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2009年早春の旅27(ア・コルーニャ→サンティヤゴ・デ・コンポステーラ) [2009春オペラと美術で世界一周]

3/30(月)

[バス]A Coruna--Cambre--[レストラン]Santiago de Compostela

Parador de Santiago de Compostela 1泊

 地形が函館に似ているア・コルーニャは岬の北に旧市街が広がっています。この街角にひっそりと佇む二つのロマネスク教会を訪れました。

サンティヤゴ教会/(12~13世紀)はまず、12世紀の部分の北側面扉口から見学します。粘土細工のような柔らかな印象を与える外側はリボン?内側は華文様の美しいヴシュールにタンパンはぽっちゃり型の可愛らしい「神の子羊」 その15です。

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後陣外観は小さな広場に面しています。大小3つの後陣はロマネスクの素朴な曲線を描き、朝日の差す教会に十字架が影を落とし、美しい風景。軒持ち送りは13世紀のもの?

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最後に西正面へ。切妻形に薔薇窓、扉口のタンパンには馬上の聖ヤコブが彫られ、ヴシュールには天使たちが並んでいます。

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サンタ・マリア・デル・カンポ教会/上記のサンティヤゴ教会の近くに建つロマネスク様式の教会ですが、ゴシック期に入ってから建築されたようです。切妻形に薔薇窓大きな正面扉口、両脇に細長い窓が2つずつ並んだ落ち着いた構成。タンパンは「マギの礼拝」、ヴシュールには預言者たちの姿が刻まれています。

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北の扉口、タンパンの底部両脇に受胎告知の天使と聖母(糸巻きしている?)。

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内部は三廊式、浅い尖頭形ヴォールトの続く身廊。柱頭彫刻にはアレクサンドラのカタリーナやマギの礼拝など説話的な主題のものも。

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カンブレの街の中心の広場に建つサンタ・マリア教会/起源は9世紀の中ごろ、この地方のアルビト伯一族の修道院として設立されました。現在の教会は10世紀にコンポステーラのアンテアーレス教会の子院として942年に建設されたものを基本とし、12世紀後半に改築されました。

装飾性豊かな西正面です。切妻屋根の中央を形作る鐘塔、その下の薔薇窓、深い扉口と左右に並ぶバットレスががっしりと落ち着いた印象です。

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タンパンには天使に支えられた「神の子羊」 その16が光背に包まれて・・・。

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ここにも受胎告知が刻まれていと思ったら天使と聖マタイのようですね。

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ここの後陣は5つあり、この教会の素晴らしい見所となっています。広場の緑の芝生に映えてほんわりと美しい後背部外観です。当然この内部は周歩廊になっているはずですが、鍵を管理する神父様が留守のため見学はできなくて残念でした。多分昨日の夕方が約束だったはずです。

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そして、いよいよ今回の旅の最後の訪問地でもあり、最大のハイライトでもあるサンティヤゴ・デ・コンポステーラに入りました。

今夜の宿はスペインの誇るパラドールの中でもぴか一とされる修道院を改造したクラシックでエレガントなホテルです。ここは建物や設備だけでなくサービスもホスピタリティあふれる素晴らしさで、なかなか予約が取れないのも分かる気がしました。私の部屋に行くまで回廊を2つ抜けて行きます。このアプローチが中世の時代を想わせ、素敵な雰囲気を盛り上げてくれました。見取り図によりますと回廊は全部で4つあります。

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荷物を部屋に運んでもらって、大聖堂近くのレストランでランチ。余程空腹だったのでしょうか、記録の写真がありません。グループのメンバーとも次第に打ち解けてきて、おしゃべりにも熱が入っていたようです。でも、もう明日にはお別れなのです。

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レストランのある通りは観光地といっても聖地なのでけばけばしさはありません。黒い看板で統一されています。

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サンティヤゴ大聖堂/十二使徒のひとり大ヤコブは福音の旅をユダヤから海路でイスパニアに上陸し、この地ガリシアで宣教しました。7年の後、ユダヤに戻って殉教したのですが、弟子たちは遺骸をガリシアに運びサル川の近くに埋葬しました。その墓が814年に星に導かれた老隠修士(または司教テオドミーロ)によって発見されたと伝えられています。初めは小さな教会でしたが、巡礼地としての地位は高まり、その後次第に拡張されました。イスラム教徒との戦いにおいても、聖ヤコブはレコンキスタの象徴としてあがめられました。現在の大聖堂は1077年から3期に渡って建築が進められました。西正面は18世紀の改築によりチュリゲレスコ様式です。

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食後は逸る心をおさえつつ、独りでの自由見学です。正面の「栄光の門」のタンパンは残念ながら足場が組まれ工事中でした。幸い、翌日ヘルメットを被って足場を登るガイドツアーに参加しましたので、思いがけず接近してタンパンを鑑賞できました。このとき2.3人の方が人数制限のため入れないことになったのですが、自主的に降りてくださったのです。清く、さりげないご好意に改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。

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広大な空間の身廊は複雑な巡礼式教会の形式で、翼廊や小祭室の柱頭の彫刻も素晴らしく、見飽きません。高さも相当にあり、写真を撮るのに難儀しました。

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北側奥にあったロマネスクのチャペル。今、見取り図をチェックしましたらLa Corticelaと書いてあります。忘れられたような静かな祈りの空間です。

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南側扉口の「金銀細工師の門」を見学して、ホテルに戻りました。見所満載のここの彫刻ですが、寄せ集め?焦点が定まらず、ぼんやり観ているうちに疲労困憊・・・。

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ツアー最後の晩餐はパラドールのレストランで。前菜にフォアゴラがでたほかは写真もなく、あまり記憶にないのですが、美味しい食事と楽しいおしゃべりで夜も更けました。

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コメント 2

kametaro07

お帰りなさいませ。
今回も充実したご旅行だったことと思います。
今書いていらっしゃる3月のご旅行、私はリスボンとコインブラぐらいしか行ったことがなく、スペインのガリシア地方も行ったことがないので、興味深く拝見させていただいてます。
今回のご旅行の記事も楽しみにさせていただきますが、お疲れが出ませんよう、ご自愛の上お過ごし下さい。
by kametaro07 (2009-06-02 23:26) 

alice

kametaro07さん

ありがとうございます。体調がいまいちのまま出発したものですから、ここぞというところは頑張りましたが、あとは一人旅の気楽さでマイペースで歩きました。時々よろよろしましたが、体調というより年齢のせいかと思われます。(笑)

それで、行きたいところでハードな場所は早く行かなければと焦ってしまいました。

でも、イタリアの南チロルの村落で大きな野良犬にほえられときはさすがに真っ青になりました・・・ひょっこり村の人がでてきて追い払ってくれなければ噛まれたかも。一番怖い出来事でした。
by alice (2009-06-02 23:48) 

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