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オペラと美術の旅2008冬 ブログトップ
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2008年冬の旅(TOKYO 1) [オペラと美術の旅2008冬]

1/26(土)千歳9:00~羽田10:35  東京丸の内ホテル3泊

今までは2週間から3週間の旅が多かったのですが、今回はいろいろな事情が重なって1ヶ月という長期になりました。私にとっては一生一代の、まるでフルコースのような味わいの愉しい旅になりました。

いつものようにメモなしの旅日記ですので、記憶違いもあるかも知れません。レストランも店名はほとんど憶えていません。評価は☆☆☆(お勧め)☆☆(普通)☆(×二度と行かない)の3段階です。食事はそのときの体調や嗜好で個人差が大きいので、あまり参考にはならないかもしれませんが・・・。

まず、アミューズの東京3泊。真冬の早朝の旅立ちです。札幌駅ホームの温度計はマイナス11度の表示。それを眺めながら北国から脱出です。旅の直前の歯医者通いとそれからじわ~と始まった腰痛。そのうえ長期の留守宅の心配もきりが無く、気分は月経前緊張期ならぬ旅行前緊張期のブルーな感じ。それもこうして雪景色を車窓に見ているうちに、次第にいつものきままな旅人の心境が芽生えてきて・・・(早過ぎ 笑)
天候も良く順調に飛行機も運行。東京のホテルに小型キャリーを預け、新国立劇場へ。

プッチーニ「ラ・ボエーム」 14:00開演 新国立劇場

指揮:マウリツィオ・バルバチー二 演出;粟国 淳
ミミ:マリア・バーヨ  ロドルフォ:佐野 成宏 マルチェッロ:ドメニコ・バルザー二  ムゼッタ:塩田 美奈子  
ショナール:宮本 益光

久しぶりの新国立劇場でのオペラです。大好きなスペイン人ソプラノのマリア・バーヨが来日とあって楽しみにしていました。しかし、チケット入手に出遅れ、すでに完売になっていました。でもネットオークションで4階席最後列(4.000円)をゲットできラッキーでした。バーヨを聴いたのは2005.8のペーザロ以来ですから、顔の良く見える席が希望だったのですが、仕方ありません。原則オペラグラスを使わない主義なので、表情などはまったく見えません。それでも素晴らしい声が4階まで飛んできます。「バーヨのミミ」というべき個性をしっかり表現できる彼女に大拍手!!演出も他の歌手たちの一生懸命さの伝わる歌唱も好印象でした。

私の愛聴盤 haendel.jpg

夕食はたまたま出張中だった長女と待ち合わせ、赤坂の中華料理店で。☆☆  同じ値段なら札幌のPホテルの中華のほうがずーっと美味しいと二人の感想は同じ。

最近の東京の常宿:丸の内ホテル Image099.JPG 
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2008年 冬の旅 (TOKYO 2 ) [オペラと美術の旅2008冬]

1/27(日)

通常、といっても年に2,3回の東京滞在では友人に会ったり、歌舞伎、展覧会など忙しく過ごすのですが、今回はマチネが2回ですから、昼間は動けません。腰も含めて相変わらず体調はぱっとしません。大事をとって珍しくのんびり過ごし、午前中は丸ビルのネイルサロンで爪のお手入れ。

ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」 14:00開演 東京文化会館

指揮:ゲルギエフ  演出:レオニード・バラトフ
イヴァン・ホヴァンスキー公:アレクセイ・タノヴィツキー  アンドレイ・ホヴァンスキー(その息子):エフゲニー・アキーモフ  ワシリー・ゴリーツィン公:アレクセイ・ステブリャンコ   ドシフェイ(分離派教徒の長):ゲンナジー・ベズズベンコフ  マルファ:ズラータ・ブルイチェワ  代書屋:ワシーリー・ゴルシーコフ  スサンナ:ラリーサ・ゴゴレフスカヤ

まだオペラ入門したばかりの頃、1998.3ミラノのスカラ座で観たことがありました。そのときは凄く疲れていて、ほとんど眠っていましたので、今回の公演を知ったときからあのときの悔しかった想いを晴らそうと、予定に入れていました。

ロシアものはやはりゲルギエフで聴いて正解でした。最近、あまり冴えてないという噂も耳にしていましたが、今回は目の覚めるような棒さばきで、相変わらずエネルギッシュなゲルギーさまです。

重厚な合唱や男性陣の特に低音の響きはロシア魂を感じさせられました。ただ、メゾのマルファー役 だけが居眠りしていたとはいえ、スカラ座のときのデアドコーヴァには及ばないとやや不満。

マチネは通常の昼寝の時間と重なり苦手なのですが、壮大なロシアの大地を髣髴とさせるオペラ に 今回は眠くなる気配はさらさら無く、お目目パッチリ。

夕方はお腹がすくまで丸善で1冊も買わないのに何時間も居座って只読み。(すみません)その後、新丸ビルの蕎麦屋で一杯飲みながら夕食。
夜は今回の旅のサブ・テーマのために携えてきた「カラヴァッジョへの旅」(角川選書 宮下規久朗著)を読み、気分を盛り上げて・・・平易な文章で読み易く、著者の情熱がビンビン伝わってきます。カラヴァッジョ好きな方には超お勧め。

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2008年 冬の旅 (TOKYO 3) [オペラと美術の旅2008冬]

1/28(月)

今日も良い天気。札幌に比べると10度以上は暖かいのですが、JRのホームなどは強い風が吹き結構寒くてブルブル。今日は夜の公演なので、両国の江戸東京博物館「北斎展」へ。秋葉原からの電車には若い力士さんたちの姿、浴衣姿で寒そう。

北斎には特別な思い入れがあります。美術に目覚めた頃画集が刊行されたことや、何度かの国内での偶然に出会った展覧会、小布施の北斎館訪問などで深い感銘を受けていました。
北斎館/上町祭屋台天井絵「女浪」図(部分)
menami-n.jpg 

この絵に描かれた西洋の天使を北斎が何処で観て参考にしたのか謎だったのですが、この展覧会で疑問が解けました。
文政年間(1818~1830)に長崎の出島に滞在したオランダ商館長たちは、4年ごとに行われる江戸参府のときに北斎と接触があったとのこと。その折に風俗画を注文、故国に持ち帰ったのです。今回はそれらの作品が初めて里帰りした展覧会でした。

という訳で、「ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」というサブタイトルで、オランダやフランスからの出品も多数。東海道五十三次や富嶽三十六景の版画以外はほとんどが初めて目にする作品で、興味大でした。この日が最終日とあって混雑していましたが、何点かの肉筆画も展示され、充実した内容。最晩年に描かれた「雪中鷲図」はやはりただならぬオーラが漂っていました。

プロコフィエフ「3つのオレンジへの恋」19:00開演 東京文化会館

指揮:ゲルギエフ 演出:アラン・マルトラ
トレーフ王:ゲンナジー・ベズズベンコフ  王子:ダニール・シトーダ
クラリーチェ(王の姪):ナデージダ・セルデューク  レアンドル(大臣):ワディム・クラーヴェツ  トルファルディーノ(笑わすことのできる人):セルゲイ・セミーシクル  パンタロン(王の忠臣):ウラディスラフ・ウスペンスキー  チェリオ(王の味方の魔法使い):パーヴェル・シムレーヴィチ  ファタ・モルガーナ(レアンドルの味方の魔女):エカテリーナ・シマノーヴィチ    リネッタ(1人目の王女):アンナ・キクナーゼ  二コレッタ(2人目の王女):エカテリーナ・セルゲーエワ  ニネッタ(3人目の王女):アナスタシア・カラーギナ

このオペラは映像で一度観ただけですが、強い印象を受け、いつか生の公演を観たいものと願っていました。プロコフィエフのフレッシュな音楽にあわせたファンタジーな演出も楽しめました。皮肉な明るさの中に一抹の不安感漂う魅力的な音楽。演奏はバランス感覚にあふれ、この日もさすがにゲルギーさまと感動でした。歌手についてはあまり印象の強い方はいませんでしたが、総じて高い水準。

遅くなった晩御飯は明日イタリアに行くというのに、ぼんやり状態でイタリアンを選んでしまいました。でも美味。(OAZO内  ☆☆☆)
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2008年冬の旅(ROMAへ 4) [オペラと美術の旅2008冬]

1/29(火) 成田13:45(AZ7789/JAL共同便のため第2ターミナル )~ローマ 18:30
 ローマ4泊 Hotel Ariston

今回の旅はU社のツアー(シチリア)を組み込んだ、ほぼ1ヶ月の長旅になるので、アリタリアのビジネスを奮発しました。日本とローマ往復航空券はU社に頼みましたが、他の会社よりも、現地集合手配に慣れているようで、手数料も安く、良心的でした。

ホテルの加賀料理の店で、美味しい朝ごはんをいただいて、目の前の東京駅から成田空港へ。

機上で65歳の誕生日をシャンパンで独りこっそり(笑)お祝いしました。母が亡くなった年齢(62歳)より長生きできて、好きな旅ができて、健康で・・・と心の中でつぶやき、なによりも「人生は短いよ。行けるときに行っておいで」と快く許してくれた夫に感謝を捧げました。
雲の上のバースディは事前に意図したわけでもなく、たまたま日にちが重なっただけです。こういう経験は人生一度っきりになるでしょうね。良い記念になりました。シャンパンのあとはワインリストが配られました。これから旅することになるシチリア産のワインを選び、すでに気分はイタリアでした。

ローマの空港からテルミニ駅まで初めて電車を使いました。イタリアの達人Kさんからいただいた切符を握り締め、人影の少ない薄暗い通路を200mほど進みエスカレーターを上ると空港駅です。
相変わらず荷物の多い私ですが、往きのスーツケースは16キロと軽く、なんとか自力で引っ張り上げました。以前空港からのタクシーでぼられて(詐欺まがい)痛い目にあっていますから、今回は難なくローマ市内に入れたのが、とても嬉しかったです。

40分ほどでテルミニ駅に到着。HotelもKさんのHPを参考にさせていただきました。駅から50mと近く、部屋も簡素ながら広め、暖房やお湯もたっぷりでて、気持ちの良い宿です。駅の周辺は雑然とした雰囲気ですが、夜遅く歩かなければ問題ないと思います。
長いフライトでしたから、やはり腰が重かったのですが、持参のカップうどんを食べ、お風呂に入って熟睡。

明日からはモザイクの美しい中世の聖堂を見て歩くのが、今回のローマ滞在の大きな目的です。

参考書(Roma & Lazio IL ROMANICO)60274-0sl.gif


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2008年冬の旅(ROME 5) [オペラと美術の旅2008冬]

1/30(水)

曇り空でやや寒い一日でしたが、まずはホテル近くの3聖堂の見学です。

●S.Maria.Maggiore サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂
ホテルの方角から歩いていきますとは起伏はなく、エスクィリーノの丘に建っているという感じはありません。交通量の多い大きな広場に面して建つ姿はバロック様式。堂々としていて、5世紀初めの創建という中世の雰囲気はありません。

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内部は史上創めて聖母マリアに捧げられた大教会らしい厳かさのバジリカ様式。細やかに装飾されたモザイクのため、どこか貴族的な優美さも感じられます。後陣モザイクの「聖母戴冠」のマリア(絵葉書)のきらびやかな誇らしい姿。他も女王さまのようなマリアの豪華な衣装に惑わされ、図像解釈ができない場面も・・・。後の時代の図像と違うのは参考書によりますと5世紀初頭はまだキリスト教図像の模索期であったためとか。

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壁面を覆う金地を背景にした燦然と輝くモザイク、堂々と並ぶ神殿が前身と思われる列柱、幾何学的なコズマーティ様式の床モザイク。ローマ入りして初めてだったせいか、圧倒されて写真撮るのも忘れてしまいました。帰り際に好きなモザイクの床だけパチリ。

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正面側の広場を横切って、メルラーナ通りに入り、1本目の右の細い道の奥に● S.Prassede サンタ・プラッセーデ聖堂が建っています。

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なにげない外観ですが、入り口に茶色の僧服の男性が立っていたので分かりました。創建は5世紀(井戸の跡が残るだけ)ですが、9世紀に今の形になりました。中に入りますと、意外に広い内部空間ですが、古い聖堂の素朴さを失わず、後陣やサン・ゼノーネ礼拝室のモザイク(9世紀)も素晴らしいです。

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照明のための小銭(50セント)が無く、先に絵葉書を買ってましたら、サンタ・マリア・マッジョーレでもすれ違った白い尼僧姿のシスターたちが数人みえて、この小さなサン・ゼノーネ礼拝堂でお祈りをしています。入るのを遠慮していたら、そのなかのアジア系の方(フィリッピーナ)が声をかけてきました。どうやら熱心なカソリック信者と見られたらしいです。(汗)

この礼拝堂の狭い空間を彩るモザイクは天井の「天上の園」と呼ばれるものや王女様のような聖女たちなど。豪華さの中にデザイン的に洗練されていて見事です。ローマ市内にあるビザンチンモザイクの集大成ともいえるのではないでしょうか。

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先ほどのマッジョーレ聖堂の横から坂を下りて、2本目のウルバーナ通りを左に行くと● S.Pudenzianaサンタ・プデンツィアーナ聖堂の塔が見えてきます。2世紀の浴場の上に4世紀に建てられたという聖堂 は道路から階段を下りて正面玄関です。

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まずはアプシスのモザイク(5世紀初め)に一直線。キリスト教の後陣モザイクとしては最古とのことですが、意外に新しく見えるのは古代風の完成度の高さなのか、修復のせいなのか・・・。

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身廊左の扉口は鍵がかかっています。正面入り口横のブックショップに声をかけると、「今ガイドツアーの最中だから、次ね」といわれて10分ほど待ちました。2階の礼拝堂にあるロマネスクのフレスコ画(絵葉書) は見逃せません。礼拝堂の壁はレンガの薄い層になっていて、一枚一枚に寄進者の名前が書かれています。アプシスのモザイクも2階席から近くに見て説明してもらえます。ボランティアの青年も感じ良く、無料(英語)

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10年前に来たことのある懐かしいローマ歌劇場の前を通り、テルミニ駅の方向へ。ローマ国立博物館/マッシモ宮の見学
ここは駅前という便利な場所なので、いつでも行かれると思って後回しになっていた博物館です。チケットの窓口で早速ミスって、マッシモ宮だけの予定なのに4つの国立博物館共通券を買ってしまいました。(涙)

特別展は「ポンペイの赤」でしたが、12時も過ぎてましたので常設展のほうに重点を置いて回りました。カメラ禁止なのを初めは知らなくってアウグストゥス像だけ撮ってしまいました。

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上記の「ポンペイの赤Rosso pompeiano展」の一番奥まった小部屋に下記のコメント欄で訂正させていただいたCasa del Bracciale d'Oro(黄金の腕輪の家)にあったとされる様々な種類の鳥や植物に満ちあふれる庭風景のフレスコ壁画(再現)がありました。

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追記  2009.11 上野の「古代ローマ帝国の遺産展」で、上の庭園風景の壁画が公開されていました。

紀元前2世紀から紀元後4世紀までの彫像、モザイク、フレスコ画はキリスト教美術以前の古代ローマの優れた作品を多数収蔵。そのうちの両性具有の彫刻「Ermafrodito addormentato」(絵葉書左)は特に印象的でした。再訪することがあれば、見逃した、「リヴィア家のフレスコ画」(絵葉書右)は是非観たいものです。

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ランチはホテル近くのトラットリアで。3軒並んでいるうちの地元のお客さんの多そうな店を選んで正解!前菜の盛り合わせ(ブッフェ形式)とスパゲッティ・カルボナーラ、グラスワインと水ミニボトル1本で15€。☆☆☆

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遅いランチの後はホテルで休憩~昼寝。夕方、地下鉄でカラヴァッジョのあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会へ。
Aline/Termini(M)→flaminio(M)・・・Santa Maria del Popolo教会(16:00~19:00)
この教会は昼休みが長いので、時間が合わず見学できないままでしたので、念願の訪問です。夕闇迫るポポロ広場はまだまだ観光客も多く、賑やかです。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会のチェラージ礼拝堂を飾るカラヴァッジョの「聖ペテロの磔刑」と「聖パウロの回心」については何度も画集などで観ていたのですが、実際ここに立ちますと「宗教美術史上もっとも革新的」(ロベルト・ロンギ)と評した「聖パウロの回心」に眼が釘付け状態。この作品に第一ヴァージョンがあったことなど、前述した「カラヴァッジョへの旅」に詳しく書かれています。また聖パウロのイメージにルターを重ねたことも「ルターの回心」を願うものと推察されています。

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夜の華やかなコルソ通りを散策。スペイン広場から地下鉄でテルミ二駅に戻り、ホテルの近くでケバブサンド、果物など買い部屋で質素な夕食。

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2008年冬の旅(ROME 6) [オペラと美術の旅2008冬]

1/31(木) ローマはいままで割合短期の滞在が多かったこともあり、フォロ・ロマーノに足を踏み入れるのは今回が初めて。前回(2005年)も真夏だったので、カピトリーノ美術館のテラスから「暑そお~」と眺めただけでした。地下鉄を利用してTermini→Colosseoへ。 コロッセオとネロの黄金宮殿も当初は予定に入れていたのですが、夕方まで一休みしなければ体力を消耗しそうなのであきらめました。1ヶ月の長旅ですから無理は禁物です。その観光客で混雑するコロッセオを横目にコンスタンティヌスの凱旋門からティトスの凱旋門、そして右手の坂を登ると4世紀初めに建てられたマクセンティウスの巨大バジリカの遺構が眼に入ります。3つのアプシスの半円筒形の天井(きゅうがい)の壮大なこと!コンセルヴァトーリ美術館の中庭に展示されているコンスタンティヌス帝(このバジリカを完成させた)の大彫像は元はここのアプシスに置かれていたそうです。

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訪問予定のフォロ・ロマーノの2聖堂のうち ●S.cosma e Damianoサンティ・コスマ・エ・ダミアーノ聖堂は迷いながら坂を登って遠回り。実際は地下鉄Colosseo前の大通りを右に歩いたほうが発見しやすかったかも。キリスト教が公認されたとはいえ4世紀にはまだ異教ローマであったわけです。次第にキリスト教は広まり、教会堂の建設は6世紀にもなると、ローマの中心のこのフォロ・ロマーノにも進出。サンティ・コスマ・エ・ダミアーノ聖堂は異教の神殿を改造したものです。 内部は白っぽい大理石を使った明るい空間です。

ガラス戸の向こうに以前の神殿側の部が見えます。(写真は扉口外観/ここからは入れません) PHOTO055.jpg

 勝利門と後陣のモザイクがここの見所です。アーチ上の優美な天使 、夕焼けの雲上に顕われる金色の衣装のキリスト、とてもカラフル。そして昨日見学したSanta・Pudenzianaの古代美術の名残がここのモザイクにも覗えます。

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次は●Santa Maria Antiqua サンタ・マリア・アンティクァ聖堂をめざしましたが、フォロ・ロマーノの遺跡の陰に隠れて、なかなか見つかりません。しかも尋ねようとした係員が携帯で長電話・・・仕事中でしょうが。結局、自力で柵の向こうの聖堂を発見。しかし、無常にも閉鎖中の張り紙が・・・。一般公開が間近との情報がありましたが、どうやらアメリカの財団が資金を出している関係で、今のところ専門家などのグループにしか許可が降りないようです。発掘調査などはすでに終わっているはずです。残念。悪いことに雨も降ってきました。

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コロッセオに戻り、地下鉄前の大通り(Via Labicana)をそのまま直進しますと広い敷地の向こうに

●San Clemente サン・クレメンテ聖堂 が見えてきます。 PHOTO071.jpg

すでに11時半を回っています。12時半には閉まってしまいます。焦って雨の中教会に駆け込みました。そんな気持ちも内部に入るとすーっと沈静。それほど美しく、均衡のとれた空間です。溜息。3世紀にミトラ教神殿の跡に建てられ、4世紀にキリスト教会になりました。今の教会は12世紀の建築です。モザイクも12世紀の作で、十字架の下部のアカンサスや渦巻き模様などロマネスクの特徴が見られます。

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地下の教会にも入ってみました。(有料)4世紀のキリスト教会時代のフレスコ画

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その奥がミトラ教の遺構です。暗くじめじめした雰囲気。そろそろ閉館とあって誰もいません。閉められたら大変!怖くなって急いで出てきました。(汗)

最後にマゾリーノのフレスコ画で飾られたS・Caterina礼拝堂(絵葉書)

マゾリーノ・ダ・パニカーレによって1428~31ごろに、この聖堂の枢機卿だったブランダ・カスティリオーネの注文によって制作。右壁にルネッサンス初期に遠近法で描かれた貴重な例「聖アンブロシウス」があります。下の絵葉書のように鉄柵が閉められていて、まじかで見学できないのが残念でした。

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これを最後に見学して、外に出ますと雨も止んでいました。  テルミニ駅に戻り、日本人のTomokoさんが経営するというレストランでランチ。お客さんはJTBのツアー参加の4人のグループ(フリータイム)と私だけという日本人御用達のお店。海鮮サラダ(蛸だけ)とパスタ(忘れました)にグラスのスプマンテと水コーヒーで昨日のランチの倍のお支払い。しかもカードの機械が壊れたからと現金を請求され、ユーロの持ち合わせが無かったので日本円で払いました。換算はおいくら?と訊きましたら170円・・・。帰宅してからその頃に使ったカードの換算をチェックしましたら、160円くらい。味は普通ですが、高い、会計不明瞭と驚くべきずさんさ。2度と行きません。☆

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ホテルに戻り休憩。16:00前に出るつもりがウトウトして30分ほど遅れ、あたふたとテルミネ駅前のバスセンターへ。36番のバスをようやく見つけて、ノメンターナ街道を走ります。しかし、ぼーっとしていて街道から見えた教会を通り過ぎ、次の停留所で降車。結構歩きました。街道から見えたのは ●S'Agnese fuori le muraサンタニェーゼ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂ですが、鉄柵が・・・。でも、慌ててはいけません。他の入り口を探しますと向かって左にS.Costanzaとの共同入り口があります。その門を入り右の階段を降りますと、ガラス戸の向こうがS'Agnese fuori le muraの内部になっています。聖アグネスを祀る小さな聖堂(今のは7世紀に建築)はアプシスに聖女の像のモザイクがあり、殉教の印の炎を足元にビザンティンらしい華麗な立ち姿。

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正面から出ますと前庭があり、

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ここから左の坂道を少し登ると●S.Costanza サンタ・コスタンツァ聖堂が正面に見えます。 PHOTO078.jpg

4世紀の円形堂の教会は現存する最古のキリスト教建築とのこと。当然モザイクも初期キリスト教のものですから、とても貴重です。訪問をとても楽しみにしていました。ところが、すでに閉館の20分前、6時近くなり夕暮れです。中は真っ暗で、誰もいませんし、何も観えません。泣きそうになりながら入り口付近をみましたら、照明の装置がありました。ここでまたまた困ったことに小銭が無い、時間が無い・・・すると先ほどS'Agnese fuori le muraにいた二人組みがのんびりやってきました。そして「ルミネはここよ!でも私は小銭が無いの!」と叫ぶ私にどれどれとお金を入れてくれました。ラッキー!!ということで、あまりゆっくりは鑑賞はできませんでしたが、異教徒の床にも多用されている葡萄からワインを造る情景がワインはキリストの血であるというキリスト教の教義に置き換えられていく過程のひとつとのこと。とても興味深いものでした。

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余談ですが、この図像は中世末期には「神秘の葡萄絞り機」という主題にまで発展します。キリストの体から葡萄絞りのように血を絞るという。聞くと大変に残酷なものです。(中世末期の図像学 上 エミール・マール著)その図像のステンド・グラスがパリのサン・テティエンヌ教会にあるというので、物好きにも数年前に観てきました。

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 バス停から見た夕暮れのサンタニェーゼ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂です。

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テルミネ駅に戻った頃はすっかり夜も更けました。駅前のバールでパニー二とアップルパイを持ち帰り、今夜も質素な食事。


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2008年冬の旅(ROME 7) [オペラと美術の旅2008冬]

2/1(金)
  ローマは今日が最終日。お天気も体調も良く、自分で作ったプランどおりに元気に歩きました。

トラステヴェレ地区の3聖堂へはまずテルミニ駅前からバスに乗車。テヴェレ川を渡るとすぐに●s.Crisogono  サン・クリソゴノ聖堂が右手に見えてきます。正面玄関は工事のシートが架かっていますので、横の広場のほうから中へ。5世紀創建の聖堂の上に12世紀に現在の聖堂が建てられました。

内部は意外に広く、今まで見た教会のような立派という感じはなく、古びています。その分観光客の少ない静寂さと地元の<おらが寺>の雰囲気が感じられました。コズマーティ様式の床モザイクが綺麗。

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 この地下の古い聖堂を見学したかったのですが、この日は閉まっていて係りの人も居ません。あきらめて正面の柱廊玄関にまわってみますと、工事をしている様子もなく静かです。玄関脇の煉瓦のロマネスクの鐘楼を間近に眺めてから、PHOTO096.jpg

道路を渡り●S.cecilia in Trastevere サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ聖堂へ。
この地区は狭い路地が多く、迷いやすいところですが、下町の風情があり、散策も楽しめます。教会の前景は三角の破風に柱廊玄関、右手に煉瓦の鐘楼と、先ほど訪れたs.Crisogono
に似ています。噴水のある広い前庭がゆったりと明るい日差しを浴びて、好ましい雰囲気。

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教会に入る前に正面向かって左の建物の呼び鈴を押して、「カヴァリー二が観たいです」というと扉を開けてくれます。ポストカードなど並べた机の傍に修道女さんが居て、入場料を払います。2階にPietro Cavallini  (13世紀ローマの代表的画家)のフレスコ画「最後の審判」の一部(1293作 320×1400cm)が残っています。絵葉書は中央部分のマンドーラに座すキリスト。まだ、中世のイメージが残っています。

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ピエトロ・カヴァリー二 はローマに伝わる古典的形態を学ぶと同時に、ビザンティン美術やフランス・ゴシック美術のの最新の図像表現を採り入れ、続く14世紀イタリア絵画の革新に決定的な影響を与えました。同時期の画家ジョットより知名度は落ちるものの、実力はジョットと並び、高い評価を受けています。

地図を見ながらでも、迷ってしまう界隈を10分ほど歩くと●S.Maria in Trastevere  サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂です。

今回の旅で唯一訪問済み(1991年)の教会です。
初めてのローマで半日フリータイムがあり、なるべく古い教会が観たいと、選んだのがここでした。あれから17年・・・あの古びて崩れ落ちそうに見えた教会は修復を経て、凛とした姿。広場に面した建物や噴水、石畳さえも綺麗に整っています。寂しいような嬉しいような複雑な気持ちでたたずむ私。内部もまた、以前はモザイクの修復中で、ほとんど観られなかったこともあって、初めての教会の気分。

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4世紀の創建で、現在の建築は12世紀のもの。ここも三角の破風、玄関柱廊、右手奥に鐘楼塔が控えています。ここのアプシスの聖母の生涯のモザイクはカヴァリー二の作。奥の礼拝堂には7世紀の聖母子像の板絵があり、王冠を戴く聖母はかなり傷んでいます。初日に観たサンタ・マリア・マッジョーレのモザイクのを想い出す豪奢なイメージの聖母です。
大アーケードの柱はイオニア式で、近くのカラカラ浴場(3世紀初頭)から運ばれたもの。

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 ここトラステヴェレ地区は下町らしい気取らない、良いレストランが集まっています。どこでランチをとろうかと迷った末、参考書の益田先生ご推薦のオスタリア・デル・モーロへ。店先に並んだ手長えびを見て、ここは迷わずScampi alla Grilia。前菜はAntipasto Ltaliana。どちらも美味でした。☆☆☆

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次はアヴァンティーノの丘の2聖堂を目指します。
シスト橋から川沿いに10分ほど歩きますと、パラティーノ橋の向こうに●S.Maria in Cosmedin  サンタ・マリア・コスメディアン聖堂の高い鐘楼が見えてきました。

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堤防の上から全景を撮っていますと、目の前に若い男性が携帯のカメラで自分を撮っています。こんなところでセルフ・ポートレートは変だとは思いましたが、私自身も写真撮りに夢中。すると、私に自分の携帯で僕を撮ってほしいというのです。それも木の陰のほうへ行って、もっと近づいてというので、近づくと木の影の死角になります。怪しく感じて適当にシャッターを切ると、なんか文句を言うので、携帯を渡して逃げようとしたら、いきなり背の高い背広姿の男性が「ポリスです」と警察手帳を見せて現れました。まず私に「パスポートを見せて」というのです。この手の被害にあった人を知っていましたから、バックは開けずに「ホテルに置いてきたわ」と後ずさりながらいいますと、私のもろに警戒した様子をみて諦めたのでしょう。「行っていいよ」というので早足で逃げました。ほんの10mくらい歩いて、後ろを振り返ったら二人の姿はもうありません。  もしかして本物の刑事さんだったかも・・・だったら危ないところを助けてもらったことになりますね。
コスメディアン聖堂の近くは、賑やかで、近くに人もいましたので、油断してしまいました。観光客の集まるところのほうが狙われやすいのですね。

S.Maria in Cosmedin 聖堂 は柱廊玄関左の真実の口に行列ができています。そのなかには若い日本人(多分卒業旅行)のグループも。
6世紀の創建で8世紀と12世紀に改修されています。ロマネスク時代の説教壇や内陣障壁の柵、モザイク床が時を経た落ち着きを見せています。13世紀の司教座とキボリウムの調和も美しく、観光客で賑やかな柱廊玄関とは隔絶された静謐な空間です。入り口右手のブックショップの壁に8世紀初頭のモザイク。

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ここから丘を登り、(日ごろの運動不足がたたってきつい)●S.Sabina サンタ・サビーナ聖堂を目指します。午後の15:00からのオープンにまだ時間があり、道路側の通路を清掃中です。隣接の公園に入って休憩することにしました。オレンジのたわわに実る木々が植えられ、展望台からのローマ市内の眺望も素晴らしい公園です。近隣は高級住宅らしく、犬の散歩の人がのんびり歩いているくらいで閑静なエリア。公園の治安も問題ありません。

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 さて、時間になりS.Sabina へ 。5世紀前半に建立された貴重な初期キリスト教の建築です。丘の上まで来る観光客は少なく、見学者は私ひとり。入り口付近のベンチに座りぼーっとしていました。

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クリアストーリーと呼ばれる高窓からの光が明るく堂内を照らしています。アーチを支える24本の白大理石の柱はコリント式。これも神殿からの転用でしょう。そのアーチの間の壁面装飾も色大理石のシンプルなデザイン。今まで見てきた聖堂がきらびやかなモザイクで飾られていたり、バロックの重苦しさが残っていたりしたところが多かったので、この聖堂の明るく簡素な佇まいがひときわ印象に残りました。
ところが帰りにゆっくり見学するはずだった木彫の扉(創建当時の作)のことをすっかり忘れてしまって・・・大失敗。(泣)

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坂道を下り、途中からバスでテルミネ駅に戻りました。早いもので明日はナポリです。
ローマ最後の夜は外で美味しいものをいただこうと思いながらも、いったんお部屋でくつろぐと外出は億劫になり、結局手持ちのもので間に合わせました。食いしん坊の私もいよいよ気力と体力が衰えてきたのかしら・・・サビシイ。

 


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2008年冬の旅(NAPOLI へ 8) [オペラと美術の旅2008冬]

2/2(土) ローマ12:45~ナポリ14:12(ES)予約済み ナポリ3泊 Hotel Miramare
チェックアウトの正午まで、荷物の整理や列車での昼食用におむすびを握ったりして過ごしました。鉄道を利用することは多いのですが、今回は初めて日本からNet予約。Kさんに教えていただいたamicaで予約できましたので、格安でした。
ローマから南に行くのは、プーリアを除いては初めてです。楽しみにしていた車窓の風景は新幹線?トンネルが多くてがっかり。
ナポリのごみ問題は日本でもニュースになっていましたが、ナポリに近づくにつれて、線路脇にもごみが目立ちます。駅の周辺も取り残こされた小さなごみが、折からの小雨に濡れて散らばっています。汚い、薄汚れた街というのが第一印象。
それでもホテルのある海岸通りのサンタ・ルチアはキレイになっています。
宿は貴族の館を改装した素敵なプチホテル。冬なので格安で泊まれました。部屋は道路に面していてやや車の騒音がキになりましたが、窓を開けると湾の向こうにヴェスヴィオ火山が眺められ、ナポリへ来たという喜びがわいてきました。

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一休みした後は雨も止まず寒いので、タクシーで丘の上のカポディモンテ美術館へ。

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王宮の建物を入ると広い中庭。4時くらいでしたが、雨のため日暮れが早く、暗く長い回廊を美術館のビリエッテリアまで歩くのは、人影もなく心細いものでした。それでも入口のブックショップには数人の人。G・ベッリー二、ロット、マンテーニャ、ティツィアーノの傑作が並んでいます。

何部屋か通過して奥にカラヴァッジョの「キリストの鞭打ち」が展示されています。

caravaggio44.jpgこの作品は画家がローマで殺人を犯し逃亡、各地を経てナポリに移り住んだ1607年に描かれました。柱に縛られ、ギリシア彫刻のような筋肉美のキリストの体は闇の中に白く浮かび上がっています。

ナポリの画壇に旋風を巻き起こし、こののちナポリ派が生まれる要因になりました。
しかし、カラヴァッジョはこの傑作を完成させた直後、マルタへ旅立ってしまいます。

 

 

数年前、パルマの展覧会で観たパルミジャニーノの「アンテア」に再会するのが楽しみだったのですが、貸し出し?修復?見当たりませんでした。残念。

外に出ると6時頃でももう真っ暗。タクシーでプレビシート広場まで行き、広場に面したナポリでは一番有名なカフェで、ケーキとカプチーノでお茶タイム。さすが美味。
空腹ですが、レストランの開店時間にはまだ早いので、いったんホテルに戻りました。

雨は止みましたが寒いので、夕食はホテル近くのレストランで。団体客もOKな大きなお店。魚のスープとパスタをオーダーしたら、両方ともあさりが入っていて失敗。この日は海が荒れていてアサリしか取れなかったのでしょうか・・・。味も値段も普通。☆☆

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2008年冬の旅(NAPOLI 9) [オペラと美術の旅2008冬]

2/3(日)
  今日は朝から良い天気になりました。ナポリ湾の青い海を眺めながら、優雅な朝食。テーブルコーディネイトは気取ってますが、朝食のなかみは見た目ほどではありません。

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徒歩数分のプレビシート広場は日曜とあってテントが並び大勢の人。子供の日?なのか小さな子供たちがドレスアップして集まっています。ナポリって怖いという先入観がぬぐえませんでしたから、行く先々での可愛い子供たちや、ポリスの多いことで徐々に安心感がひろがってきました。。
さて、今日の最初の訪問は●国立考古学博物館です。

博物館へ行くバスはサンカルロ劇場(左)や王宮(右)の先のムニピオ広場から。

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 近くにチケットを売る新聞スタンドもあります。バスから博物館の建物が見えたと思ったら、手前の道を右折したので、慌てたのですが、親切な老人が博物館の前まで行くよと教えてくださって、助かりました。

広壮な館の内部はいくつかの部門に分かれています。まずはグランドフロアの彫刻群を見学。入り口右のファルネーゼ・コレクションと突き当たり階段の左、回廊に面したローマ時代のカンパーニャ地方のものが見所です。

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ここで一番観たかったのはなんといってもモザイク。階段途中の日本式で言えば中2階に綺羅星のごとく並んでいます。ポンペイから出土したものが多いのですが、今回はそのポンペイには行けませんでしたから、ここで傑作を鑑賞することで、ポンペイに想いを馳せることになりました。「アレクサンドロス大王の戦い」や婦人、猫、鳩、魚などのほか,奥の秘密めいた小部屋にエロティックな彫像やモザイクが展示されています。ガイド本には申し込みが必要と書いてありましたが、いつもオープンしているようです。言い訳するようですが(笑)私はここがそのエロイ部屋とは知らずに入り、眼が点になりつつも・・・。紀元前のものと思うとイヤラシイというより笑っちゃうみたいな感じ。

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上階のヴェスーヴィオ絵画と呼ばれる赤を背景に描かれた作品群も素晴らしく、優美な女神像「フローラ」も4枚並べて展示されています。

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●Duomoへは博物館から徒歩でスパッカ・ナポリを散策しながら訪問。
ネオ・ゴシック様式のファサードは19世紀に改修されたもの。内部に入り左の翼廊に入ると、古いレスティトゥータ教会があります。その右の翼廊に西洋で一番古いといわれる洗礼堂があります。想像していたより、天井や壁のモザイクの色が鮮やかで素晴らしいです。見学者は私だけ。じっくり写真も撮れました。

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地下の遺跡(有料)も見学しました。

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  Duomoからカラヴァッジオの祭壇画のある●Pio monte della Misericordia教会はすぐ近くです。ここでも教会の正面扉は硬く閉まっていますからドキッとしますが、左の通路を行くと右にチケット売り場があります。

「慈悲の七つの行い」はこの小さな八角形教会の主祭壇を飾る大作です。1606年の9月に聖堂が建立され、10月にカラヴァッジョに注文され、翌年1607年の1月に完成。このグッドタイミングで今ここにあるわけです。マタイ伝のキリストが挙げた慈善行為を元に描かれているのですが、この行いの描写が混沌とした印象で、いまいち感銘できないままでした。
オリジナルの場所で見ることのメリットは今まで何度か書いてきましたが、やはりここでも同じです。スパッカ・ナポリの喧騒を経てここを訪れることで、何かこの混沌が、これを描いたときの画家の意図が分かるような気持ちになりました。上部に描かれた聖母子と羽を広げた天使、下界に慈悲のまなざしを注ぎ、庶民的に溶け込んだ描写は素晴らしく、まさしくカラヴァッジョの世界。

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スパッカ・ナポリの道を戻りますと、地元の方たちが入っていくレストランがありました。
ここは大当たり!安い、美味しい、ナポリの下町の雰囲気と3拍子。☆☆☆
前菜はブッフェで、メインは魚のフリット、デザートにはこの時期の青いメロン。

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初めは恐る恐る歩いたスパッカ・ナポリですが、パトカーやポリスも煩雑に見かけましたし、安心して歩けました。下はスパッカ・ナポリの風景。

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遅いランチの後はダンテ広場まで歩きバスで、ムニピオ広場へ。このとき乗車した場所と違うところで降りたため、迷ってしまい、ホテルまでずいぶん歩きました。
すっかり疲れてベットへ。夕食は外出する元気もなく、手持ちのもので済ませました。


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2008年冬の旅(NAPOLI 10) [オペラと美術の旅2008冬]

2/4(月)
朝食の後、ホテルの屋上に行ってみました。晴れた青空が広がり、ヴェスーヴィオ火山の眺めはGOOD。でも、冬ですから風が冷たくて長居はできません。オレンジ色の3階建ての建物がホテル・ミラマーレ。

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今日は●San Martino Museum and Monasteryサン・マルティーノ美術館と修道院の訪問です。サンタ・ルチアの海岸通りをのんびり歩き、卵城の近くまで行った後は、

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近くのサンタルチア通りのバス停から地下鉄のAMEDEO駅へ。100mほど右手の坂道を行くとフニコラレのキアイア線の乗り場です。トンネルばかりで眺望は楽しめないのが残念でした。終点のCimarosa駅からまっすぐの通り(50mくらい)の地下鉄VENVIITELLIの近くにサン・マルティーノ行きの巡回バスの停留所があるのですが、良く分からないまま坂道を登ってしまいました。坂道の途中にバス停を見つけ乗車。このバスは帰りにも利用しましたが、地下鉄VENVIITELLIの出入り口のすぐ近くで降りました。サン・マルティーノ修道院の前の広場が終点。修道院の中庭を見た後、美術館へは教会から入って行きます。

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右翼廊脇からナポリ派の絵画で埋められた部屋を巡りました。なかではスペイン人ですがナポリで活躍したJusepe de Riberaリベーラの傑作が何点かあります。ナポリにくるまではリベーラがナポリ派の始祖とは知りませんでした。マドリードのプラドやサン・フェルナンドに印象的な作品が数多くありますが、ナポリから送ったそうなのです。ここサン・マルティーノにあるものは背景の深い闇にカラヴァッジョの影響が見られます。写真は「ピエタ」

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美術館からの展望です。

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帰りは違う経路で、地下鉄VENVIITELLI  からDANTEまで。広場の奥から狭い路地に入りインマコラータの尖塔を見上げてから、近くのLonbardi a Chiaraというピッツェリァ兼レストランでランチ。ナポリといえばピッツァというわけで期待したものの・・・あまりお腹もすいてなかったので半分も残してしまいました。味は悪くはないと思います。おまけで☆☆

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PHOTO460.jpg ランチの後は隣に建つ●Santa Chiara サンタ・キアラ教会へ。ここの見所は教会に隣接するクラリッセのキオストと呼ばれる回廊です。マヨルカ焼のタイルで装飾された円柱や低い壁、そのオレンジの実る庭園に猫が我が物顔で遊んでいます。私を見て「邪魔者が来た」みたいな顔をして・・・。ローズ・マリーの花も咲く庭でのんびり。

 

 

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スパッカ・ナポリの裏通りを歩き●Cappella San severo サンセヴェーロ礼拝堂へ。ここは美術館のようになっています。入り口で入場料を払い「ヴェールに包まれたキリスト」の彫刻を見学。注目されるのはこの彫刻のみ。これだけに6€は高いので、入らずに帰る人もいました。写真左は入り口、右はスパッカ・ナポリの塔。

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ホテルに戻り休憩。ナポリ最後の夜なので、夜7時半にガイド本に出ていたレストランDa Ettore  へ。小さなお店で独りでも気楽な雰囲気。ところがカメラを忘れたこともあり、何を食べたのか良く思い出せません。えーっと前菜にアンティショークの花のフライ、そして海老のパスタでした。味も値段も普通  。この店で、ナポリに来てから初めて日本人を見かけました。☆☆

今日で10日目、旅程の三分の一が過ぎました。前菜のローマ、ナポリを終え、明日からいよいよメインのシチリアです。

 


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2008年冬の旅(MESSINAへ 11) [オペラと美術の旅2008冬]

2/5(火) ナポリ(Plazza Garibaldi)9:42~メッシーナ15:13
                                          メッシーナ1泊 NHGrand Hotel Liberty

 シチリア方面への列車はナポリの中央駅の地下にあるPlazza Garibaldi駅から発車します。これがイタリアの大都市ナポリの駅とは信じられない旧いままなのでした。地下までのエレベーターやエスカレーターはありません。階段の上で困っていましたら、ビジネスマン風の中年の男性が下まで運んでくださって、その後はところどころに立っていた駅員さんたちが、3人がかりのリレー方式。階段を登ったり降りたりして、スーツケースを運んでもらいました。その後も駅員さんたちは重い荷物を持ったひとたちのヘルプで、何回も階段を往復していました。(ショーぺロもしたくなるわ)ようやくビナリオに辿り着きましたが、ホームには電光表示板もありません。不安でしたが、周りの人にパレルモ行きと確認して、待っていますと、ほぼ定刻どおりに列車がやってきました。

Image126.jpg一等車はガラガラでした。隣席のイタリアの女性が携帯電話で喋りまくり、うるさくって仕様が無いので、離れたところに移動。イタリアもお行儀の悪い人が増えてきました。どこでも携帯、歩きながらタバコを吸う、ポイ捨てするわで、うんざり。お昼には朝用意してきたおむすびをいただいて、本を読んだり、ipodで音楽を聴いたりしていると、Villa San Giovanniです。ここでフェリーに客車ごと積み替えるのに結構時間がかかりました。Villa San Giovanniに到着前にトイレは鍵をかけられますのでご用心。

 

 

 

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フェリーの甲板に出てみましたが、寒くて写真だけとって退散。いよいよ初シチリアね~!と海峡を眺めながら感激したかったのですが・・・。

 

 

 

 

30分遅れでMessinaに到着。この駅もエレベーターはありませんので、駅員さんに頼んで出口まで運んでもらいました。ホテルは駅前ですので徒歩でOK。この街の駅前は何の趣もなく殺風景。でも、ホテルは中に入ってみるとなかなか洒落ていました。レセプションの女性も親切で、美術館の閉館時間を尋ねましたら、今日は夕方まで開いてるはずよと言いながら、美術館に確認の電話もしてくれました。

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荷物を部屋に入れてすぐに、タクシーでメッシーナ州立美術館へ。駅前からのトラム(終点がMUSEO)もあり、帰りは電車で帰りました。終点のひとつ手前の停留所のほうが美術館に近いです。門のところで入り口は何処?とまごまごしていましたら、受付の方が迎えにきてくれました。親切!

ここではアントネッロ・ダ・メッシーナの「聖グレゴリウスの祭壇画」とカラヴァッジョの「ラザロの復活」と「羊飼いの礼拝」を観ようと意気込んできたものの・・・シュン。
入り口近くに部屋に「聖グレゴリウスの祭壇画」はありましたが、カラヴァッジョの2点はトラパニのMuseo Pepoliに貸し出されているとのこと。トラパニの近くまで行きますが、ツアーで回るので美術館には行けそうもありません。(泣)

帰国後Museo Pepoliのカラヴァッジョ展のサイトを見つけました。展覧会が終了(3/14)したら見られなくなるかもしれませんが・・・。http://caravaggio.trapaniwelcome.it/

AntoAntonello da Messina アントネッロ・ダ・メッシーナ(1430~1479)
メッシーナ出身の15世紀の画家。ナポリ、フランドル、スペインなどを巡り、中部イタリアでピエロ・デッラ・フランチェスカから影響を受けた。フランドルの細密描写、油彩技法と中部イタリアの遠近法、幾何学的形態を融合させ、透明な光と深い色彩に彩られた精緻な詩情に富んだ作品を創造。「聖グレゴリウスの祭壇画」はメッシーナを襲った1908の地震で損傷したが、現在は修復されている。

Image131.jpg中央に聖母子(129×76)左に聖グレゴリウス、右に聖ベネディクトゥス(各129×63)画面上部に受胎告知の天使(65×62)と聖母(65×55)1473年

あわててホテルを出たのでカメラ忘れ、携帯で撮りました。

         

 

 

 

 

負け惜しみかもしれませんが、カラヴァッジョの2点を観られなかった分は、この祭壇画が補って余りある素晴らしさ。魅せられました。ロベルト・ロンギが絶賛したのもむべなるかなです。そのロンギが「・・・とりわけ聖母の左手親指をよく観察すること。これは人間の親指としては実にモニュメンタルな価値を持っている」(イタリア絵画史)や「・・・シチリアにおけるアントネッロの位置、それは要するに、フィレンツェにおけるマザッチョのそれなのである」(芸術論叢Ⅰシチリア断章)と言及。ロンギがクワトロチェントの「地中海の水源地」と位置づけたプロヴァンス地方とローマ、ナポリそしてスペインに修行で巡ったアントネッロの絵画を高く評価しています。

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美術館の中庭

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さて、外に出てトラムの停留所を見つけ、その近くの小さな雑貨屋さんで切符を購入。
メッシーナの旧市街に興味はありましたが、長い列車移動の後ですからトラムを下車する気力はなく、そのまま駅へ。降車した駅前にバス会社があったので、 明日の移動の荷物のことを考え、パレルモまでバス移動することにしました。

夕食は駅前にはめぼしいレストランが見当たらず、レセプションの女性に相談。同じグループのホテルが近くにあって、そこのレストランはナイスよと推薦されました。(徒歩2、3分)
上階の広いレストランはビジネス客の一人旅らしい人も多く、年配のカメリエーレの方も気配り良く、お料理も美味しかったので、☆☆☆です。前菜は野菜の焼いたものが食べたいと言ったらアンティショークやナスなどのグリル、そして大きな車えびのグリル。このこんがり焼けた海老の旨いことといったら・・・今回の旅のなかではこれが一番美味でした。

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2008年冬の旅(PALERMOへ 12) [オペラと美術の旅2008冬]

2/6(水)

9時10分頃、駅前のSAIS社のバス発着所に行きチケットを購入。さて、荷物をバスの荷台に載せようとしましたが、何人も若い男性が回りにいるのに、手伝ってくれません。あらら冷たいなと思っていましたら、見るからにきびきびした元気なお嬢さんが、手助けしてくれて感謝でした。今までの旅ではありえないことです。女性が頼もしくなってきたのは良いことなのですが・・・。5分前になって、ようやく運転手さんがやってきてドアを開け、座ることができました。
 フェリーの行き交う 港の風景を眺め。早くもメッシーナとはお別れです。

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バスは市内中心部で1度ストップした後は山側に入り、高速道路をノンストップでパレルモまで走りました。トンネルも多いのですが、時折、ティレニア海が青く輝いて観え、雪に覆われた札幌のことが頭を過ぎりました。

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パレルモの駅前が終点です。南国の日差しがさんさんと降り注ぎ、ローマ、ナポリより暖かいので、気分も上々。タクシーでホテルへ。この日からU社のツアーに合流します。ホテルは自分で手配したら絶対選ばないだろうと思える大型ホテル。
一休みした後は、徒歩でホテルの横の古い城壁から市の中心部まで行ってみました。
途中に●パレルモ/シチリア州立美術館(写真左、塔の建物)があるので、寄ってみましたが、無情にも改修のため閉館中の張り紙が・・・。U社の添乗員さんの話ではたびたび閉まっているとかで、今回も1週間前出発のツアーの情報で知っていたということでした。
アントネッロ・ダ・メッシーナの傑作「受胎告知のマリア」に会えなくて涙。隣接のLa Ganciaラ・ガンチャと呼ばれるゴシックの教会もクローズ。この教会はアバテッリ宮殿の中庭に面して建っています。宮殿の回廊の壁画など撮影。

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この後、道に迷いながらプレトーリア広場(写真左)やマルトラーナ教会、サンカタルド教会など見て歩きました。

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赤い帽子の可愛い小教会(サンカタルド教会)は閉まっていました。上の写真2枚はマルトラーナ教会(シチリア最古のビザンチン様式)のガラスモザイク。

PHOTO498.jpgお茶タイムで一休みしているうちに外は真っ暗。 写真はサンフランチェスコ・ダッシジ教会の横路の八百屋さん。この近くに良さそうなレストランがあり、探していってみたのですが、8時がオープンとのこと。まだ時間がありますし、帰りが心配なので諦めて、もと来た道へ。

旧市街のやや荒廃したエリアを通過しなければなりません。さすがの私もびくびくでした。ホテルが見えてほっとしながら、城壁の側を通りかかりましたら、お洒落なWine Barがあります。つい?ふらふらと入って、カウンターに座り、おつまみ色々(野菜スティックのウイキョウが美味)とワイン2杯で、おなかもいっぱいになりました。ここで結構食べて飲んでから上階のレストランへ行く人たちには脱帽でした。

就寝前にお風呂に入ろうとしましたら、お湯がぬるいのです。U社のツアーは初めてでしたが、価格がリーズナブルな分、ホテルも良くないのかと思い、後悔半分でうじうじしながらベットへ。12時ごろ、ふと目覚めると懐かしい日本語が廊下のほうで聴こえます。ツアーの皆さんがほぼ予定通りに到着されたようでした。長旅でお疲れ様。でもお風呂が・・・。
 


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2008年冬の旅(PALERMO 13) [オペラと美術の旅2008冬]

2/7(木)パレルモ&チェファルー              Jolly hotel2泊

朝食のときツアーの参加者の方たちとご対面。60~70代の方たちのほかには30代の女性も・・・W社より平均年齢は10歳ほど下でしょうか。添乗員さんのTさんも私の元気な顔を見て安心されたよう・・・。合流してからが責任発生とはいえ、現れなかったりしたら大変ですものね。昨夜のお湯騒ぎは結局ボイラーの故障で全館がお湯が出なかったそう・・・今日は直るとのことで、一件落着。

さて、今日から朝寝坊はできません。皆さんは昨夜遅く着いたとはいえ、9時にバスは出発です。車窓から王宮などを眺めた後、パレルモ大聖堂へ。
12世紀にノルマン様式で建てられ、15世紀にはゴシックに改装。その後も改築が重なり色々な様式が混ざり合っています。

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PHOTO510.jpgこの後、クアトロカンテイと呼ばれる街角の4つ辻に寄り(駐車違反?のバスを待たせて、セカセカ観光)

 

 

 

ここから近くの、昨日閉まっていたサン・カタルド教会にも寄りました。(有料)粗い石の素朴な空間が好ましい教会です。

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●Museo Archeologioシチリア州立博物館へ。
主なものだけ見学したのですが、フェニキア時代の象形文字版、セリヌンテのギリシア神殿の遺跡(彫刻が素晴らしい)など。写真左は博物館の中庭。

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マッシモ劇場はあいにく劇場の役員たちの建築会議があり、内部まで入場できません。せめてもと正面と地下のロビーまで、図々しくも係員が駄目というところまで入り見学。大劇場の階段に赤絨毯が敷かれて、かってのパレルモの栄華が偲ばれました。パレルモ観光で欠かせないのがパラティーナ礼拝堂ですが、まだ大規模な修復が終わらず、非公開でした。残念。

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ランチは茄子とトマトのノルマ風パスタ、子牛とじゃがいも煮、サラダ、フルーツ。
う~ん、いくらツアーの食事とはいえお粗末・・・仕方ないですが。美味しくないので、あまり量を食べないので腹八分。それで、食べ過ぎてお腹を壊すこともなく快調。(笑)
ランチの間、急に天候が悪くなり大雨になりました。天気予報も当てにならないそうです。
午後からは雨に当たらず歩けたので良かったのですが、昨日に比べると寒い一日になりました。

パレルモ中央駅から列車で1時間ほどのチェファルーへ。昨日高速道路からは見えなかったチェファルーの風景が列車から見えてきました。素晴らしい!!

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駅からは徒歩で海岸~アラブ時代の洗濯場~マンドラリスカ美術館/ここでアントネッロ・ダ・メッシーナの「男の肖像」を鑑賞~大聖堂へ。
●Cattedrale  Cefalu チェファルー大聖堂
1131年にシチリア・ノルマン様式で建立。両側にシンメトリーに鐘楼が立ち、いかにもノルマン様式の重厚さを感じさせます。内部は中央祭壇の金モザイクに全能の神(パンクトラール)の姿。

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PHOTO555.jpgまた、シチリアの教会のあちこちに見られるアントネッロ・ガジーニの聖母子像をここで初見。やさしい表情のマリア様。

Antonello Gagini アントネッロ・ガジーニ(1478~1536)イタリア・ルネッサンスの彫刻家。主にシチリアとカラブリアで活躍。北イタリア出身のガジーニ一族の一員、父や5人の息子も彫刻家。父は1463年にパレルモに定住。シチリアの建築装飾に大きな影響を与えた。

フリータイムは大聖堂前のバールで生絞りのオレンジジュースで一休み。帰りはお迎えのバスでパレルモに戻りました。

 

夕食はホテルのレストランで。トマト味のパスタ、子牛のロースト、アイスクリーム。
あら、昼と同じ子牛のメニュー。現地のツアー会社にまる投げ?お魚が食べたい~。
夜はお湯がたっぷり出て、ようやく湯船につかりリラックスできました。


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2008年冬の旅(Ericeへ 14) [オペラと美術の旅2008冬]

2/8(金)パレルモ→モンレアーレ→コルレオーネ→パラッツア・アドリアーナ→エリチェ     Hotel Moderno Erice 1泊
天気予報では今日は春一番が吹くというので、寒さ対策に厚着で出かけました。気温は10度くらいはあるのですが、時々強い風が吹き寒い一日でした。
8時にホテルを出発。まずは●モンレアーレ大聖堂へ。王家の山にノルマン王朝最後の王グリエルモ2世の命で1174年に建てられました。正面は両側に2つの鐘楼を持ち、ノルマン様式の堂々たる姿です。内部は中央祭壇上の大きな「全能の神」(13m×7m)、これは大迫力です。他の壁面も旧約や新約聖書の場面がモザイクで絵巻物のように描かれ、見事です。しかし、全部をゆっくり観る時間はありませんでした。

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大聖堂の隣、12世紀末のキオストロ(列柱回廊)の柱頭彫刻も228本がすべて異なった模様で埋められているそうです。片隅にある噴水はアラブ風。ロマネスクとイスラーム建築の融合された空間。ここで初めてシチリア・ロマネスクの特色を実感できました。美術的な観点とともに、その頃の時代の持つ寛容性に打たれました。いかにも地中海世界、文明の十字路です。この複合され、混在する美に惹かれます。
これからますます、地中海沿岸を旅する予感が・・・。

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PHOTO590.jpgモンレアーレの町の街路樹はロザリオの木。

 

 

 

PHOTO594.jpg今回のツアーは映画ファンのためのルートも加えられています。「ゴット・ファザー」のコルレオーネ村(実際のロケ地ではない)は今もマフィアの村だそうで、1992年に2人の判事を殺害した首謀者のマフィアのボスもこの村に隠れていて、翌年逮捕。その家は今学校になっています。バスを降りるとき「マフィアという言葉は絶対禁句!!」と念を押されました。(笑)マフィアかどうか分からない男たちのたむろするBarに入って、カプチーノを注文。でも、みんな私たちを見てにこやかな優しい感じの方たちでした。それでも写真を撮ると殺されそう?で止めておきましたけど。(笑)

↑写真は丘の上からのコルレオーネ村。

内陸に入ると野や山に石灰岩が目立つ、荒地が拡がります。
次は映画「ニューシネマ・パラダイス」のロケ地となったパラッツオアドリアーノへ。
映画館はセットだったので今はありませんが、そのセットのあった広場を囲むように教会が2つ建っています。近くの市庁舎の中は映画の写真が多数展示され、あの名作のシーンがよみがえってきました。私の今までの映画歴でベストテンには入る名画のロケ地に来られて良かったと思いました。
あのときの可愛い少年トト君は今もこの村に住んでいて、スーパーマーケットを経営しているそうです。そのお店もバスの中から見えました。

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PHOTO607.jpgランチはこの広場の近くで。トマト味のパスタ、ローカルプロデュースのハムなどの盛り合わせ。言い忘れましたが、ランチでも毎食シチリアのワインを飲んで・・・だから?元気でした。(笑)

 

 

この後は長いドライブの後、かなりの急斜面をバスは登り、4時ごろに天空の村エリーチェ(標高751m)に到着。途中の眺めは絶景!!この村は紀元前10世紀頃に先住民が豊穣の女神のために祭壇をつくったのが初めといわれています。カルタゴ~ギリシア~ローマと支配が変わっても、それぞれの神域として活用されました。今は観光化され聖地という雰囲気は感じられませんが、城壁や夏はホテルになるというノルマンの古城、そして細い路の石畳が長い歴史を物語っています。

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トラパニ門からマトリーチェ教会(1314年の創建)の外観を眺めて、そのへんに現れる犬を追いかけて写真を撮っていましたら、ツアーの一行が見えなくなりました。頂上のノルマンの古城に行くことはわかっていましたが、迷路のような道が続き、焦りました。なんとか追いつきましたが・・・。

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PHOTO632.jpgいったん宿に戻り、皆でショッピングにでかけました。これから荷物が重くなると困ると思いながら、瓶詰めのアンチョビやシチリアのからすみなど購入。写真はアーモンドの粉でつくる、ここの名物のきれいなお菓子。

  夕食はお魚のクスクス、黄鯛のトマトソース味、フルーツとアイスクリーム。
ようやくお魚!クスクスは美味でしたが、次も似たような白身の魚料理に憮然。ワインは「逃げた女」と言うネーミングのローカルワイン。

山の上の宿なので寒く、ホテルの暖房もあまり効かなくて、札幌の我が家の暖かい寝室に慣れた身にはツライものでした。ボロ隠し用に持ってきたストールを肩にかけて寝て、そのまま毛布のなかに忘れてきてしまって、後から不便な思いをしました。ホテル自体は私好みのプチ・ホテル。インテリアも簡素ですが、いい感じ。

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2008年冬の旅(AGRIGENTOへ 15) [オペラと美術の旅2008冬]

2/9(土)エリチェ→トラパニ→モツィア→マルサラ→マザーラ・デル・バッロ→アグリジェント

                                       AGRIGENTO KORE HOTEL2泊

シチリアに来てからは、一日のうちに雨、曇り、晴れと天気がめまぐるしく変わります。TVでチェックした予報はあてになりません。今日は雨の予報でしたが、一日中快晴でした。午前中がモツィア島の観光、青空が広がり、遺跡も気持ち良く散策できました。写真はモツィアに渡る前に撮影。向こうにサン・ジュリアーノ山。頂上がエリーチェです。

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朝、8:20分にはエリーチェの宿を出発。トラパニの塩田近くの船着場からボートでモツィアへ。10分ほどで島に到着しましたら、犬たちがお出迎え。この後、つかず離れず自分たちも適当に遊びながら、私たちと一緒に島巡り。

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紀元前8世紀にフェニキア人がこの島に拠点をつくり、BC6世紀には堅固な城壁を巡らせた都市になりました。しかし、BC4世紀初めギリシア人により破壊され、住民はここを捨てマルサラに移住。19世紀になって英国人のホイテッカーが遺跡の発掘調査を行い、世に知られるようになりました。島全体がカルタゴの遺跡と言う貴重な地に咲く野の花を愛でながら、

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PHOTO665.jpgPHOTO674.jpgモザイクの家やネクロポリスを見学しました。現在はホイテッカーの子孫の私有地で、博物館や別荘があります。

 

 

PHOTO653.jpgPHOTO661.jpgホイテッカー博物館の若者像は総プリーツの優雅な衣装をまとい、フェニキア人の文化が高水準であったことがうかがえました。

ネクロポリスから出土した墓石。チェニスで観たものと似ています。


 

 

 

PHOTO687.jpgもとの塩田に戻り、トラパニの塩の博物館 へ。この近辺の風車(今は使われていません)のある塩田風景は美しかったです。ここの博物館の館長さん(元貴族?塩田の所有者)は90歳を超えてますが、お元気です。毎日、お客さんを迎えて挨拶や案内をされているそうです。

 

 

隣の町マルサラはワインで有名です。試飲もさせてくれるエノテカに寄りましたが、これからの旅を考えると1本でも手がでませんでした。ワイン好きな私には眼の毒でした。ランチはこの町の中心のレストランで。前菜が数品。シチリア名物のカペレッティ(揚げたリコッタチーズ)、鰯のパスタが美味でした。

マザーラ・デル・ヴァッロにも寄りました。7世紀にアラブ人がつくった町なので、北アフリカのカスバのような細い路地があり、抜けると広い海岸通です。サテュロ博物館で2005年に日本にも来たことのあるサテュロ像(紀元前4世紀)の見学。近海で1996年に発見された青銅の踊るサテュロスはバッカスの従者だそうですが、そのハイになった目つきがなんとも印象的でした。撮影禁止なので観光のHPから。

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エリーチェからマザーラ・デル・ヴァッロまで、シチリアの西部を巡るツアーはU社だけです。今まで観て来たサルデーニャのタッロスやチュニジアのカルタゴ遺跡などフェニキアの残照を、短い時間でしたがここでも確かめ、辿ることができました。

2時間ほどのドライブのあと、夕闇迫るアグリジェントに到着。ライトアップした神殿を眺めながら、新市街のホテルへ。

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夕食はホテルのレストランで。海老のパスタ(小さな海老がちらほら程度)、メルルーサなど。不味い。このホテルは4☆とのことですが、暖房は昨日のエリチェの宿より効きません。廊下のほうが暖かいくらいで、これには参りました。お風呂で温まって厚着をしてベットにもぐりこみました。


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