

アンネ・ゾフィー・フォン・オッターはオペラ入門当時からの大ファンです。最近はオペラの舞台に立つことが少なくなり、あっても(今年のエクス)私の行かれない時期にぶつかってしまいました。それで、昨年のボストンに続いて今年のおっかけもコンサートになりました。

伴奏をつとめるコンチェルト・コペンハーゲンとは今年はあちこちでツアーをするようです。プログラムは前半がバッハ、後半はヘンデルでした。これは私の好みの問題なのでしょうが、ヘンデルのほうが一段と良かったと思います。翌日チューリッヒで聴くことになっているアグリッピーナのアリアは特に素晴らしくて、カサロヴァを聴く前から、オッターの勝ちを確信してしまったほど・・・。(汗)

前半のバッハが終わったとき、指揮者に対して野次が飛びましたが、それに対して指揮者が反論しました。(聞き取れませんでしたが)すると「そうだ、静かに聴け」という声も飛んで、ちょっぴりもめました。指揮のLars Ulrich Mortensenはチェンバロの弾き振りでしたが、なかなか闊達なバッハで、私は良いなあと思いましたけれど。

前半は黒いジャケットにパンツ、後半は↓の花柄のドレス。ほぼ満席でした。

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10時ごろには劇場近くのホテルに帰り、手持ちのもので夜食を済ませ就寝。

 

 

 

 

 


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2009年初夏の旅12(パリ→チューリッヒ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/19(火)

Paris[飛行機]13:05---Zurich14:35

Ambassador Swiss Quality Hotel1泊

パリは最近とみに交通渋滞がひどいので、なるべく11時以降に空港へ着くようなフライトを選ぶようにしています。タクシー代が混んでいるときと、そうでないときの差が10~20€もあるのです。昨日から少し暖かくなりましたが、それでも15度くらいのパリを定時に離陸し、チューリッヒに到着。スイスは今回の旅では一番気温が低いはずと思っていましたが・・・

チューリッヒからいきなり夏の旅に突入してしまったのです。25度以上はありましたから、コート姿の私は汗だくでホテルにたどり着きました。アンバサダーホテルは昨年泊まったホテルの隣で、1階に洒落たレストランもあり、やや高級感はあります。7年前に友人と来て泊まったことがあり、懐かしかったのと、サービス価格がBooking.comにでていてリーズナブルなので予約しました。(前払い)

部屋は写真を撮り忘れてしまいましたが、7年前と同じシングルルームでした。最近は独りでもダブルベットの部屋が主流なので、やはり、古いタイプのホテルといえるでしょう。

洗濯と昼寝の後は、ホテルの目の前にあるオペラ・チューリッヒへ。15分前に部屋をでました。

(4)ヘンデル『アグリッピーナ』 19:00開演

George Frideric Handel : Agrippina
In Italian, and surtitled in German
Scintilla
Conductor  Marc Minkowski
Producer  David Pountney
Sets  Johan Engels
Costumes  Marie-Jeanne Lecca
Lighting  Jürgen Hoffmann
 ~
Agrippina   Vesselina kasarova
Poppea   Eva Liebau
Ottone   Marijana Mijanovici
Nerone   Anna Bonitabus
Giunone   Wiebke Lehmkuhl 
Claudio   László Polgar
Pallante   Ruben Drole
Narciso   José Lemos
Lesbo   Gabriel Bermudez

チューリッヒオペラ劇場の予約サイトが昨年と方式が変わったらしく、5月に出かけられると決まってからすぐに(数ヶ月前)予約したのですが、チケットを購入できなくて、FAXしたところ、すぐにOKの返事があり、まもなく送付して来ました。チケットには1.Rang Reihe1とあったので、平土間の最前列と勘違いしていて、1階すなわち2階ということでした。それでも、ほぼ中央の1列目ですから、とても良い席でした。

入り口ホールはそろそろ開演というのに人が大勢です。2階にも案内係が居ませんので、変に思いながら舞台に近い側面のドアを開けて・・・!!なんとまだ練習中で、ミンコウスキーが厳しい顔をみせて指示をだしています。ちらっとこちらをみたような・・・。さっとドアを閉めて廊下へ。不安が頭をかすめます。初日はとうに終わり、何度かの公演が済んでいるはずなのに、まだ、開幕のぎりぎりまで練習とは・・・。

数分の遅れで幕が開き、ミンコウスキーが指揮台へ。なんとなく元気がないみたい、そして前奏曲が終わると椅子に座ってしまいました。椅子に座って指揮をするミンコウスキーを始めてみたような気がします。音楽全体では昨年のフィデリオより良かったと思いましたが、春のシャトレの「妖精たち」に比べると・・・。オーケストラの違いなのでしょうか。

歌手で変更があり、楽しみにしていたPoppeaのMalin hartelius がEva Liebauになり、残念でした。タイトルロールのカサロヴァは今の彼女としては大層頑張って歌っていたのですが、癖のある大仰さが演歌調の歌唱となり、ヘンデルを歌ってよねと言いたくなってしまいます。決してカサロヴァが嫌いでもなく、演歌調も時にははまるときもあります。なにせ演出が演出ですから。どぎつさ満載、気持ち悪くなるような場面も・・・まるで西太后のような衣装のアグリッピーナが屠殺場でアリア[Pensieri,voi mi tormentate...]を歌います。(下の写真)見るからに凄いでしょ。

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ミヤノヴィッチは初めて聴きました。声量はあまりないのですが、この人が歌うとああ上質のヘンデルを聴いているという歓びが湧いてくるのです。痩せ過ぎなので、健康に気をつけてまだまだ活躍していただきたいです。

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私の席から

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カーテンコールはほとんどピンボケで失敗してしまいました。

今夜のオペラの余韻に浸りながら、ホテルのレストランで軽く食事をして部屋へ。明日からは後半の旅に入り、移動も多くなります。10日間分の荷物のことなど考えながら眠りにつきました。

 

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2009年初夏の旅13(チューリッヒ→クール) [オペラと美術の旅2009夏]

5/20(水)

[電車]Zurich10:37---Chur11:52/[バス]14:05---Zillis14:45/[バス]16:11---[電車]Chur17:03

ABC Swiss Quality Hotel 1泊

朝から暑い日ざしの降り注ぐチューリッヒを後に中央駅から列車でクールへ向かいます。

クールに泊まることにしたのはZillisに近い町だったこと、チューリッヒとこの後訪れるサンモリッツの中間地点だったこと、歴史のある町でロマネスクの教会(ほんの一部しか残っていませんが)があることなどで決めました。実際訪れてみて、高い山々に囲まれたスイスらしい町並に心安らぐ滞在ができました。さて、南チロル(スイス南東からイタリア北西の一区域)ロマネスクの探訪の旅がこのクールから始まります。

クールのホテルは駅前にある大型のホテルです。旧市街には趣きのあるクラッシクなプチホテルがあるのですが、鉄道やバスの移動のため利便性を優先しました。部屋は窓が大きく、清潔さ抜群の快適な宿です。

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荷物を置き、一休みの後、まずはZillisまでのバスが出発するターミナルに行ってみました。バスターミナルBTは駅のホームに直結しています。エスカレーターやエレベーターも完備されています。P1000589.JPG

ホームから上の写真のエスカレーターを上ると下のBTです。

ここの自動販売機でZillisまでの往復切符を購入。3.500円くらい。

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発車まで1時間弱時間がありましたので、駅のテラスカフェで、サンドイッチとコーヒーの昼ごはん。

定時に発車したバスはクールから西へ。Thusisの町を経由して、谷底の急流を見下ろしながら南下し、ツィリスの村に入ります。バスは(i)とバス待合室を兼ねた小さな建物の前で止まります。降りると目の前に案内板があり、この建物の裏側の小道を歩いて行きます。St-Martin教会が見えてきました。放牧された牛の首の鈴がチリンチリンとなって、なんとも寛いだ気分になりました。

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門を入りますと小さなブースがあり、ここでチケットを購入しました。初めは誰も居ませんでしたが、5分ほどしてドイツ人の団体さんが20名ほど見学に来ました。毎日開館6~19時。

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Zillisはローマ時代に遡る歴史があり、St-Martin教会の天井画153枚(板絵)はロマネスク時代のものです。単身廊と内陣のシンプルな構造、白壁に白木の椅子という小さな教会ですが、身廊の格天井に広がる壮大な聖書や中世の幻想の世界に圧倒されます。南チロルのガイドには「アルプスのシスティーナチャペル」と誇らしげに書かれています。

下の写真は内陣から西正面方向を撮りました。上を見上げて鑑賞するのは辛いですが、ご親切に鏡が置いてあり、助かりました。

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外観を撮るために周囲を歩き回りましたが

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夏のように暑い昼下がりです。疲れてしまいましたので、1時間早いバスに乗車、途中Thusisで列車に乗換えの必要がありましたが、バス直通より約10分遅いくらいでクールに戻りました。↓ クールの駅前通です。

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夕食は町の散策がてら、旧市街まで。意外に近く徒歩数分で到着。小さな広場に面したドイツ風ビアレストランに入ってみました。とても混んでいましたが、シンガポールから来ていた20代の姉妹2人と相席させていただいて、楽しい夕食になりました。日本の東京と大阪に来たことがあるとか、私がシンガポールに行った話しなどで盛り上がりました。彼女たちはクールから氷河急行に乗るそうで、とても愉しみな様子でした。あっという間に夜も更け、慌ててホテルに戻りますと、玄関の鍵がかかっています。そういえば夜10時に締めると言っていたわ・・・バックのなかの鍵を探すのに手間取っていますと、レセプションの女性が奥から出てきて、開けてくれました。もし、鍵を失くしてしまったらどうなるのでしょう。パリの常宿も夜にはドアを閉めますが、ガラス戸の向こうに姿が見えるので困ったことはありませんが、ここは玄関から遠くの事務所にいるようでした。

↓ 夜のクールの駅

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5月の旅ですから夏の洋服は半袖のTシャツ1枚だけしか持ってきていません。薄物は7分袖のカットソー2枚と長袖ブラウス2枚、ボトムはジーンズと厚手木綿のみ。南チロルがこれほどの暑さとはまったく予想もつきませんでした。それでも毎日の洗濯で、新しいTシャツも買わずに切り抜けることができました。最小限とはいえオペラ用の靴と洋服も必要ですから、10日間といっても腰も膝も弱い私にとっては大荷物でした。

 

 

 


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2009年初夏の旅14(クール→サン・モリッツ) [オペラと美術の旅2009夏]

5/21(木)

Chur11:58[電車]---St・Moritz14:58

Crystal Hotel1泊

チェックアウトが11時なので、朝食の後は荷物をまとめておいて外出します。2時間程度ですが、旧市街の見学をしました。

クールは観光案内によりますと約5000年の歴史を誇りスイス最古の町ともいわれるグラウビュンデン州の州都だそうです。ケルトの集落からローマに統治され、その後は司教領として栄えてきました。今でもカテドラル(大聖堂)を中心として豊かな文化遺産や史跡が数多く点在しています。

中世の町並みをそのまま残す旧市街は城壁に囲まれた自動車の入れない路地が多く、静かな朝の散策になりました。カテドラルを目指して坂道をのんびり登っていきます。

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↓ カテドラルの前の広場に着いた時、カンカンとミサの始まる鐘がなりました。坂道のあちらこちらから人が集まってきます。

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内部を写真に撮っているうちに、ミサが始まりましたので外へ。後背部は墓地になっています。参考書の見取り図では主な部分は12世紀と13世紀の建築で、方形の身廊に大小2つの方形の内陣と後陣、丘の上の敷地の関係でしょうか、やや北側に曲がった変形の構成。見学できませんでしたが、クリプトも在ります。

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↓ カテドラル近くの司教館

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ホテルに戻り、チェックアウト。列車でサン・モリッツへ。列車の窓の台にこのグラウビュンデン地方 の路線地図があり、クールは標高584M,サン・モリッツは1775Mとの表示です。

 

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標高2.000M近くになると、残雪が線路の近くにも見えました。

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サン・モリッツに到着です。ホテルまでは上り坂ですからタクシーで。(数分)ホテルは大型の4★です。部屋は狭いけれど可愛らしい木の香りの漂うインテリア。

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一休みの後は早速セガンティー二美術館へ。ホテルを出るときレセプションの人が美術館に確認の電話をいれてくれたのですが、応答がないのでクローズかもと言われたのですが、確か2日前からオープンしているはずなので、散策がてら山道を歩いて行ってみました。

↓ ホテルから数分で美術館へのパスの入り口。

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↓ 途中の看板

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パスを歩いて数分で林の向こうに美術館が見えてきます。

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到着しましたが、やはり閉館でした。レセプションの話では不定期で閉まることもあるそうです。明日の予定をずらして朝訪れることにして湖を眺めていましたら・・・

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↓ 写真でははっきりしませんが中央にロマネスクらしい塔の教会が見えました。

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この時刻から西日が差し、暑くなって来ました。標高が高く、雪山もまじかに見える湖畔の町では真夏並みの気候です。列車のなかの簡単ランチで空腹もあって、教会にたどり着くまでヘトヘト。手前にあったカフェに飛び込みました。ここで食べたアプリコットのパイの美味しかったこと!

↓ 6層の高い方形の鐘塔と柱廊玄関を持つ素敵な教会です。名前をメモしてきませんでしたので、帰国後参考書をチェックしましたが、地図にロマネスクの教会の印がついていますが、詳しい説明などはありません。Googleで、調べました。場所はホテルの並ぶセントラル地区から見ると、湖の右方向サンモリッツ・バッドという地区のサン・カルロス教会と判明しました。19世紀に改装されたようです。

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↓ 川を渡るとすぐ湖で、湖畔を歩いて15分くらいでホテルに戻れました。

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↓ 夕食は近くのホテル(5★?)のレストランで。子牛のカツが美味でした。しかし量が多いのでこの一皿とデザートで免除してもらいました。(笑)サンモリッツは世界的なリゾート地とあって、日本人のツアー客など多く見かけました。

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